民間企業

店舗スタッフから、いずれは本社の商品企画へ。
メガネと企業の可能性を広げていきたい。

株式会社ゾフ 内定稲田 梨沙 さんRisa Inada経済学部経済学科卒(2020年3月) / 大阪府立 柏原東高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

株式会社ゾフから内定をいただきました。
ゾフはメガネの企画から製造や販売まで、すべての業務を自社で行うSPA方式(製造小売業)を採用することで、低価格かつ高品質なメガネを実現したパイオニア企業です。また、メガネのファッション性を大きく引き上げ、おしゃれでハイセンスな商品を数多く世に送り出していることでも有名です。
大学1年生の時、初めてゾフでメガネを買ったんですが、店員の方が明るく親切で、とても好感が持てました。その時は、まさかゾフに就職するなんて想像もしていませんでしたが、私もあの時の店員の方と同じように、お客様に素敵なメガネとの出会いを提供していければと思っています。

ゾフに興味を持たれたきっかけは何ですか?

高校生の頃から服飾が好きだったので、入学当初はアパレルなどの小売業界をめざしていました。でも、就職活動を始めてみると、しっくりくる企業になかなか出会えなかったので、アパレル以外の小売業にも視野を広げてみることにしたんです。そこで偶然出会ったのがゾフでした。いろいろな企業を見ましたが、その中でもゾフの魅力は圧倒的でしたね。ファッション業界や映画業界、デザイン業界などともコラボしているので、メガネの企業というよりもアパレルに近い洗練された印象を受けました。

インターンシップにも参加されたそうですね。

はい。ゾフのクリエイティブな企業カラーに惹かれたので、リアルな仕事内容についてもっと知りたいと思ったんです。でも、このインターンシップでは、いい意味でその思いを裏切られました。一般的なインターンシップは、実際の職場での実務体験や先輩社員の話を聞くことなどが多いと思いますが、ゾフのインターンシップは人間関係を深めるゲームに特化していたんです。たとえば、あっち向いてホイのような子どもがやる遊びを、恥じらいを捨てて全力で楽しむ。素の自分をさらけ出して大声で笑う。そんなことに特化したインターンシップは初めてだったので、とても新鮮でした。スタッフ同士やお客様とのコミュニケーションを円滑に取るためのトレーニングだと思いますが、やっていて単純に楽しかったですし、取り組み自体にもゾフらしさが出ていて「こんな会社で販売の仕事ができたら、きっと楽しいだろうな」と思い、ゾフへの志望度が一気に高まりました。

大学で印象に残っている学修はありますか?

2年生の時に履修した「総合演習a」と「総合演習b」は、就活にも将来にも役立つ内容だったので、とても印象に残っています。この演習で身についたのが、ピア・サポート理論。「ピア(peer)」とは友人や仲間の意味で、仲間同士を思いやり、互いに助け合いながら、絆を深めていくコミュニケーションスキルを実践しながら学びました。簡単に言ってしまえば、話し上手・聞き上手になるための練習をする演習なので、ここで身につけた力は場面を問わず活用できると思います。
また、「ビジネスプレゼンテーション」という授業では、自分の売り込み方を実践練習することができました。パワーポイントで作った資料を使いながら、毎回クラス全員の前で自分をプレゼンするんですが、最初は何を話せばいいのかまったく分かりませんでした。それでも、プレゼンが終わると先生やクラスメイトからのフィードバックがあるので、少しずつプレゼンスキルが上がっていくのを感じていました。
また資格の勉強にも励み、1年生の時にリテールマーケティング(販売士)検定の資格講座を受講して、2級の資格を取得しました。元々、アパレルの販売員をめざしていたので、将来役立つだろうと思って勉強を始めたんです。講座では、マーケティングの基礎から大型商業施設の経営術まで、販売に関する専門知識を学ぶのですが、大学に入学したばかりの私にとってはかなり難しい内容でした。でも、商品の陳列方法や在庫管理方法など、店舗づくりに関する具体的なスキルも学ぶことができたので、興味深く学ぶことができました。スーパーやコンビニに行った時も、陳列や配置を注意して見るようになり、そこに隠されている戦略や意図を汲み取れるようになっていくのが楽しかったです。
この資格はゾフでの仕事にも活きてくるため、身につけた知識やスキルを武器に活躍していければと思っています。

