民間企業

大学で開花した「一生学び続ける姿勢」。
世界に通用する製品を日本から生み出したい。

ネスレ日本株式会社 内定R・U さん 経済学部 / 大阪府立渋谷高校

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ネスレ日本への就職を目指したきっかけを教えてください。

大学入学後、人気のカフェチェーンでアルバイトを始めました。店舗には、本部の企画部門やマーケティング部門からレシピなどの資料が送られてきます。アルバイトを通じてコーヒーやお菓子が大好きになった私には、その資料一つ一つがとても魅力的でした。漠然とではありますが自分も商品を企画したり、販売促進プランを考えたりする職業に就きたいという想いが芽生え、その頃から就職先として飲料メーカーを意識するようになりました。
ネスレ日本を目標として意識するようになったのは3年生の時です。スーパーに並んでいるコーヒーやチョコレートの中で「魅力的だ」と感じる製品が、高い確率でネスレ日本の製品でした。外資系企業は実力社会というイメージがあったので、実力さえつければ自分が望む企画やマーケティング業務に携われるのではないか、と考え始めました。

就職活動へはどのような心構えで臨みましたか?

飲料メーカーを中心に就職活動を始めましたが、あくまでも第一志望はネスレ日本でした。選考を通過していく中で、能力や知識以上に「人柄」や「自分はどういう人間か」を重視している会社であることに気づきました。ありのままの自分を伝えるためには、どのようなアプローチをするのが最善なのかを考えた結果、表現内容に力を入れるべきだと考え、「内向的な一面はあるものの、いざ仕事になると熱量高く取り組める私の良さ」を、飾らずに自分の言葉で伝えることを特に意識するようになりました。
会社に対しての熱意を示すため、業界研究を徹底的に行いました。ネスレ日本という会社に限っては、何を聞かれても一番に答えることができるくらい研究しました。採用後にお会いした人事担当の方からいただいたフィードバックでは、その点を最も評価してくれていたと伺い、とても嬉しくなりました。
内定の電話をいただいた時は、家族はもちろん、面談で相談させていただいたネスレ日本の社員の方、ゼミの先生ほか今まで支えてくれた方々の顔が浮かびました。父親に電話で伝えると、泣いて喜んでくれました。

どのような授業が印象に残っていますか?

2年生で履修した「国際経済学」がとても印象に残っています。経済学は数字やグラフをメインに学修すると思っていましたが、海外情勢も経済学のカテゴリーとして学べることが新鮮でした。
この授業では、海外で起こっている戦争などのニュースを、先生がさまざまな角度から解説してくれます。映像やナレーションだけではわからない背景にある本当の事情や、日本はそれに対してどんな対応をしているのかなど、話題がとても面白く、引き込まれました。日本のニュースに注目しがちで、国内の現状や課題しか知らなかったので、海外の取り組みを学ぶことで知識の幅が広がりました。また、同じ時代であるにも関わらず日本と海外の違いの差にも衝撃を受けました。
学べば学ぶほどますます興味が湧き、経済のサイトなどを検索して現在の世界情勢を積極的に把握するようになりました。この時に海外に興味を持ったことは、世界最大の食品飲料会社であるネスレ日本を選ぶきっかけにもつながったと思います。

大学生活で印象に残っていることはありますか?

学生研究発表大会で3年生の時に金賞を受賞したことが、大学生活の中で、一番嬉しい出来事でした。テーマは「フードロスの現状と課題」。私がリーダーとなり作業を進めました。最初はグループのメンバーとのコミュニケーションがうまく取れず、提出期限に遅れるなどの問題もありました。メンバーの間で遠慮がちになっているのではないかと感じていたので、もっと本音を話せるフランクな場を持ってはどうかと考え、教室ではなく商業施設のフードコートに集まって話し合いをすることにしました。その時、初めて本当の意思疎通ができ、一致団結して目標に向かえる雰囲気になりました。
それからは、メンバーそれぞれの性格や得意なことを知り、どのタスクを任せたら各自の強みを最大限に活かせるのかを考えながら作業を進めました。相手の話を聞き出し、理解し、グループ内の作業を円滑に回す。ここで、個々に力を発揮してもらうにはどのように依頼したら良いかを学びました。この経験は就職活動でも大きな武器になったと感じています。ネスレ日本のインターンシップでチームリーダー役をスムーズに果たせたのも、この経験があってこそだと思います。

卒業論文はどのようなテーマに取り組んでいますか?

「地方公共交通の衰退の現状と課題」です。過疎地域における地方公共交通の運転手不足の課題に対し、国がどのような事業を展開しているのかを研究しています。ゼミの先生から的確なアドバイスをいただき、最適な資料を提供していただいたのでスムーズに進められています。先生が積極的にコミュニケーションを取ってくださっているのも心強いです。
入学当初はまったく経済の知識がありませんでしたが、さまざまな経済学の授業を履修したことで、経済の概念や関係性を理解し、視覚的に捉えるためのグラフの選択や作成方法なども修得し、専門的な文章も書けるようになりました。

出会い・経験・学びを通じてスキルを上げられた大学生活ですね。

特に経済学の学びに関しては、大学での4年間で何の知識もない0%の状態から120%にまで高められたと思っています。ゼミの先生や職員の方々から「ささいなことでも相談してほしい」と声をかけていただき、親密な雰囲気を常に感じていました。就職活動に関しても、キャリアセンターが早期からさまざまな就職イベントを開催していますので、私も早いうちから活動を意識し迷うことなく進めることができました。
苦手な科目を教え合った友人、全国各地から入学してくるさまざまな価値観を持つ友人と接することで良い刺激を受け、人間的にも大きく成長できたと思います。学生研究発表大会で経験した、人をまとめる力、経済学の学修の中で得た徹底的に学ぶ姿勢、それらが私の「強み」として身についたと感じています。
私は気になることは調べて徹底的に弱点を潰そうとする性格です。例えば先生に問題点を指摘された場合を想定し、模範解答だけでなく、まったく別の回答も準備しておくようにしていました。さらに発表の内容を、より先生や周りの学生たちに伝わるものになるよう表現を工夫していました。経済学の学びを通じて、自信を持って自分の「強み」といえる姿勢や考え方も身につきました。

これからの目標を教えてください。

まずは採用してくださった企業、指導してくださった先生、応援してくれた周りの方々への感謝を忘れず、あらゆる業務に率先して取り組む姿勢を示すことで恩返しをしたいです。将来的には企画やマーケティングの部門で活躍できるようになりたいです。日本から世界中の人に愛していただける製品を生み出すのが私の目標です。

受験生の皆さんへのメッセージ

絶対にやりたいと思うことがあるなら、あきらめないで突き進んでほしいです。勉強することが苦手だったとしても、何としてもやり遂げたいことがあれば本能的に「本気に」なれます。私も「ネスレ日本で働きたい」という強い想いを持ち、そこで活躍するために挑んだことで、社員の方々に受け入れていただけました。経法大には頑張る人を強力にサポートしてくれる環境が整っています。一生学び続ける姿勢は、時間のある大学時代にこそ身につけてください。

※掲載内容は取材当時のものです。

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