民間企業

積極的な挑戦で成長を経験した4年間。
これからはIT業界を舞台に、企業課題の解決に挑戦したい。

株式会社大塚商会 内定中井 辰彦 さんTatsuhiko Nakai経済学部経済学科卒(2023年3月) / 兵庫県 神戸弘陵学園高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

株式会社大塚商会から内定をいただきました。
大塚商会といえば、オフィス用品の通販サイト「たのめーる」のCMでご存じの方も多いと思いますが、実はさまざまなITソリューションを駆使して、企業の課題や要望をオフィスまるごと解決している会社です。
入社後は営業職として、企業の要望や課題を伺い、最適な解決策を提案していく予定です。場合によっては、システム開発を必要とするような難易度の高い課題もありますが、大塚商会は幅広い商品やサービスを取り扱っているため、あらゆるニーズにワンストップで応えることができます。
就職活動を通じて、大塚商会の営業職の方々は非常に目的意識の高い方が多く、いわゆる体育会系な社風のもとで働いている印象を受けました。私もずっとサッカーを続けてきたので、体育会系の空気は自分に合っていると感じているため、自ら積極的に働きかけるスタイルで営業していきたいと思っています。

大塚商会に興味を持たれたきっかけは何ですか?

アルバイト先のサッカークラブにシステム系の企業で働いている方がいて、その方から「性格的に大塚商会のような会社で営業するのが向いているんじゃないか」と言われたのがきっかけです。ちょうど就職活動を開始し、さまざまな企業を調べている段階だったので、大塚商会を意識するようになりました。
大塚商会について調べていくうちに、国内最大級の売上を誇るIT系企業であり、実力主義で切磋琢磨できる職場環境だということを知り、ますます興味を持つようになりました。
インターンシップにも参加し、社員の方とお話する機会をいただいた際、どの社員の方も信念や情熱を持って働いているということを強く感じました。「企業が抱えている課題を解決して、自分たちが必ず成長へと導くんだ」。そんな熱意を胸に本気で働いていることが言葉の端々から伝わってきたので、私もこんな環境で働いてみたいと思うようになりました。

大学ではどのような学修に取り組まれたのですか?

1年生から「情報リテラシー」という授業で、ITに関する基礎知識を学ぶことができました。パソコン操作は現代社会の必須スキルであり、レポートやプレゼンテーション資料の作成など、大学生活においても重要なスキルなので、非常にありがたかったですね。2年生になると「情報システム論」で、さらに専門的なソフトウェア分野の学修にも取り組みました。現在は国家資格であるITパスポート試験合格に向けて勉強中ですが、1年生から基礎を積み上げてきたおかげでスムーズに対策できていると感じています。また、経法大には最新のICT設備を活用した授業も多いため、日常的にICTに触れることで、情報化社会で必要とされるスキルを自然と身に付けることができました。
他にも興味深い授業はたくさんありました。たとえば「中小企業経営論」では、八尾市の中小企業を中心に地域性や企業経営について幅広く学び、「景気循環論」では地球温暖化などの環境問題を通じて、世界規模で景気を考察しました。このように多様な授業を受ける中で、今までとは別の視点から世の中を捉えられるようになったと思います。

大学生活で印象に残っていることはありますか?

大学での学修面だけではなく、学外での活動にも力を入れました。特に、地域のサッカークラブでコーチのアルバイトをしていたことは強く印象に残っています。活動日は、月曜日・水曜日・金曜日・土曜日・日曜日の週5日。特に土曜日・日曜日は朝から晩まで練習やリーグ戦の予定が入っていたので、大学生らしい華やかな週末を過ごした記憶はありません。青春のすべてを捧げたと言っても過言ではないかもしれませんね。
コーチを始めたきっかけは、監督からの誘いでした。このサッカークラブには私も中学生の時に所属していたので、高校3年生になって部活を引退することになり、その挨拶をするために久しぶりにクラブを訪れました。その際、監督から「コーチとして運営を手伝ってみないか」と誘っていただき、その時以来、中学生の指導にあたってきました。
選手としてはサッカーに精通しているつもりでしたが、指導者という立場から見たサッカーはまったくの別物です。最初は何度も失敗し、その度にひとつずつ何かを学んでいくというトライ&エラーの繰り返し。とはいえ、中学生たちの人生を左右することなので、いい加減に取り組んで失敗するなんてことは許されません。さまざまな人からアドバイスをいただき、自分なりに必死にもがいていましたね。そのような努力の甲斐もあって、大学2年生の時にサポートコーチからメインコーチへと昇格できました。
自ら積極的に考えて動く。ベストな結果を出すためには周囲の意見にも耳を傾ける。さらに、相手が何を考え、どんな課題を抱えているかを理解して解決策を導き出す。このような姿勢や思考回路を実践の中で身に付けることができたのは、コーチという貴重な経験の成果だと思っています。また、中学生はもちろん、保護者や他チームの監督など、幅広い世代の方と交流するため、コミュニケーション能力も自然と磨かれていきましたね。これらの力は営業職にそのまま活かせるものだと思います。

卒業論文はどのようなテーマで取り組まれているのでしょうか?

