民間企業

磨き抜いてきたコミュニケーション力を活かし、
新時代のシステムエンジニアをめざす。

リコージャパン株式会社 内定岡本 涼夏 さんSuzuka Okamoto経済学部経営学科卒(2021年3月) / 大阪府立 刀根山高校 出身

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内定先について教えてください。

リコージャパン株式会社から内定をいただきました。
リコージャパンは、顧客に対する請求業務の自動化や、オフィスでしか使えなかったシステムを自宅にいながらリモート操作で利用できる仕組みなど、さまざまな企業課題を解決するデジタルサービスを提供している会社です。新しい生活様式や働き方に対応したサービスを提供するリコージャパンこそ、これからの時代を切り拓く企業だと感じています。
入社後は、システムエンジニアとして働く予定です。私にとっては未知の分野ではありますが、3カ月かけてじっくりと研修を受けられるので不安はありません。また、システムエンジニアと聞くとデスクワーク中心のイメージがありますが、リコージャパンでは営業職の方と一緒に取引先に赴くことも多いと聞いています。このような点もリコージャパンの大きな魅力です。

リコージャパンに興味を持たれたきっかけは何ですか?

入学当初はワークライフバランスを重要視し、終業時刻が17時の市役所などで働きたいと思っていました。しかし、ある時ゼミの先生から「リコージャパンはとても働きやすい企業だから、一度インターンシップに参加してみたら?」と勧められ、意識するようになりました。調べてみると、従業員の健康管理に力を入れている企業を選定した「健康経営優良法人 2020(ホワイト500)」にリコージャパンがランクインしていることがわかり、「この会社は本当に働きやすい環境が整っていそうだな」と一気に興味が湧きました。先生の勧めもあり、インターンシップに参加して、よりリアルな魅力を肌で感じ、志望度も一気に高まりましたね。

インターンシップでは、どのような経験をされたのですか?

リコージャパンのサービスを活用して与えられた課題を解決し、いかに売上につなげていくかを考えるというシミュレーションを体験しました。職種ごとでグループに分かれていましたが、他のグループと連携して課題解決に取り組む中で、会社の強みや魅力を理解し、事業フィールドや職種の特徴なども知ることができました。実はシステムエンジニアという職種があることも、この時に初めて知ったんです。
このインターンシップに参加したのは、3年生の1月末。ちょうど新型コロナウイルス感染症の流行による混乱が、世界に広がりつつあった時期です。さまざまな企業が経営的に打撃を受けているとニュースなどで見聞きするにつれ、「手に職を付けたい」という考えに変わっていきました。専門スキルが身に付くシステムエンジニアの仕事は最適だと思いましたね。

大学では、どのような学修に取り組まれたのですか?

1年生から3年生までは、「Sコース(特修講座)」で公務員をめざす学修に励んでいました。途中で進路を転換しましたが、この3年間で学修する習慣がしっかり身についたと感じています。リコージャパンに入社後も、プログラミングをイチから勉強していく必要があるので、大学で身につけたこの習慣は必ず活きてくると思います。
2年生の時に受講した「流通産業論」では、企業が戦略やマーケティングなどの意思決定を行う際に活用している「SWOT分析」を学びました。SWOTとは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字をとったもので、この4つの観点を把握・分析して、考えを整理・深化させていくというものです。志望している企業のSWOT分析にも取り組んだので、企業研究にも役立てることができました。
また、3年生の「経営実践」では、八尾市にある商店街の活性化にも取り組みました。春学期は商店街が実施しているイベントに運営スタッフとして参加し、商店街に対するイメージなどのアンケート調査を実施。ここで得た情報をもとに、秋学期には自分たちの手で企画を立案しました。商店街の会長の方と何度も話し合いながら内容を練り上げ、商店街の店舗の方々の協力のもと、子どもたちをターゲットにした小さなお祭りを開催することができました。この経験を通して、自分たちで考えて実践することの大変さや難しさ、面白さを知ることができました。

大学生活で印象に残っていることはありますか?

一番印象に残っているのは、3年生の時にゼミの仲間と出場した学生研究発表大会です。テーマは「消費者心理から紐解く商品陳列について」。大会に向けてグループで議論しながら資料を作成しましたが、その過程でもいろいろな学びがありました。一人の意見だけではなく、複数の意見を取り入れることで、自分の想像をはるかに超える精度の高い資料になること。メンバー全員が積極的に参加することで、グループ全体の士気が高まり、どんどん議論が深まっていくこと。単なる資料作成から、チームワークの重要性を学ぶ貴重な機会になったと思います。さらに、優秀賞を獲得することもできました。私にとって、とても印象に残る大会になりましたね。

就職活動に向けて、どのような準備をされましたか?

3年生から面接試験の対策をスタートしましたが、キャリアセンターで初めて模擬面接をしていただいた時は、緊張から何を話しているのか途中でわからなくなってしまったんです。「このままでは、まずい!」、そう思い、早期選考の企業をいくつも受け、実践の中で面接スキルを磨きました。また、キャリアセンターの方から「1分間で言いたいことを話す練習をしましょう」というアドバイスをいただき、言いたいことを短い文章にまとめ、自分が話している様子を動画で撮影してチェックしました。簡潔でスムーズな受け答えができるよう、何度も練習に励みました。

リコージャパンの選考には、どのように臨まれましたか?

面接は本番までに何度も練習を重ねてきましたが、念には念を入れ、面接で伝えたい内容を書き出し、先生に添削していただいた上で本番の面接に臨みました。しっかりとした準備も功を奏し、一次面接は緊張せずに練習の成果を発揮できたと思います。「最終面接もこの流れで突破しよう!」と意気込んでいたのですが、コロナ禍で選考の日程が延期になり、3カ月もの間、悶々とした日々を過ごすことになりました。
そして、ようやく訪れた最終面接の日。一次面接でアピールしていた「コミュニケーション力」について追及されましたが、特に緊張することもなく、落ち着いて受け答えできたと思います。私は常々「話す力・聞く力・理解する力」の重要性を感じていたので、それらを意識して磨くために業種の異なる3つのアルバイトを掛け持ちしてきたこと、「経営実践」や研究発表大会のような学修に力を入れてきたことを伝えました。また、「こうした力はリコージャパンでお客さまとのコミュニケーションにも役立つはずです」とお話したところ、面接官の方々も納得の表情をされていました。
面接の練習を始めた当初は何を言っているのかわからない状態だった私が、自信を持って臨機応変に受け答えできるようになったのは、大学の手厚いサポートのおかげだと本当に感謝しています。

今後の抱負をお聞かせください。

近い将来、プログラミングなしで誰もが気軽にホームページやアプリを制作できるノーコード時代が到来すると言われていますが、そのような時代においても、しっかりと価値を見出だせるシステムエンジニアに成長することが大きな目標です。その第一歩として、まずはIT関連の資格取得に向けた勉強を進めていくつもりです。最終面接で私は「システムエンジニアのスペシャリストになります」と宣言したので、その言葉に恥じないように一歩ずつ成長を重ねていきたいですね。

受験生の皆さんへのメッセージ

大学生になるといろいろな可能性が広がります。何事にも果敢に挑戦してほしいと思いますが、本業である学修はおろそかにしないでください。将来の進路につながる夢に出会えるかもしれませんし、早期に単位を取り終えていれば、就職活動にも集中して取り組めます。もちろん、遊ぶことも重要です。私自身、バスケットボールサークルに入部したことで、学部を越えた友人たちとのつながりが生まれました。学修と遊び、その両方に全力で取り組み、素敵な大学生活を送ってください。

※掲載内容は取材当時のものです。

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