民間企業

どの学修も無駄ではなかったと実感した就職活動。
目標に向かって進む人や企業の夢を支えたい。

株式会社オリエントコーポレーション 内定谷本 智大 さんTomohiro Tanimoto経済学部経営学科 4年生 / 大阪府立 牧野高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

株式会社オリエントコーポレーションから内定をいただきました。
オリエントコーポレーションと言うより、オリコと言った方が聞き馴染みがあるかもしれません。オリコは自動車購入時のローン事業やクレジットカード事業など、消費者と販売店の間に入って購入代金の立替払いをする「信販会社」です。自動車のオートローンが主力事業ではありますが、日々のショッピングから教育ローンやリフォームローン、家賃決済保証など、信販業界のパイオニアとして決済が発生するところはすべて、ビジネスフィールドとして活躍しています。また、今後は金融サービスと情報技術を結び付けたフィンテックなど最新技術の導入や、海外事業の拡大など、新たな領域にも挑戦しています。配属先や職種は未定ですが、どの部門に配属されたとしても金融に関する幅広い業務が待っているため、働きがいに変わりはないと思っています。

オリエントコーポレーションに興味を持たれたきっかけは何ですか?

大学入学時は公認会計士を目指していましたが、その難易度の高さから2年間で挫折してしまいました。自分で言うのも何ですが、公認会計士を目指した動機が年収と社会的地位の高さという不純なものだったので、学修面の挫折をいい機会としてとらえ、本当に自分がやりたいと思えるものを探そうと考えを改めました。会計ファイナンスの世界で他の道を考えた時、まず頭に浮かんだのは銀行や証券、保険です。しかし、お金でお金を生むビジネススキームが私にとっては生々しいものと感じたので、さらに他の道を模索。その中でたどり着いた答えが、クレジットカードやローンの事業でした。何かを買いたい、売りたい、叶えたいという前向きな気持ちをサポートすることで、目標に向かって進もうとする人や企業の成長を陰ながら応援できる。そう考えると、「やりがいも活躍できるフィールドも無限に広がっているのでは?」と思うようになり、ようやく進むべき業界を定めることができました。
そこからさまざまな企業を見ていき、オリコの合同企業説明会に参加。その際、どこよりも正直に業界の現状や業務内容について説明されている印象を受けました。飾らない社風と楽しげな雰囲気に惹かれ、オリコを志望するようになりました。インターンシップにも3回参加しましたが、社員の方々が活き活きと働いていることがわかり、若手社員の方との懇親会も開催していただき、リアルな雰囲気を感じることもできました。

大学では、どのような学修に取り組まれたのですか?

1年生から2年生までは「Sコース(特修講座)」で会計の学修に取り組みました。会計の知識は社会人になってからも強力な武器になるので、公認会計士を目指して学修してきた時期も無駄ではなかったと思っています。「上級簿記」の授業も取りましたが、会社が決算の時に作成する財務諸表や企業の収支を記録したキャッシュフローなどの会計書類を読み解く力を身につけることができ、企業側の視点からも物事を考えられるようになりました。このような力をさらに深められた授業が、「経営分析」と「管理会計」です。実際に存在する企業の財務諸表を見て、収益性分析に活用する代表的な指標「ROA(総資産利益率)」と「ROE(自己資本利益率)」を計算し、企業のビジネスモデルや財務体質を分析していく授業です。数字の裏に隠れている実態を解き明かし、比較・分析していくことで、さまざまなビジネス的観点を手に入れることができたと感じています。
3年生のゼミでは、「日経STOCKリーグ」に参加してバーチャル株式投資にも挑戦。「日経STOCKリーグ」とは、支給された仮想の500万円を元手にして、実際の株価に基づいた株式売買シミュレーションを行うことができるシステムです。私たちはAI産業の伸びに注目し、AI関連企業に投資。リスク分散の意味も込めて、自動車からIT、医療まで、幅広い分野に投資を行いました。もちろん、どの企業に投資するかを決める際には、これまで学修してきた企業分析の知識を総動員しましたが、何の数字を選定基準に据えるかによって結果は大きく変わってきます。単純にROE(自己資本利益率)が高ければ良いというものではないのです。複数の視点や情報から分析する必要があり、企業分析の難しさと面白さの両方を感じることができました。投資結果としてはマイナスになってしまいましたが、企業選定時の分析や戦略については高く評価していただけたので、これまでの学修内容が実践の中で結実していく感覚がありましたね。

大学生活で印象に残っていることはありますか?

