民間企業

「縁の下の力持ち」としてワクワク仕事をする。
その積み重ねを自分の成長につなげたい。

株式会社セブン‐イレブン・ジャパンT.H さん 経済学部 / 大阪府 四天王寺東高校

前へ

内定先についてお聞かせください。

株式会社セブン‐イレブン・ジャパンから内定をいただきました。
コンビニエンスストアは今や毎日の生活になくてはならないものですが、中でもセブン‐イレブンは世界一のチェーンストアです。セブン‐イレブン・ジャパンは1973年の設立以来、「開いててよかった」「近くて便利」のコンセプトのもと、時代のニーズに合わせた商品・サービスを世の中に提供することで、成長を続けている企業です。
私は大学に入学してすぐ、近所のセブン‐イレブンでアルバイトを始め、コンビニの業務内容や流通・販売の仕組みを覚えながら、仕事に向き合ってきました。その経験を通して、さらにセブン‐イレブンで活躍したいという想いを強く持ち、志望しました。

どのような意識で就職活動に臨まれましたか?

3年生のゴールデンウィークから合同説明会に参加し、業界研究を始めました。7月からは本格的に始動し、インターンシップや説明会などに10社程度参加。自動車メーカーやホテルの営業など、業界を問わず興味を持った企業には足を運び、自分との相性を探っていきました。自分本位な思い込みはよくないと考え、さまざまなジャンルの企業を訪問し、お話を伺い、直に企業の雰囲気を掴んでいくように心がけました。
一次審査が始まる前、3年生の夏にキャリアセンターを訪れ、就職活動に関する相談をしました。その際、キャリアコンサルタントである職員の方から、「基本作りをする」ことが大事とアドバイスをいただき、「自分の軸」を一緒に考えてくださいました。その結果「ワクワクすること。やる気が出ること」が、私が仕事に対して最も大切にする軸だと一緒に導き出していただきました。もう1つの軸となったのが「成長」です。働くことを通して自身も成長していきたいという思いが、自分の太い幹であると意識できました。
大学入学当初から、将来は「縁の下の力持ち」になれる仕事に就きたいと思っていました。小学校から高校までサッカーをしていて、一貫してディフェンダーのポジションでプレーしていたことも理由の一つです。ディフェンダーは相手の攻撃から味方のゴールを守るポジションです。ずっと続けてきたのは、仲間をアシストすることに喜びを感じていたからだったと思います。アドバイスのおかげで、今までの自分を見つめ直すことができ、自分にあった就職先を探すことができたと感じています。

実際の就職活動はどのように臨まれましたか?

自己分析を元に、コンビニやドラッグストアなどの業界を中心に採用面接を受けました。ドラッグストアは25歳前後の若いうちから店長職につけると伺い、早いうちからキャリアアップが可能だという点に惹かれました。また、統率力や人望が求められるため、人として成長ができる環境であるという点にも興味を持ちました。
第一志望のセブン‐イレブン・ジャパンの面接も順調に進んでいました。面接では「店長になった時の対応について」など、アルバイトの経験から回答できる質問が出されたので、スムーズに答えることができ内定をいただけました。アルバイト先の店舗の社員の方に内定を伝えると、とても喜んでくださり「いつか一緒に働けるといいね」とお祝いの言葉をいただきました。4年間、アルバイトを頑張った成果を実感することができ、嬉しかったです。

経済学部での学びで印象に残っていることはありますか?

