民間企業

挫折を乗り越え、「自信」を手に入れた。
IT系資格×コミュニケーション力で
トップセールスパーソンを目指したい。

株式会社大塚商会 内定清水 宏明 さんHiroaki Shimizu経営学部経営学科卒(2024年3月) / 大阪府立 東百舌鳥高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

株式会社大塚商会から内定をいただきました。
大塚商会は、さまざまなITソリューションを駆使して、お客様の課題や要望を「オフィスまるごと」解決している会社です。ハードウェアやソフトウェア、ネットワーク、オフィス商品など、あらゆるメーカーのさまざまな商品を取り扱っているので、お客様の「困った」をまるごと解決できるのが大きな魅力です。
私は営業職として採用されたので、入社後はお客様の要望や課題をヒアリングし、大塚商会の持つ幅広い商品・サービスの中から最善の解決策を提案していくことになります。年功序列型ではなく実力主義の会社のため、自分の努力次第でどんどん成長していける点も魅力だと感じています。営業職向けの研修や資格取得の支援などもあり、個人の成長を強力にサポートしていただける環境が整っているので、どこまで成長できるのか今から楽しみです。

営業職に興味を持たれたきっかけは何ですか?

3年生の時に参加したインターンシップで、営業活動に同行させていただいたことがきっかけです。お客様のタイプや状況に合わせて、話す内容も提案する商品やサービスの組み合わせも変え、緻密で複雑なコミュニケーションを展開している営業の方を見て、とても驚きしました。この時、お客様ごとに戦略を組み立てる営業の醍醐味を知り、営業職を目指すようになりました。

大学ではどのような学修に取り組まれたのですか?

「マーケティング戦略論Ⅰ」では、市場のターゲティングやポジショニングから、製品(Product)・価格(Price)・流通チャネル(Place)・プロモーション(Promotion)のいわゆる4Pの決定まで、マーケティングの基本を戦略観点から学修できました。さらに発展した「マーケティング戦略論Ⅱ」では、事業継続のために重要な独自性や競争優位性について、製品戦略や価格戦略、ブランド構築や営業活動など、幅広い側面から学修していきました。そうした知識を活かして、実際にグループでビジネスモデルを考案することにも挑戦しました。私たちのグループは中高生をターゲットとした教育版YouTube 事業を立ち上げるというプランを考え、競合他社の分析や事業としての損益分岐点なども検証しました。ビジネスモデルを作り込み、最終プレゼンでも高評価をいただきました。しかし、集客するための方法まで考慮できていなかったため、その点は先生からも指摘を受け、ビジネスの難しさと奥深さ、そして面白さを実感しました。また、グループで議論しながらゼロからビジネスモデルを構築したので、コミュニケーション力や協調性が磨かれたと感じています。グループではリーダー役を務めていたので、目標を立てて計画的にプランを練り、チームメンバーを牽引していくという貴重な経験をすることができました。

資格取得にも力を入れられたそうですね?

実は、1年生の頃は経理の仕事を目指して、簿記の勉強に取り組んでいました。しかし、思うように勉強が進まず日商簿記検定試験2級に合格できず、希望していた会計系のゼミにも入ることができませんでした。そのため、2年生になってからは「今後の進路をどう定めればいいんだろう」と悩み続け、苦しい時期を過ごしていました。業種も業界も絞りきれないまま時間だけが過ぎていき、焦りと不安が膨らんでいく中、「このままでは何も成果を残せずに2年生が終わってしまう。就職活動に入る前に何か強みになるものを身に付けなければ」と考え、資格取得に力を入れることにしました。
まず、最初に取得を目指したのが、一度挫折した日商簿記検定試験2級です。この壁を乗り越えないと前には進めないと思っていたので、一から勉強し直して再挑戦しました。結果、2年生の冬に見事合格することができ、ようやく精神的にも前に進めるようになりました。
3年生の夏にはFP技能検定試験3級を取得することができました。同年の冬にはIT業界へ進むことを考えていたので、ITパスポート試験にも挑戦しました。試験対策を独学で進めながら授業でも「ITパスポート」を履修し、自分で勉強した内容を復習していきました。この頃になると勉強の習慣や方法を自分なりに確立できていたので、計画的に勉強を進めていき、無事合格することができました。
資格取得に力を入れたことで、さまざまな知識や資格を手に入れられましたが、それ以上に自信を手に入れられたことが一番の収穫だと思っています。

