民間企業

留学で培った、積極性とコミュニケーション能力を活かし
グループ会社から本社にまで登りつめたい。

株式会社ヨコハマタイヤジャパン 内定髙橋 重樹 さんShigeki Takahashi経済学部経営学科卒(2019年3月) / 埼玉県 東野高校 出身

前へ

次へ

内定先についてお聞かせください。

株式会社ヨコハマタイヤジャパンから内定をいただきました。
ヨコハマタイヤジャパンは横浜ゴムのグループ会社で、横浜ゴムが企画・製造しているヨコハマタイヤなどの商材を販売・営業する会社です。日本全国に約300の事業拠点を持ち、各地域のニーズに合わせたカーライフをサポートしています。
僕は営業職として近畿四国営業本部に内定しているので、エリアはまだ未定ですが、担当地域のカーディーラーやタイヤ専門店、カー用品店などに営業していくことになります。ヨコハマタイヤと言えば、CMなどでも聞いたことがあると思いますが、自信を持って営業できる商材なので今から働くのがとても楽しみです。

最初から自動車業界を志望されていたのですか?

はい。スポーツカーやSUVなど何台も車を乗り換えてきた父の影響で、小さな頃から車が大好きだったので、自動車業界をメインに考えていました。元々、じっとしていられないタイプというか、アクティブに活動したい人間なので、商社や旅行会社なども見ていました。小学6年生まではタイに住んでいたので、海外で働きたいという思いもありました。だから、一番の理想は車に関わりながら海外で働くこと。ただ、何社かエントリーした車メーカーやディーラーの海外営業職では、なかなかいい結果を得ることができませんでした。
ヨコハマタイヤジャパンは、その名の通り日本国内でタイヤを販売する会社なので、海外で働くという夢は実現できませんが、自分で考え、自分で行動するという、のびのびとした社風に魅力を感じました。ここなら自分のがんばり次第で高みをめざすことができる。そう思い、志望することにしました。

大学生活で印象に残っている学修や取り組みはありますか?

何といっても、3ヵ国に留学したことですね。経法大に進学した理由も、留学制度が充実していたからです。複数国への留学が可能で、手厚いサポートがある多様な留学プログラムは、他にはない魅力的な制度だと思います。勘違いされることもあるんですが、タイに住んでいたといっても英語を話せるわけではありません。タイではタイ語を話すため、英語は全然できなかったんです。だからこそ、留学して語学力を磨き、自分の世界を広げようと考えていました。
1年生の時、さっそく「海外フィールドスタディ」に参加してベトナムへ。生まれた国・タイのすぐ近くではありますが、現地の家庭にホームステイできる点と、会話はすべて英語という点に魅力を感じました。現地では、様々な人と交流する度に自分の英語力の低さを実感し、もどかしい思いもしましたが、逆に「もっと勉強したい」という意欲が湧いてきました。また、現地学生と交流した際は、その積極性にとても刺激を受けました。たとえ、うまく英語が話せなくても、自分から積極的にコミュニケーションを取ることの大切さを感じ、それ以来、かなり積極的になることができました。
次は、2年生の秋に「1セメセスター語学留学」で、アメリカのサンディエゴにあるナショナル大学へ留学。語学力を本気で伸ばすためと、それまでの勉強の成果を試すために参加しました。ベトナムから帰国して以降、英語の勉強はテキストをやり込むより、実際にコミュニケーションを取ることを重視していたので、毎日、大学内で留学生と会話していました。ただ、実際にアメリカに行ってみると、「まだまだ勉強が必要だな」と感じましたね。だから、留学先の授業では予習復習を欠かさず、毎日必死に勉強しました。ベトナムで手に入れた積極性を発揮して、すぐに友達も作れたので、楽しみながら勉強に励むことができたと思います。約5ヵ月間そんな暮らしを続けていると、勉強した分だけ結果がついてくるようになり、語学力の飛躍的な伸びを感じることができました。
アメリカから帰国するとすぐに、再び「海外フィールドスタディ」に参加してカンボジアへ。磨いてきた語学力を他国で試そうと思っての参加でしたが、相手の言っていることがすべて理解でき、自分の言いたいことも伝えることができたので、予想以上の手応えを感じることができました。

学内での取り組みで思い出に残っていることはありますか?