4年生の時に参加した、オープンキャンパスのスタッフ活動が印象に残っています。内定をいただいた後に参加したので、自分の経験やスキルを還元して人の役に立てることに喜びを感じました。単純に参加者の笑顔を見るのも楽しかったですね。高校生とマンツーマンで話をする機会もあり、さまざまな不安を直接解消できたのも大きなやりがいになりました。学部や授業内容に関することから、通学時間やアルバイトの話まで、質問は多岐にわたります。特に学修面で多かった質問は、Sコースと資格に関するものです。私はその両方を経験していたので、きちんと疑問に答えることができ、「どんな学修も決して無駄ではなかった」と改めて思いました。特にSコースは、将来につながる知識を得られただけでなく、1年生から多くの友人もできたので、いま振り返ってみても有意義な時間だったと感じています。

就職活動に向けて、どのような準備をされましたか?

キャリア演習では、1年生から4年生まで自己分析を徹底的に行いました。4年間の中で目指す未来や自分の考えは変わっていきますが、キャリア演習の内容を振り返れば、4年間の変遷がすぐにわかります。自分の軌跡をわかりやすくたどることができるので、就職活動にとても役立ちました。また、就活実践キャンプでは、グループワークや個人面接、集団面接などを、本番を想定したリアルに体験できたので、自分の課題を洗い出すことができました。「声が小さい」「内容が薄い」「もっと具体的に」などのフィードバックをいただきましたが、いま思い返せば当たり前のことばかりです。ここで基本の部分を身につけることができたからこそ、本番の就職活動で失敗せずに済んだと思っています。

オリエントコーポレーションの選考には、どのように臨まれましたか?

インターンシップに参加していたのでSPI(Synthetic Personality Inventory:総合適性検査)と書類選考が免除となり、面接から選考はスタート。面接はすべてオンラインで、とてもリラックスした雰囲気で行われたました。一次面接は「こんな感じで本当にいいのかな?」と思うほど、雑談の多い面接でした。少しだけ金融に関する質問もありましたが、20分くらい談笑して終了。二次面接も同じような雰囲気で、自己PRを少し追及されたくらいで終了。最終面接もやはり終始リラックスした空気の中で、入社後のビジョンなどについて語って終了しました。全体的に緊張感とは縁のない選考でしたが、自分の伝えたいことは伝えられたと感じました。内定後の面談でも「堂々としていたし、受け答えにブレがなく、熱意や意志を感じました」と言っていただけたので、就活実践キャンプでの経験を活かせたと実感しました。

今後の抱負についてお聞かせください。

ライフスタイルが多様化し、ICTやフィンテックの進化もめざましい時代だからこそ、受け身にならず、自分から率先して動いて知識を吸収していきたいですね。さらに、人や企業の夢を支えるために、ローンやクレジット以外にも新たな価値を提供できるよう、自分なりに挑戦を続けていきたいです。ゆくゆくは本社で働くのが夢です。最終面接と内定式は本社で実施される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインでの実施になったので、一日も早く本社を自分の目で見て、オリコで働いている実感を得たいと思っています。多くの人や企業の夢を支えた先に、自分自身の夢を叶える日が来ればいいですね。

受験生の皆さんへのメッセージ

無駄なことなんて何もありません。何事も経験することが大切です。大学生になると自分で自由に使える時間が一気に増えるので、興味のあることからないことまで、幅広く挑戦してみてください。何がどこでつながるかはわかりませんが、必ず自分の力になるはずですよ。自分だけの大学生活をつくりあげてください。

※掲載内容は取材当時のものです。

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