大学生活で印象に残っていることはありますか?

「オープンイノベーション」というテーマで、3年生の時に学生研究発表大会に出場したことが印象に残っています。オープンイノベーションとは、企業や組織内だけで研究開発するのではなく、外部の技術やアイデア、データなどを積極的に組み合わせることで、技術革新をはじめとするイノベーションを生み出す方法論です。このオープンイノベーションという概念が出てきた背景には、インターネットに代表されるIT技術の発達とグローバル化の進展によって、製品の高度化や製品サイクルの短期化が進んだことが挙げられます。もはや、自社内の経営資源や研究開発だけに依存した「クローズドイノベーション」では太刀打ちできない時代に突入したということです。こうした時代の流れを勉強しながら、オープンイノベーションをもっと加速させる方法について研究していきました。
研究テーマとしては難易度の高いものでしたが、研究自体は非常におもしろく、どんどんのめり込んでいきました。この時もリーダー役を務めていたので、難しい研究内容をいかにわかりやすく発表できるかに重点を置き、チーム全員で資料を作り上げていきました。チーム一丸となって本気で取り組んだ結果、全員が納得のいく研究内容に仕上がり、自信をもって本番に大会に臨むことができました。残念ながら入賞することはできませんでしたが、ひとつの目標に向かってチームをマネジメントした経験は、この先もきっと役立ってくると思っています。

就職活動に向けて、どのような準備をされましたか?

自分で書いたエントリーシートをキャリアセンターに持っていき、「学生時代に力を入れたこと」や「自分の強み」の部分を中心に添削していただきました。自分としてはうまく書けたと感じていましたが、「この部分は削って簡潔にした方がいい」等の指摘をたくさん受け、客観的なフィードバックの有り難さを実感。ゼミの先生に紹介いただいきOBを訪問した際も、エントリーシートの書き方についてアドバイスをいただけたので、完成度が高まったと感じています。他にも面接の時に重要視されることや、実際にどんなタイプの面接があるのかなどについても、リアルな情報を幅広く教えていただきました。
また、面接対策のために就活実践キャンプにも参加しました。本番さながらの雰囲気の中で模擬面接を受けるので、少し緊張しましたが、面接官役の方からは高い評価をいただけました。これまでチームのリーダー役を率先して引き受けてきた経験が活き、堂々と受け答えできていたので、自分としても手応えを感じ、自信を深めることができました。

今後の抱負についてお聞かせください。

入社後、直近の目標は売り上げにおける新人賞の獲得です。スタートダッシュで周りと差をつけるために、既に「基本情報技術者試験」の勉強もはじめています。その次はディープラーニングの基礎知識を問われる「G検定」に挑戦し、自社商品やサービスへの理解を深めたいと考えています。営業スキルやコミュニケーション力にも磨きをかけ、トップセールスパーソンとして活躍したいです。また、将来的には経営にも携わり会社を支える存在になりたいと考えています。

受験生の皆さんへのメッセージ

何事も目標を立てて行動してください。目標に向かって走ることでモチベーションが高まり、周りに差をつけることができます。経法大には努力して進む人をサポートする環境が整っているので、他の人がやっていないことにも積極的に挑戦して、幅広い力を身に付けてください。そうすれば、就職活動や後の会社員人生にとって大きなアドバンテージなるはずです。

※掲載内容は取材当時のものです。

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