ゼミ活動で、経法祭に出店したことが印象に残っています。どんな店を出店すれば、みんなが喜んでくれるのか。企画段階からみんなで議論を交わし、結果、僕と友人で考えた射的というアイデアが採用されました。そこからは、僕と友人を中心に備品や景品のコスト、黒字にするための単価設定などを計算していき、採算の取れる出店計画を立てていきました。特にこだわったのが、射的の銃。ゴム鉄砲のようなオモチャでは盛り上がらないので、屋台などで使用している本格的な銃を使うことにしたんです。当然、費用はかさみましたが、こだわって作り込んだ甲斐あって、経法祭当日は、射的を楽しむたくさんの人の笑顔を見ることができました。自分たちで考え実施したイベントが、多くの人の喜びにつながった瞬間を目の当たりにできた貴重な体験です。

ヨコハマタイヤジャパンの選考は、どのようなものでしたか?

一次が面接、二次が筆記、三次が最終面接という流れでした。さすがタイヤメーカーの会社だけあって、面接官の方も車が好きなんです。一次面接は終始、車の話で盛り上がっていました。だから緊張することなく自然に話すことができ、いつもの自分を見てもらえたと思います。二次の筆記は、SPI(総合適性検査)の本を買って勉強していたので問題なくクリアできました。
三次の最終面接は、人事部トップの方と近畿四国エリア部長との面接です。さすがに少し緊張しましたが、やはりここでも車の話に。それでリラックスすることができ、いろいろな話をスムーズにできました。レンタカー屋でアルバイトしていること。そこで年上のバイトをまとめるリーダーをしていること。車のメンテナンスもするので、車に関する知識が豊富なこと。海外で営業をしたかったけど、残念ながら受からなかったこと。でも、どうしても車に携わる仕事がしたいと思っていることなど。もちろん、留学の話や、そこで得た積極性やコミュニケーション能力についてもアピールしました。素直な思いを話せたので、かなり手応えはありましたね。

内定の連絡を受けた時は、どんな気持ちでしたか?

合格なら電話連絡を入れると言われていましたが、その電話は授業中に突然かかってきました。びっくりしながら急いで廊下に出て電話に出ると、「おめでとうございます。内定です」と告げられました。授業中だったので喜びを爆発させたい気持ちをグッと抑え、静かに廊下から教室へ戻ったことを憶えています。
また、両親は僕の内定をとても喜んでくれました。特に、車好きの父は、「早急にヨコハマタイヤに買い換えよう」と笑っていました。その喜びようを見ていると、ずいぶん心配を掛けていたんだなと気づき、申し訳ない気持ちと感謝の気持ちが、じんわり湧いてきました。

今後の抱負についてお聞かせください。

営業は、自分の努力が数字になって現れるわかりやすい仕事です。まずは、留学で培った積極性やコミュニケーション能力を活かして、ヨコハマタイヤジャパンで実績を上げていきたいと思います。そして、将来的には横浜ゴムの本社で働きたいですね。僕は、車の中で一番大切なのはタイヤだと思っているので、タイヤの企画開発から製造まで、すべてに携われる本社で働けるように、とことんまで自分の限界に挑戦したいです。

受験生の皆さんへのメッセージ

大学には自分が何をしたいか、目的を持って入学してほしいと思います。どんなことでもいいので、明確な目的と意志を持って大学を選んでほしいですね。僕の場合、それは留学でした。逆に言えば、それ以外は何もなかったわけですが、たったひとつでも自分のやりたいことにチャレンジすることは、本当に楽しいですよ。もし、「自分は明確な目的なんて見つけられない」という人がいても大丈夫。経法大なら、特色あるプログラムが充実しているので、きっと、あなたなりの「確かな目的」を得ることができると思いますよ。

※掲載内容は取材当時のものです。

フィールド・プロジェクト

「フィールド・プロジェクト」は、現地の人々との交流、ボランティア活動など、異国での非日常体験を通じて、新たな発見と更なる学修への動機の獲得を目指すことを目標としています。
現地では、地域の人々との交流はもちろん、日本語授業、歴史学修、孤児院でのボランティア活動(衛生指導、家屋修理)、環境保全活動など、様々な活動に従事します。驚きと感動の日々はどのように彼らを成長させるのでしょうか。
※「フィールド・プロジェクト」は国際学部の科目名であり、同プログラムは、経済・法学部では「海外フィールドスタディ」となります。

同じ職種・資格のストーリー