テーマは「総合型地域スポーツクラブについて」です。私が指導しているクラブもサッカー以外にさまざまなスポーツ事業を展開している総合型のスポーツクラブです。このような総合型スポーツクラブは、地域に暮らす青少年の健全な育成や活気ある街づくりに寄与することを目標に掲げていますが、少子高齢化が進む時代においては、運営面に課題があることも事実です。利用者からの会費、スポンサーからの資金提供だけでなく、行政や支援団体からの助成や補助が投入されているケースが多いのが現状です。そのため、行政と連携して活気ある魅力的な街づくりを推進することで、地域社会に根差し、持続可能な発展に向けたさまざまな方策を講じる必要があると考えています。

就職活動に向けて、どのような準備をされたのですか?

就活の雰囲気を確かめたかったので、3年生の時には、4年生対象の企業説明会に参加しました。就活について何の知識も持たないまま参加したので、周りは全員スーツを着用していましたが、私だけは私服という場違いな状態になってしまいました。しかし、他の学生たちが熱心にメモを取ったり、質問をしたりしている姿を見て、「もっと調べて積極的に行動しよう」と気合いを入れ直すことができたので、参加した甲斐はあったと思います。
それから幅広い業界のインターンシップに参加するようになり、業界や業種への理解も自然と深まっていく中、大塚商会のインターンシップにも参加し、営業のロールプレイングを体験。有名大学の学生も多く参加していましたが、社員の方から一番褒めていただいた上、「まだ荒削りだけど、大塚商会の営業に向いている」という言葉をいただき、志望度が一気にあがりました。
友人はキャリアセンターなどで頻繁に面接の練習を行っていましたが、私の場合は幅広い企業の選考に参加し、本番の面接を数多く経験することでスキルに磨きをかけていきました。キャリアセンターで模擬面接をしていただいたのは、大塚商会の最終面接前に1回だけです。最終確認として練習をしていただきましたが、「ここまで選考を進んでいるなら、きっと大丈夫。落ち着いて本番に臨めばいいよ」という言葉をかけていただき、不安が消えて気持ちが楽になったのを覚えています。

大塚商会の選考には、どのように臨まれましたか?

最初にSPI(Synthetic Personality Inventory:総合適性検査)の試験がありましたが、独自に対策を進めていたので何の問題もなく通過できました。次の選考ステップは自己PR動画を撮影して送信するという内容で、これも自分らしく明るくハキハキと話す動画を撮影することができ、問題なく合格。
次は、オンラインによる面接です。一次面接では大学での学修内容や頑張ってきたことなどを聞かれましたが、緊張しすぎて自分でも何を言っているのか分からないほどでした。しかし、サッカークラブでコーチをしている話をすると、面接官も興味を持ってくださり、話が弾み始め、緊張が少しずつほぐれていきました。
二次面接は、一次面接で答えた内容を再確認しつつ、大塚商会に入って何がしたいのか、どういう人間になりたいのかなど、本気度を問われるような質問も多かったですね。三次面接は営業所の所長との面接でした。大塚商会の魅力はどこにあると思っているかを問われ、私の企業理解度や分析力を試されている気がしました。
その後が、ようやく人事トップの方との最終面接でした。積極的に働きたいという気持ちをアピールしていると「大塚商会はあなたのようなタイプの人間ばかりだけど、その中でもやっていける?」と聞かれたので、「大丈夫です!」と即答しました。手応えを十分に感じたので、不安になることもなく、内定の連絡を待っていられましたね。

今後の抱負についてお聞かせください。

まず、親に恩返ししたいです。中学生の頃からサッカーのクラブチームに参加、高校生の頃はサッカーの強豪校での寮生活のサポート、そして、4年制大学への進学など、これまでお世話になってばかりだったので、しっかり働いてその恩返しをしたいと思っています。
営業職としての目標は、単に商品を提案するのではなく、本質的な課題を見抜いた上で必要なものを提案できる人になりたいですね。大学での学修やサッカークラブでのコーチとしての挑戦を重ね、大きな成長を掴み取ることができたので、次はその舞台をIT業界に移して多くの企業課題を解決することで、更に成長していきたいです。

受験生の皆さんへのメッセージ

進学先をどう決めればいいのか迷う方も多いと思いますが、どの大学にもそれぞれ特色があるので、自分が行きたいと思う大学を選べば大丈夫です。本当に大切なのは入ってから何をするかです。自ら行動を起こせば、道はどんどん拓かれます。ぜひ、経法大で充実した大学生活を送ってください。

※掲載内容は取材当時のものです。

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