学修面で印象に残っている授業はありますか?

「ビジネスキャリア研究」の授業です。面接やプレゼンの練習が、その後の就活に直結しただけでなく、グループで話し合い、考えをまとめる時間も多くありました。座学だけの授業よりもアクティブに、前向きに学ぶことができたので、印象に残っています。
ゼミでは経営学について幅広く学んでいます。企業での勤務経験が長い先生が、学生の立場では思いつかないような視点を与えてくださいました。例えば先生の助言をもとに、友人たちとよく行く焼き鳥チェーン店のマーケティング戦略について議論したり、家業の歴史を卒論のテーマに設定したり、身近なところから経営学の知識を深めています。
大学生として充実した日々を過ごされたようですが、印象に残っていることはありますか?
「経法祭(学園祭)」の催しで開かれるバスケットボールの大会に参加し、優勝しました。サークルや部活に所属していなかったので、バスケットボール部の友人やその知り合いなどネットワークを活用して上手な選手を集め、全勝し優勝を成し遂げました。練習や試合の時間は本当に楽しく、メンバーとの仲がさらに深まりました。
在学中にさまざまな場所へ旅行したことも良い思い出です。友人たちと国内各地を巡るだけでなく、海外にも行きました。特に影響を受けたのは、今年7月に家族で訪れたアメリカでした。私にとって初の海外で、ニューヨーク、ロサンゼルス、オーランドを訪れました。街自体の規模はもちろんなのですが、アメリカ人の労働スタイルの自由さに驚き、かつビジネスの規模やお金を稼げる範囲が日本とは桁違いであることが肌で感じられました。
大学生になって経験したアルバイトも「変わる」きっかけになったのですね?

はい、焼き肉店でアルバイトをしました。始めて間もない頃は先輩方に甘えていた面もありますが、3年生になり、リーダーを任せていただいてから取り組み方が変わりました。自分の業務はもちろん、他のアルバイトメンバーを統率することを意識し、どうすれば後輩たちがより成長するかを考えて行動するようになりました。リーダーとしての責任が伴うので、プレッシャーを感じることもありましたが、それよりも「みんなを引っ張りたい」という思いの方が強くなりました。私は、皆の期待に応えたいと思う性格なので、リーダーとしての自覚も芽生え、以前より自分の意見が出せるようになりました。貴重な経験ができたおかげで、社会で通じるような力を得ることができたと思います。
インターンシップでも、いい経験ができたのですね。
2年生以降、授業に組み込まれている10社前後のインターンシップに参加しました。ある不動産関連企業のインターンシップでは、日程の最後にプレゼン大会が開催されました。一人暮らしの経験から、学生目線でその不動産関連企業の物件を分析し、改善点などを発表したところ、優勝することができました。
また、自動車販売会社のインターンシップでは、実際の商談に同席する機会もいただきました。お客様の要望に対してどうお答えすれば良いのか、自分なりにイメージを抱きながら隣に座らせていただきましたが、プロの営業マンの方の丁寧な接客姿勢や気の利いた受け答えは私のイメージをはるかに上回り、とても驚かされました。アルバイトを通してしか知らなかった社会のリアルや仕事の奥深さを、垣間見ることができたと思います。
内定先についてお聞かせください。

セキスイハイム近畿株式会社は、積水化学グループのハウスメーカーです。「セキスイハイム」や「セキスイツーユー」といった住宅の販売・設計・施工管理のほか、集合住宅も取り扱っています。私は営業職として、一般のお客様を対象に住宅の販売業務を担当する予定です。大きなグループに属する企業ですが、お客様の生涯に深く関わる住宅を販売するためには、まず「自分」を信頼していただくことが重要です。別の不動産系企業からも内定をいただいていたのですが、電話を通しての営業がメインでした。セキスイハイム近畿ではお客様に直接お会いし、「自分」を理解していただく接客を重視しています。信頼していただいて初めて、実のある取引ができるので、自分の個性がより活かせる職場だと思っています。
学生生活を楽しみながらも希望の進路を実現できたのですね。

入学前はサークルや旅行など、大学生活は思い切り遊ぼうと考えていました。そのような私が早期から就活を意識し、実際に取り組めたのは、間違いなく経法大のカリキュラムのおかげです。まず、入学して間もない頃から進路について考えるよう繰り返し声をかけられたのを覚えています。さらに、1年生のうちから「ビジネスキャリア基礎」「ビジネスキャリア研究」「インターンシップ」といった就活に直接的に役立つ授業があり、早いうちから自然と就活を意識するようになりました。他の大学に進んだ友人の話を聞いてもそのようなカリキュラムは珍しく、友人より早いスタートダッシュを切れたのは経法大だったからだと思います。
キャリアセンターも、とても頼りになる存在です。企業説明会の案内やエントリーシートの書き方、個別の企業情報の提供など、幅広くサポートしていただきました。
面接試験には自信があったのですが、セキスイハイム近畿の面接では苦戦しました。受け答えの不備を指摘されるなど、心が折れそうになった場面もありましたが、「絶対に笑顔でいよう」と決意し、最後までやり通しました。「不合格に違いない…」と思っていましたが、笑顔を貫く姿勢も評価され、内定をいただくことができました。
今後の抱負を教えてください。
まずはセキスイハイム近畿で営業の仕事に力を注ぎたいです。社内には、年に2度、成績優秀者が表彰される表彰式があります。私も、少しでも早く成績優秀者に選ばれるよう、営業成績を上げることが直近の目標です。
その先の大きな目標は、周囲から信頼される、父のような「BIG」な存在になることです。家業を受け継ぎ発展させてきた父親は、社員たちから厚く信頼されており、我が父ながらとても格好良く見えます。私もこれから実社会でさまざまなことを吸収し、経験することで、いつか父のような大きな存在に近づきたいです。また20代のうちに海外に渡り、さまざまな経験を通して見聞を広めたいという思いもあります。
※掲載内容は取材当時のものです。




































































































































