民間企業

「サポートする」という役割のやりがいを知った学生時代。
これからは、地元・広島を支えるために頑張りたい。

JA共済連(全国共済農業協同組合連合会)広島県本部 内定森井 隆司 さんMorii Takashi経済学部卒(2016年3月) / 広島県立 広島観音高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

JA共済連広島県本部から内定をいただきました。
全国各地のJAと連携してJAの共済事業を推進し、組合員や利用者の方々が安心して暮らせる地域社会づくりに貢献することが、JA共済連の役割です。全国の各都道府県に本部が設置されており、そのなかの広島県本部から内定をいただきました。
第一の志望理由は、生まれ育った広島で、地元のために役立つ仕事ができるということ。そしてもう一つは、お客様の直接的な窓口となる県内各地のJAに対して、本部という立場からサポートを行うという業務内容に、魅力を感じたことです。僕自身のこれまでを振り返ると、高校では野球部のマネージャー、大学ではオープンキャンパススタッフを務めるなど、周囲をサポートするポジションに立つことが多かったですね。そんな自分に向いている仕事、やりがいが感じられる仕事ができると思い、JA共済連で働きたいと考えました。

高校の野球部ではどのような経験をされたのですか?

最初は選手として、仲間たちと一緒に甲子園での全国大会出場をめざしていました。でも1年生の時と2年生の時に、続けて同じ箇所を骨折してしまい、野球ができなくなってしまったんです。つらい気持ちになり、退部しようと考えましたが、そんな僕を励ましてくれたのが、野球部の仲間たちでした。前向きな気持ちを取り戻した僕は、「みんなに恩返しをするためにも、マネージャーになって、最後までみんなと一緒に頑張ろう」と決意したんです。
実際にマネージャーになってみると、これまで選手としての目線では気づかなかったことにも気づき、チーム全体を見渡して仲間たちにアドバイスができるようになりました。視野が広がり、「サポートする」という立場にやりがいやおもしろさを感じ、うまく言えませんが、このマネージャー経験によって自分の何かを変えることができたように思います。

大学でオープンキャンパススタッフを経験されたのも、
サポートという役割に魅力を感じてのことですか?

実は、自分から進んでやろうとしたわけではないんです。僕が1年生の時の大学演習にメンターとして参加していた先輩から、「オープンキャンパススタッフをやってみないか?」と誘われて、なんとなくやってみた、というのが正直なところです。でも、おかげで本当にいい経験ができたと感じています。
オープンキャンパスでは、主に、先輩フリートークコーナーで高校生からの相談に乗るという役割を担いました。自分の答えられる範囲で高校生たちにアドバイスをし、それが少しでも参考になればという気持ちで、一生懸命に取り組みました。そして、その高校生たちが翌年、入学してくれて、一緒にオープンキャンパススタッフをしたことは、本当にうれしく感じましたね。僕が頑張れたのも、先輩たちが楽しそうに頑張っている姿を見て、影響を受けたからだと思います。同じ学年の友人だけじゃない、縦のつながりができたことが、大きかったですね。また、職員の方々とも仲良くなれました。2年生からは、職員の方に勧めていただき、大学演習のメンターも経験しました。
自分から積極的に始めたことでなくても、一緒に頑張りたいと思える人たちに声をかけていただき、一緒に力を尽くすなかで、「人をサポートする」という役割のやりがいを実感し、就職にもつながる貴重な体験ができたと思います。

大学時代に取り組んだことで、他にも印象に残っていることはありますか?

2年生の時に半年間、韓国の崇実大学校に留学しました。これも、友人に「一緒に留学しよう」と誘われてのことです。1年生の時にも、海外フィールドスタディで韓国に行き、崇実大学校の学生と交流を楽しむことができたので、「彼らにまた会えるかも知れない」と考え、すぐに「よし、行こう!」と返事をしました。
留学時には、崇実大学校の友人たちと再会できただけでなく、イギリス、フランス、ドイツ、スイス、米国、台湾、中国、コロンビアなど、世界各地からの留学生たちとも仲良くなることができました。いろいろな国や地域の学生と交流し、それぞれの文化や考え方の違いなどを体感できたのは、すごくいい経験になったと思います。日本のマンガやアニメが好きな留学生からは、日本についていろいろと聞かれ、決して得意ではない英語で懸命にコミュニケーションをとったことも、楽しい思い出です。

就職活動にはいつ頃から取り組み始めたのですか?

本気で自分の将来と向き合うようになったのは、3年生の冬に、就勝実践キャンプに参加してからです。この時、高橋先生とゆっくりと話をする機会に恵まれたのが、大きかったと思います。高橋先生の主な研究内容は、地域経済や中小企業。「卒業後は広島に戻り、地元のために働きたい」と考えていた僕に、先生は地域創生について、広島以外のさまざまな地域の実例を挙げ、どういった働き方があるのかといったアドバイスをしてくださいました。「もっと先生の話が聞きたい」と考えた僕は、4年生から高橋先生のゼミに入り、先生に相談しながら就活を進めました。
実際、広島に戻って就活に取り組んでいた時も、よく高橋先生に電話をしていました。就活では不安を感じることも多々ありましたが、先生の声を聞けば不思議と落ちつきましたね。具体的なアドバイスだけでなく、メンタル面でも支えていただけたと感じています。

「地元のために働きたい」という想いが、就活の根底にあったのですね。

広島で働けて、広島の発展に貢献できるなら、業種は特にこだわっていませんでした。ただ、説明会などを通じてたくさんの企業を見るうちに、僕が「この人たちと一緒に働きたい」と感じた企業の多くは、金融関係だということに気づいたんです。それからは金融業界に絞って就活を進めました。
JA共済連広島県本部に初めて説明会に行った日は、開始時間より一時間ほど早く着いてしまいました。その時、採用担当の方が気さくに話しかけて下さり、それからは説明会で会うたびに声をかけていただけるようにもなったんです。そうした職員の方々の人柄や、サポートが中心の業務内容に惹かれて、ここを第一志望と考えるようになりました。
自己アピールでは、僕自身がこれまでに周囲をサポートする役割で頑張ってきたことを訴え、そこを評価していただくことで、内定をいただくことができました。

今後の抱負についてお聞かせください。

まずはJA共済連での業務知識をしっかりと身につけたいと考えています。その上で、配属された部署での仕事に力を尽くしていきたいですね。県内各地のJAに足を運んでサポートをする機会が多いと聞いていますので、そういった仕事を地道に頑張っていこうと思います。
最初からあせらず、とにかく地道にやるべきことをやっていく。その積み重ねが、地元・広島の人たちの暮らしの安心や街の発展につながるのですから、おのずとモチベーションも高まります。

受験生の皆さんへのメッセージ

将来の目標が決まっている人は、この大学のさまざまなプログラムを活用し、早めに計画を立てて、その目標に向かって頑張ってほしいと思います。ただ、目標がまだ見つからないという人もいるでしょうし、大学での経験を通じて視野が広がって目標が変わるという人もいると思います。そういった方は早くから無理に目標を決めることなく、たくさんの経験を積んでほしいですね。僕も周りの人に誘われていろいろなことをやってみて、それがいい結果につながってきましたから。自分の考えで突き進むだけでなく、周囲に耳を傾け、時にはそこに身を任せてみるのも、悪くないですよ。そこから、新しい自分を見つけることができるかもしれませんから。

※掲載内容は取材当時のものです。

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