民間企業

キャンパス上空の飛行機に誓った夢。
感謝の気持ちを忘れず、
客室乗務員としても、人としても成長していきたい。

ANAウイングス株式会社 内定森髙 絢葉 さんAyaha Moritaka国際学部国際学科卒(2020年3月) / 大阪府 大阪薫英女学院 出身

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内定先についてお聞かせください。

ANAウイングス株式会社から内定をいただきました。
ANAウイングスは、北は稚内から南は石垣まで、ANA国内線の約45%の便を運航している航空会社です。入社後は、ANAウイングスならではのおもてなし術を学び、1日でも早くお客様に快適な空の旅を提供できるように努力していきたいと思っています。

客室乗務員を志望するようになったのは、いつ頃ですか?

大学1年生の時です。カナダ留学から帰国する飛行機の中での出来事がきっかけでした。機内で友人が過呼吸になってしまったんですが、一人の男性客室乗務員の方が冷静かつ迅速に対処してくださったおかげで事なきを得たんです。その方の行動がプロフェッショナルそのもので、どういった対処を、どの順序ですべきなのかをすべて頭の中で把握して行動されているのが、こちらにも伝わってくるほどでした。友人だけでなく周囲の乗客にも気を配りながら、微塵も焦りを見せないその堂々とした姿に私は感銘を受けました。そして、友人が酸素マスクをして休んでいる間、その客室乗務員の方と話をさせていただく機会があり、英語で会話している中で「将来の夢は決まっているの?」と聞かれ、「まだ決まっていません」と答えたんです。すると、「あなたは客室乗務員に向いていると思うから、受けてみれば?」と言われ、とても驚きました。友人の代わりに応対していた私の様子や会話内容から、そう判断されたんだと思いますが、「将来、あなたと一緒に働きたい」とまで言ってくださったんです。その時、はじめて客室乗務員という職業を意識するようになり、帰国後、航空業界について調べたり、客室乗務員をされている先輩に話を聞いたりしていくうちに、どんどん夢が目標へと変化していきました。

大学での学修で、将来の仕事に直結したと感じるものはありますか?

3年生の時の「国際キャリア演習」は、複数の航空会社で役職を歴任された先生が教えてくださるので、とてもためになる話が多かったです。また、この授業にはエアライン以外の企業を志望している学生も多く参加していたため、異なる視点からの多様な意見を聞くことができ、とても有意義でした。逆に、グループディスカッションの際は、その多様な意見をどうすれば上手くまとめられるのかを考えながら議論できたので、思考力や対応力を鍛えることができたと思います。
ディスカッションが中心の「Business Communication」という授業では、受講者の7割近くが外国人留学生だったため、ハイレベルな英語を学ぶ機会に恵まれました。もちろん、授業中の会話はすべて英語。日本語を話すと減点されます。ビジネス英語に関する本を使ってディスカッションするため、ビジネス英語にも慣れ親しむことができましたし、実践的な英語運用能力を磨くことができたと感じています。さらに、「日本語コミュニケーション技法」という授業では、日本語を学び直す大切さに気づかされました。英語は必死に勉強してきましたが、いつも何気なく使っている日本語で、改めて単語の意味や正しい用法を聞かれると知らないことが多く、正しい日本語や美しい話し方を学ぶことができました。話し方だけではなく論文の書き方も教わったので、これから取り組む卒業論文にも役立つ授業でしたね。
卒業論文は「空港へのICT導入」を主題に書こうと考えています。今は国内外の現状と課題を調べている段階ですが、世界に比べて日本がいかに遅れているかが浮き彫りになってきました。たとえば、シンガポールのチャンギ国際空港。この空港はほとんどの業務が自動化されていて、チェックインから搭乗手続まで、すべて人を介さずに完結されます。それに比べて日本は、まだほんの一部を自動化しているだけです。しかし、すべてを自動化してしまうと日本らしさである「おもてなし精神」までが消えてしまうため、バランスが非常に重要とのことです。これからの課題を含めて、これから先生と相談しながら、テーマを深く追究していきたいと思います。

大学生活で印象に残っていることはありますか?

