民間企業

法律の勉強に、とことん打ち込んだ4年間。
学んだ知識と磨いた思考力で、
これからはお客さまの幸せを形作っていきたい。

株式会社エイブル 内定和賀 美雪 さんMiyuki Waga法学部法律学科卒(2019年3月) / 大阪府立 生野高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

株式会社エイブルから内定をいただきました。
エイブルは「賃貸仲介業務」を主に行っている不動産会社です。直営店だけでも全国に400店舗以上あるため、一人暮らしの経験がある方は、実際にエイブルを利用されたことがある方も多いと思います。
入社後は、店舗に来店されたお客さまに物件を提案・案内する業務に就きますが、それ以外にも不動産オーナー様からの相談に乗ったり、「入居付け」と言われる販売促進活動のための施策を提案したりと、住まいに関する幅広いコンサルタント業務も予定しております。オーナー様の大切な資産であるマンションや戸建住宅などを、より活かせる募集条件を作成し提案を行います。入居者となるお客さまのニーズとオーナー様のお部屋をベストマッチングさせるコーディネーターといったところですね。

不動産業界に興味を持たれたきっかけは何ですか?

高校生の頃から法律が好きだったので、最初は裁判官や裁判所事務官に興味を持っていました。弁護士と検事の話を整理しながら、法に照らして最終判断を下すという仕事に、難しさと同時に楽しさを感じていたからです。でも、大学で法律の勉強を進めていく中で、「借地借家法」という授業で不動産に関する法律を知り、不動産業界に興味を持つようになりました。授業でも宅地建物取引士に関する学修ができたので、一気に不動産業界へと志望が変わっていきました。

法学部の学びで特に印象に残っているものはありますか?

法律に関するすべての授業が面白かったので、正直、すべてが印象に残っています。特に好きなのが民法と刑法だったので、関連する授業を幅広く履修していました。「借地借家法」で不動産に興味を持ったあとは、「物件法概論」や「不動産と法規制」など、不動産関連の法律も広く学修しました。世の中の背景にある法律の世界を深く理解することができたので、どの授業もとても刺激的でした。
そうやって知的好奇心から学んできた知識が、一体どれほど身についているのかを確認したくて、腕試しのつもりで宅地建物取引士の資格試験を受けたところ、見事合格。特別、資格試験のために勉強をしてきたわけではなく、普段の授業の中で自然と必要な知識が蓄積されていたので、大学での学修に手応えを感じました。

大学生活を振り返って、印象に残っていることはありますか?

本当に法律漬けの4年間だったので、法律に関する取り組みばかりが思い出されます。授業で知らない法律を勉強するのも楽しかったのですが、現場の法律に触れることができた法務局でのインターンシップも、とても楽しかったです。「借地借家法」で学んだ登記について、実際に申請内容を確認したり、登記登録をしたり、さまざまな業務に携わることができ、「大学で学んだ法律の知識が、実際の現場ではこんな形で使われているんだ」という発見の連続でした。
また、ゼミでの活動も忘れられません。私が所属していたゼミは、少年法や刑事法などを中心に学ぶゼミだったのですが、単に先生に法律を教えてもらうのではなく、自分たちで選んだ事例について、どんな刑罰が妥当かを全員で議論しながら学びを深めていくというスタイルでした。私は副ゼミ長として、議論の筋道や想定される論点などを考えた上で授業を作っていく側だったので、課される責任は重大でしたが、誰よりも深く勉強することができたので、とても楽しかったです。
「こんな質問や意見が出てくるだろう」ということまでを想定し、それに対する回答も用意していました。たまに想定外の質問や意見が出てくることもありましたが、「そんな考え方もあるのか」と新たな視点を得ることができ、今では事例を見ただけで、論点はここだなと瞬時にわかるようになりました。ゼミ活動を通して、思考力はかなり磨かれたと思います。

その思考力は、就職活動にも活かされたのでしょうか?

はい。とても役立ちました。事前に受け答えを考え、自分の伝えたいことを上手くまとめることができたと思います。就活実践キャンプの模擬面接でも、「内容的には問題ありません。法律が好きだということがよく伝わってきたので、そのままで大丈夫」と評価していただけました。ただ、少し硬くなりすぎる傾向があったので、リラックスして少しラフに話すようにとアドバイスをいただき、本番の面接には自信を持って臨むことができました。また、宅地建物取引士の資格を取得していたのも、不動産業界を受けるにあたっては大きな自信になりました。他にも秘書検定2級の資格も取得していたので、言葉遣いやマナー面にも不安はなかったですね。

エイブルの選考には、どのように臨まれましたか?

まずは情報収集も兼ねて、不動産業界の会社説明会に片っぱしから参加していきました。その過程で、私は販売して終わりの不動産売買より、お客さまと長く関わっていける賃貸の方が合っていると思うようになりました。その後、いくつか賃貸系の不動産会社の説明会に参加する中で、どこよりも人のあたたかさを感じたのがエイブルでした。「私もここで働きたい!」と強く思うようになり、エイブルの選考に臨みました。
そのあたたかな社風は選考過程にもよく表れていて、学生が緊張しないようにフレンドリーに話しかけてくださったり、細やかに気を使ってくださったり、全体的に和やかな雰囲気で選考が進んでいったのが、今でもとても印象に残っています。
最終選考は社長と学生2名のグループ面接だったのですが、その時でさえ本当に最終面接だろうかと思うほど、いろいろな話に花が咲き大盛りあがり。おかげで、普段通りの自分で選考に臨むことができ、面接が終わった後は、「たとえ結果が不合格でも納得できる」という清々しい気持ちになれました。
面接を重ねるたびに、どんどんエイブルの社風に惹かれていったので、担当人事の方から内定の電話が掛かってきた時は本当にうれしかったです。しかも、「おめでとうございます!」と私の内定を心から喜んでくれているのが電話から伝わってきたので、改めて良い会社だなと感激しました。

今後の抱負についてお聞かせください。

誰よりも契約数を取りたいですね。ただし、それは利益や業績を追求するという意味ではありません。契約の数は、お客さまの幸せの数でもあるからです。一人でも多くのお客さまに幸せを届けられるよう全力を注ぎ、この人に紹介してもらいたいと思っていただける営業担当者になりたいですね。出世して管理職という道もありますが、私はずっと現場でお客さまと関わっていこうと思っています。

受験生の皆さんへのメッセージ

私は法律が大好きだったので、大学での4年間ずっと法律の勉強に打ち込んできました。それ以外には何もしていないと言っても過言ではありません。それでも、私は自分が希望する進路に進むことができました。だから、みなさんも、まずは自分の好きなことに打ち込んでみてください。その先には必ず、素敵な未来が待っているはずです。心配せず、思う存分楽しんでくださいね。

※掲載内容は取材当時のものです。

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