大学を志望する際、キャリアのことも考え、資格取得にも力を入れている経法大に入学しました。小学生の頃からそろばんを習い、数学が得意でしたが理系への進学には違和感を感じ、文系で数学が活かせる経済学部を選択しました。
入学当初はまだコロナ禍だったのですが、友人と一緒に「資格をとろう」と頑張り、1年生の前期に秘書検定2級に合格することができました。この資格取得の勉強を通して、基本的な社会常識などを身につけることができ、私にとって大きな糧となりました。
1年生の「経済学基礎」の授業では、社会のお金の流れや商売とは何かなど、世の中の仕組みを理解することの大切さに触れ、大人としてのステップを踏むきっかけになったと感じています。
また1年生で「キャリア開発」、2年生で「キャリアデザイン」、そして3年生で「キャリア演習」と順に履修したおかげで、定期的に自分を見つめ返すことができました。3年生になって慌てて就職活動を始めることなく、常にキャリアについて考える癖がついたことは良かったと思います。

経済学の中でも特に好きな科目は何ですか?

ゼミでも学んでいる「ゲーム理論」です。社会や自然界における問題や行動を、数学的なモデルを用いてゲーム的に研究・解決を図る学問のため、得意な数学を活かして学びを深めることができました。
1年生の時には「地球温暖化問題の国際協力の実現」についてゲーム理論を用いて研究しました。国際的な問題を客観的に分析したことで、自分たちには無関係と考えていた問題も、実は一人ひとりの意識が大切だと感じるようになりました。
2年生の時には「ごみの不法投棄問題」をテーマにグループで研究し、「学生研究発表大会」で発表しました。チームで一つのものをつくり上げる難しさもありましたが「何位で終えられるか」とワクワクしながら準備していたことを覚えています。一人ひとりの役割をしっかり分け、進行が遅れていたらお互いに協力することを徹底したことで、金賞を受賞することができました。この経験を通して学んだ、自分の考えを論理的に伝える方法は、就職活動の面接に活かすことができたと思います。

就職活動にもつながったアルバイトなど大学生活で印象的だったことは何ですか?

週に3・4日、セブン‐イレブンでアルバイトをしていました。続けていくうちにリーダーに抜擢されましたが、一緒に働くアルバイトの方々への気遣いや社員の方との接し方など、人との付き合い方の難しさを痛感することもありました。人によって話し方や指導の仕方を変えることなども、コミュニケーションをとる上で重要だということがよくわかりました。
例えば、マイペースな人やテキパキとした人など、その人の性格に合わせて相手がキャパオーバーにならないように意識しながら業務を教えていました。大切なのは相手の気持ちに立つことです。時には、「なぜ、こうしなくてはいけないと思う?」などクイズ形式で教え、相手が聞くだけにならず自ら考えてもらえるように心掛けていました。
友達と旅行に行ったり、フルマラソンの大会に出たり、自分が「ワクワクする」さまざまなことに挑戦したことも思い出深いです。フルマラソンは、「走り切れるかな?」と不安な気持ちもあったのですが、それ以上に「何時間で走ろう?」というワクワクが強かったです。フルマラソンを走り切れたことで、メンタルが成長したと思います。
このような大学生活での経験や、大学での学びもすべて含め、4年間で人として少しずつ成長できたと思います。高校生までは後先を考えず、すぐに突っ走ってしまうタイプでしたが、一旦踏みとどまって時間を置き、落ち着いて行動できるようになりました。

今後の目標を教えてください。

就職後は、店舗で勤務し、ひと通りの実務経験を積んだ上で、将来的にはOFC(オペレーション・フィールド・カウンセラー)として活躍したいと思っています。加盟店のオーナー様の「売れるお店づくり」をサポートするため、さまざまな経営カウンセリングを行うセブン‐イレブン・ジャパンの中心的職種で、フランチャイズ・ビジネスの要を担う仕事です。まずはそこに向かってしっかりと努力し、さらなる自分の将来像を固めたいと思っています。

受験生の皆さんへのメッセージ

とにかく、何事も「経験」だと思います。大学でのさまざまな学びや資格取得への挑戦、アルバイトなど学外でも社会と接する中で、失敗することもすべて大切な経験です。大学での4年間はそのような経験を積むためにぴったりの期間です。些細なことでもトライし、経験値を高めることができると良いと思います。

※掲載内容は取材当時のものです。

同じ職種・資格のストーリー