バックパッカーでアジアをまわったことが忘れられません。1年生の時に経験したカナダ留学も私の中では大きな出来事ですが、元々ポジティブだった私をさらにポジティブにしてくれて、何よりタフにしてくれたのは、バックパッカーとしての経験でした。その日の宿も移動手段も確保できていなくて不安になったり、でも開き直って笑いながらランチしていたら空席が出たり。英語も通じない場所でジェスチャーと気持ちだけで現地の人と通じ合ったり、マレーシアで親しくなったバックパッカーとタイでもシンガポールでもばったり再会したり。終始トラブル続きでしたが、それを笑顔で乗り越えていく毎日は、私の硬く真面目すぎる部分を、いい意味で緩めてくれました。すべての出会いに意味がある、すばらしい旅だったと思います。
あとは、入学式で新入生に向けて在学生代表挨拶をさせていただいたのも、いい思い出です。最初は緊張しましたが、マリンドエアの機内通訳としての乗務体験から帰ってきてすぐのことだったので、高まる気持ちを言葉に乗せて話すことができました。私の体験談も交えながら、夢に向かう姿勢や大学のサポート体制について、英語も使いながら話したんですが、私の代表挨拶を会場で聞いていた新入生の保護者の方が「すごく良かったよ!」と言ってくださったのが、とてもうれしかったです。

就活に向けては、どのような取り組みをされましたか?

2年生からエアリッジという外部エアラインスクールに通い、3年生からはANAエアラインスクールでも学ばせていただきました。髪型や化粧、所作など、基本的な部分を徹底的に叩き込んでいただき、その上で「どうすれば自分らしさを出せるのか」を常に考えていました。私が出した結論は、朗らかに自分らしい自然体の笑顔でいること。だから、面接室に入る前はいつも「らしく、らしく、らしく」と心の中で自分に言い聞かせていました。
エアラインスクール以外では、エントリーシートの作成にもかなり苦心しました。すでに出来上がっていたエントリーシートを、提出1ヵ月前に「やっぱり、これじゃ納得いかない!」と思って書き直したこともあります。毎日、深夜3時くらいまでエントリーシートと格闘して、深夜にもかかわらず先生に電話やメールで相談したこともあります。キャリアセンターにも毎日のように通いつめて、エントリーシートの添削や面接練習をしていただきました。キャリアコンサルタントの資格を持つ職員の方に、エアラインスクールとはまた違った視点からの意見をいただくことで、多くの発見がありました。ただ、その意見に偏りすぎると自分らしさが消えてしまうため、バランスを取るのが難しかったですね。迷い苦しみながら、時には泣きながら試行錯誤してきた結果、「これで落ちたら、ご縁がなかったんだ」と思えるほどのエントリーシートを仕上げることができました。

苦労した分、内定の喜びは相当なものだったでしょうね?

はい。内定をいただけたことがわかった際には、「イャーー!!」と叫びながら母のいるリビングへと廊下を走っていったのを憶えています。内定を知った母も「イャーー!!」と叫びながら喜んでくれて、二人で泣いてしまいました。母はそれからも2週間くらい、ANAのCMを見るたびに嬉し涙を流していました。
就活中は思うようにいかないこともあり、気持ちが落ち込むこともありました。でも、八尾駅前キャンパス上空を飛ぶ飛行機を見ながら、「絶対、あの中で働くんだ!」と自分を奮い立たせていたんです。だから、今でもキャンパス上空を飛ぶ飛行機を見ると、あの頃の苦労とこれからへの希望が入り混じって、グッと胸に迫るものがあります。

今後の抱負についてお聞かせください。

就活が終わって、気持ちも生活も落ち着いてきた今、改めて周りの支えがあったからこその内定だなと感じています。親身になって、一緒に悩んでくれた大学の教職員や友人、家族。今は周りの人への感謝の気持ちでいっぱいです。今後も、周囲への感謝の気持ちは絶対に忘れずにいようと思っています。
また、客室乗務員としてはもちろんですが、人としても成長して、1日も早くお客様にも同僚にも安心感を与えられるクルーに近づけるよう努力していきたいと思います。お客様には一人ひとりに合わせた気配りと丁寧な対応を。そして、一緒に働く同僚に対しても思いやりの心を忘れずに働いていくつもりです。

受験生の皆さんへのメッセージ

私はずっと自分に自信を持てずにいました。これからも、それは変わらないと思います。でもそれは、くよくよしているということではありません。現状の自分に自信を持ってしまえば、新たな成長は見込めないからです。常にもっと成長した自分を思い描いて、これからも努力を重ねていくつもりです。みなさんも現状に満足せず、多くのことにチャレンジしてください。行動を起こそうとする人には、この大学は惜しみないサポートを提供してくれます。それぞれの夢に向かって、安心して羽ばたいていってください。

※掲載内容は取材当時のものです。

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