民間企業

多くの体験を通じて身につけた知識や行動力を発揮して、
地元・沖縄の発展に貢献したい。

沖縄県農業協同組合(JAおきなわ)内定新崎 未里 さんArasaki Misato経済学部卒(2014年3月) / 沖縄県立 那覇西高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

沖縄県農業協同組合から内定をいただきました。
配属先は金融部門です。高校生の頃から金融機関での仕事に憧れていました。大学で学んだ経済学の知識を活かし、地元の沖縄で働けることを、とてもうれしく感じています。

では大学選びの段階で、金融業界への就職を見据えていたのですね?

はい。ただ最初は「お金を扱う仕事って、かっこいいな」という、単純な憧れでした。自分で金融業界について調べるうちに、地域に密着する地銀の活動などに関心を持ち、金融や簿記などについて学べる大学に進学しようと考えたのです。中でも経法大を選んだのは、Sコースなどのプログラムの充実が大きな理由。簿記は大学で初めて学び、思っていた以上に難しく感じました。それでも金融について深く学ぶなかで、金融業界で働きたいという気持ちはどんどん強くなっていったように思います。何より決め手になったのは、3年生の夏休みに信用金庫でのインターンシップに参加したことですね。

インターンシップではどのような経験ができたのですか?

インターンシップ先は、当時の大福信用金庫(現・大阪シティ信用金庫)。期間は2週間で、窓口でのお客様対応や入出金業務も体験させてもらえました。また、職員の方々が実際に働いている様子を間近に見ながら、信用金庫の業務について理解を深めることができたのも良かったと思います。大福信用金庫には、古くから地元の卸売市場を支えるという役割があるということも知りました。
地銀などより規模は小さいですが、個人のお客様だけでなく、商店や企業など法人との取引も行い、地域社会になくてはならない存在となっている信用金庫。私はそこに魅力を感じ、金融機関の中でも信用金庫を第一志望と考えて就活に取り組みました。

就職活動はどのように進めてこられたのですか?

ゼミの先生の勧めで2年生の冬に女子就勝キャンプに参加するなど、早くから就職に向けた準備を進めてきました。就勝キャンプでは参加者のほとんどが3年生で、まだ就活についての知識がほとんどなかった私は、先輩たちに迷惑をかけたようにも思います。でも先輩たちはそんな私にいろいろなアドバイスをしてくれ、おかげですごく勉強になりました。インターンシップへの参加も、先輩から勧めてもらったんですよ。
3年生になってからは、キャリアゼミを受講。エントリーシートの書き方などを教わるとともに、「金融業界だけに絞るのでなく、もっといろいろな業界にも目を向けるべき」と指導してもらい、金融業界を第一希望としながらも、メーカーや飲食、流通業界などの会社研究にも取り組みました。
金融業界の選考が本格化するのは3月以降だったので、それまでにさまざまな業界の企業の選考を受けました。数社から内定ももらい、自信をつけることができたと思います。でもその後、金融業界の選考では苦戦が続きました。沖縄県農業協同組合から内定をもらったのは、4年生の8月。時間はかかりましたが希望通りの就職が実現し、ホッとしました。

沖縄県農業協同組合の選考では、どのようなアピールをしましたか?

面接で私自身の真面目な性格と、大学のゼミで行動力を鍛えてきたことをアピールしました。ゼミでは金融と貿易について学びましたが、単に知識を得るというのでなく、「自分で行動し、体験を通じて学びとる」という学習スタイルが、私を大きく成長させてくれたと感じています。例えばインターネットを使って個人輸入に挑戦するという課題では、自分が欲しいと思った化粧品などを、英語でのやりとりで実際に海外から買い付けることに成功しました。ゼミでこのような経験を重ねるなかで「自分から行動を起こす」ということに対する怖さがなくなり、「まず、やってみよう」という考え方ができるようになったと思います。沖縄県農業協同組合の面接でも、そんな自分の成長についてしっかりと伝えることができました。

大学ではBLPも受講されていますね?

はい。BLPでも行動力がさらに鍛えられ、社会人基礎力を養うことができました。BLPでは、街頭で知らない人に声をかけるという課題が印象的でしたね。初対面の人に、話題の糸口を探りながらコミュニケーションを図るんです。また研究発表会では200人の前でプレゼンテーションを行いました。先生が会長を務めている貿易学会の方々と名刺を交換するといった経験もしました。私はもともと人見知りだったのですが、こうした経験の中で、社会人になる上で必要なコミュニケーション力やビジネスマナーなどをしっかりと身につけることができ、本当に良かったと思います。振り返ってみれば、大学でのさまざまな経験のすべてが、希望していた就職の実現に結びついたと言っていいでしょうね。

今後の抱負についてお聞かせください。

まずは金融の仕事を通じて、沖縄の人々に役立てるように頑張っていきたいと思います。そして将来的には、農業にかかわる仕事にも携わってみたいですね。それができるのも、JAという職場の魅力です。沖縄には全国にアピールできる特産品がたくさんありますし、やりがいは大きいと思います。

受験生の皆さんへのメッセージ

Sコースや資格講座など、経法大にはたくさんのプログラムや制度が整っていますので、積極的に活用してほしいと思います。私はこの大学でいろいろな経験を通じて成長することができましたが、まず自分から一歩踏み出さなければ、そうした経験を得ることはできません。少しでも興味を持ったら、どんどん挑戦してみましょう。それがあなたの大学生活を充実させ、将来にもつながるのですからね。また、沖縄県出身の学生もたくさん学んでいますので、沖縄の高校生のみなさんには、ぜひ経法大に入学して、経法大の沖縄県人会をさらに盛り上げてほしいと思います。

※掲載内容は取材当時のものです。

4年間のサクセスストーリー

1年生
「将来は金融業界で働きたい」という希望を抱いて入学。経済学部での授業とSコースの会計職基礎講座で簿記の基礎を学ぶ。
2年生
日商簿記検定3級を取得。金融と貿易をテーマとするゼミやBLPでの学びを通じて、行動力や社会人基礎力にも磨きをかける。
3年生
キャリアゼミやインターンシップに参加し、就職活動を本格化。金融業界を第一志望としながら、幅広くさまざまな業界の企業の説明会や選考会にも参加。
4年生
8月に沖縄県農業協同組合より内定を獲得。秋からはキャリアメンターとして、後輩たちの就活をサポート。

キャリア支援課のサポートスタッフも経験。

授業やSコース、BLPなどのプログラム以外にも、自分を成長させるためのチャンスはあります。例えば私は、キャリア支援課を通じて、学内企業説明会のサポートスタッフを経験しました。説明会のために本学を訪れる企業の人事担当の方々の、応対や案内などを行う学生スタッフです。待ち時間などに、企業の人事の方といろいろなお話ができ、企業が求める人材像や面接での心構えについてなど、貴重なアドバイスを受けることができました。

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