軟式野球部での活動についてお聞かせください。

友人に誘われて、1年生からマネージャーとして活動していました。入部した時は、野球の知識はゼロの状態。ルールはもちろん、スコアブックの書き方もウグイス嬢が何なのかも知りませんでした。だから、最初のうちはマネージャー業に慣れるのに必死でしたね。他のマネージャーや部員に助けてもらいながら、少しずつ野球に関する知識を増やしていった感じです。大学に入って野球の勉強までするとは思っていませんでしたが、勉強すればするほど、そのおもしろさに気づき、どんどんのめり込んでいきました。
3年生になる頃には、スコアブックもウグイス嬢も完璧にこなせるようになり、最後の引退試合では感極まって泣いてしまうほど、野球を大好きになっている自分がいました。入部当初の自分からすれば信じられないことですが、軟式野球部に入って、マネージャーとして頑張ってきて、本当によかったと心から思っています。

就職活動に向けて、どのような準備をされましたか?

「総合演習」や「ビジネスプレゼンテーション」で、どれほどの力が身についたのか確かめてみようと思い、「就活実践キャンプ」に参加しました。でも、そこで痛感したのが、就活に対する認識の甘さ。そして、周りの学生との大きな差でした。
キャンプに参加している学生は、インターンシップに参加していたり、ビジネスマナーの講座を受けていたりと、すでに就職活動への準備を進めている人がほとんど。それなのに私は、その時点で十分に準備を進めていなかったんです。自分がいかに出遅れているのかを知り、かなり焦りました。模擬面接でも、それまで磨いてきたはずのコミュニケーションスキルが通用せず、自信を打ち砕かれてしまいました。でも、ここで自分の現状を把握できたおかげで、一気に就活モードになれたと思います。キャンプが終わってからは、ゼミの先生や友人とひたすら面接練習を繰り返し、友人との会話もすべて就活に関する情報交換になりました。その甲斐あって、コミュニケーションスキルは劇的に上達したと感じています。

ゾフの選考には、どのように臨まれましたか?

それまでの経験から面接内容を想像していましたが、ふたを開けてみればまったくの別物だったんです。一次は「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」を笑顔で言う試験で、二次は自分のカバンの中に入っている物をひとつ選んで売り込むという試験でした。
明るく元気な接客は、私の得意とするところ。自信を持って笑顔で対応することができたと思います。カバンの中の物を売り込むという試験では、他の学生が一方通行のプレゼンをする中、私はお客様役の面接官に問いかけながら対話する形にしました。磨いてきたコミュニケーションスキルが、ここで大いに役立ちました。
ただ、表参道の本社で行われた役員の方との最終面接は、緊張で頭が真っ白になってしまいました。今も何を聞かれて、どう答えたのか思い出せないほどです。だから、内定のご連絡をいただい時は、嬉しさよりも驚きの方が大きかったですね。

今後の抱負についてお聞かせください。

入社後は店頭で販売員の仕事に就くので、飾ることなく明るく自分らしい接客がしたいと思っています。また、リテールマーケティング(販売士)の資格を活かして、いずれは本社に活躍の場を移し、商品企画の仕事にも挑戦したいですね。メガネとゾフの可能性を広げられるような企画を考えて、お客様にゾフをもっと好きになってもらいたいです。

受験生の皆さんへのメッセージ

大学を選ぶ時におすすめしたいのが、オープンキャンパスに行くこと。在学生の話を聞いたり、大学の空気を感じたりすることで、いろんな発見があるからです。私の場合は、経法大のオープンキャンパスで資格講座が充実していることを知り、リテールマーケティング(販売士)の資格を取りたいと思っていたので、この大学への進学を決めました。
大学に入ったら、勉強以外にも打ち込めるものを見つけてください。それがあると、大学生活はグッと楽しくなりますよ。自分の限界を決めずに、ぜひ多くのことにチャレンジしてくださいね。

※掲載内容は取材当時のものです。

軟式野球部

練習は週1、2回程度で、花岡キャンパスグランドや富田林グランドなどで活動を行っています。
夏には楽しく厳しい合宿も行っています。
西都大学軟式野球連盟に加入しています。この連盟では3月頃にはトーナメント形式の新人戦があり、総当りの春季大会や秋季大会などの大きな大会もあります。リーグ戦では個人賞やベストナインなどもあり、表彰されることもあります。
部員はみんな面白くて個性的な人ばかりなのでとても楽しく笑いが絶えません。そして仲がいいのでチームワークも抜群です。また、地方出身者も多く、上下関係も厳しくありません。
楽しく気軽に野球をしたい方は、是非一度見学に来てください。

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