民間企業

BLPで身につけた、積極性とリーダーシップ。
将来にわたって通用する、私の最大の武器になった。

株式会社コーセー 内定笠井 樹希 さんItsuki Kasai経済学部経営学科卒(2019年3月) / 奈良県立 西和清陵高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

株式会社コーセーから内定をいただきました。
コーセーは、化粧品の製造販売を中心事業とし、高い付加価値を持つ独自の高級化粧品を強みとしている企業です。個性豊かなブランドを、さまざまな販売チャネルを通じて提供していて、国内の化粧品シェア第3位を誇るメーカーでもあります。
私は首都圏の美容スタッフとして採用されたので、入社後は百貨店やドラッグストアなどで販売員として売り場に立つことになります。

元々、化粧品業界に興味があったのでしょうか?

はい。高校生の頃から、化粧品業界で働くと決めていました。そもそも、私が化粧品業界に興味を持ったきっかけは、誕生日にもらった化粧品のパッケージでした。それは、大人の女性感が漂う、とてもキレイで可愛らしいパッケージで、「こんな素敵な商品をつくれたら、きっと楽しいだろうなぁ」と思ったのがきっかけです。自分でメイクをするのはもちろん、人にメイクをするのも好きだったので、それ以来この業界に進みたいと強く思うようになりました。
当初は専門学校に行こうと考えていましたが、化粧品の企画をするためには大学で幅広い知識や経験を得るべきだと思い、大学への進学を決めました。なかでも経法大を進学先に選んだのは、オープンキャンパスでBLP(ビジネスリーダープログラム)の存在を知ったからです。実際にBLPに取り組んでいる先輩の話を聞き、製品開発にチャレンジする楽しさを教えていただきました。何より先輩たちが本当に楽しそうで、キラキラしていて、「私もこんな人になりたい!」と思って経法大への進学を決めました。

大学ではどのような学修に取り組まれましたか?

1年生の時は、経営学の基礎的な知識を学びました。また、2年生からはじまるBLPに向けて、BLPプレ講座を受講し、グループワークを通じて、BLPに必要な基礎力を養いました。2年生と3年生は、ほとんどBLP中心の生活です。私が取り組んだのは、大学のある八尾市の伝統文化「河内木綿」を製品化し、八尾市の活性化に貢献することを目標としたプロジェクトです。
2年生の時は、先輩たちが企画した名刺入れの製品開発を経験しました。河内木綿の栽培から収穫、紡織、藍染までを行い、商品の製造や販売にも携わりました。チームで何度も会議を重ね、紆余曲折の末に製品が出来上がった時の達成感と喜びは、今でも忘れられません。他にも、フェイスブックでの情報発信や学生ビジネスコンペでの発表など、さまざまな経験をさせてもらいました。
そして、3年生の時には、プロジェクトリーダーに立候補しました。見事なリーダーシップでメンバーをまとめ上げていた、前任の先輩を尊敬していましたし、その先輩のようになりたいと思っていたからです。もう一人、男性がリーダーに立候補していましたが、私がどれほどリーダーになりたいと思っているかを前任のリーダーにアピールし、逆指名という形でリーダーに就任することができました。
リーダーの役割は、チームのビジョンを提示し、マネジメントし、意思決定していくことです。言葉にすれば簡単ですが、本当に大変な仕事でした。効率のいいタイムスケジュールを考えながら、企画書で企画内容を確認し、後輩への指導やフォローをする一方で、企業や先生方と連絡を取り合ったり、イベントに向けての準備をしたり……。やるべきことがとても多く、前任の先輩の偉大さを痛感しました。それでもリーダーの責務を最後まで全うすることができたのは、2年生の時に味わった達成感と喜びがあったからだと思います。苦しいことをみんなで乗り越え、ゴールまでたどり着く素晴らしさは、チームでしか味わえないものです。最初は失敗もありましたが、それを糧にしてチャレンジを繰り返すことで、論理的な思考力やコミュニケーション能力を大きく伸ばすことができたと思います。

その他に印象に残っている学修はありますか?

2年生の時に参加した海外インターンシップは、初の海外だったということもあり、とても印象に残っています。1年生の時から海外には興味があり、留学も検討していたのですが、結局行けずじまいだったので、思い切って海外インターンシップに参加しました。インターンシップ先はベトナムに進出している日本企業。現地の会社や工場を見学し、日本との違いを肌で感じることができました。ベトナムに行って、日々、当たり前だと思っていることの有難さや大切さを再確認し、改めて、母国について誇りに思うようになりました。また、海外に進出している日本人は、みなポジティブで、チャレンジ精神にあふれていました。どんなことでも、まずやってみるという人がほとんどで、私も新しいことにチャレンジしていこう、と刺激を受けました。

就職活動にはどのように取り組まれたのでしょうか?

3年生の2月に就活実践キャンプに参加しました。面接の練習は、この時が初めてだったので、「緊張するって、こういう感じなんだ」「こんな質問をされて、こんな風に評価されるんだ」など、いろいろな発見がありました。BLPの活動を通して人前で話すことには慣れていたので、面接自体に大きな問題はなく、さらに自信を深めることができました。また、本格的に就活が始まる前に、客観的な意見を聞くことができたのは大きな収穫だったと思います。
BLPでの経験があったので、あまり対策らしい対策をせずに就活に臨みましたが、就活に関する悩み相談をするために、キャリアセンターにはよく通っていましたね。キャリアアドバイザーの方が、いつも親身になってアドバイスしてくださるので、本当に心強かったです。コーセーの採用試験を通過できたのも、そんな手厚いサポートがあったからだと思います。

では、本番の採用試験は、問題なく成果を発揮できたのですね?

それが、そうでもないんです。実は、コーセーの試験だけは手応えが全くなかったので、受かる自信がありませんでした。一次試験は、大阪での適性検査とグループ面接。SPI対策はBLPでもやっていたので、問題なくクリアできましたが、面接試験では周りのレベルの高さに驚きました。埋もれてしまわないか不安にもなりましたが、自分のやってきたことを信じて素直に話すことに徹しました。二次試験は、東京でのグループ面接です。自分の地元紹介や、お気に入りの化粧品紹介など、プレゼン力が問われる内容でした。周りの受験者のレベルもさらに高くなっていて、佇まいからして私とは雰囲気が違いました。でも、自分にできるのは、自分を信じることだけ。一次試験と同じように、自信を持って話すように心掛けました。それでも、手応えがなかったので、合格の連絡をもらった時は、本当にホッとしました。今、振り返ってみると、BLPで身につけた論理的に話す力が、自然と発揮できていたんだと思います。

今後の抱負についてお聞かせください。

高校生の頃の私は、人前で何かをするようなタイプではありませんでした。でも、今では「発表?やる!やる!」という具合に、驚くほど積極的になれました。コーセーに入社してからも、この積極性を活かして、どんどんチャレンジしていきたいと思います。まず1年目は、売り上げ一位の新人賞獲得を狙っています。そして、その後は、想定されているキャリアステップを1年くらい前倒しにして、店舗責任者になりたいですね。将来的には、本社に移って企画や商品開発にも携わっていきたいと思っています。

受験生の皆さんへのメッセージ

自分を信じて、いろいろなことに挑戦してみてください。そして、それを前向きに楽しんでください。壁にぶつかったり、悩んだりした時は、声に出せば必ず周りの友人が助けてくれます。キャリアセンターや教職員の方々が、的確なアドバイスをしてくださいます。だから、安心してどんどん行動してください。行動した分だけ得るものがあるはずです。積極的に動いて、濃密な大学生活を送ってください。

※掲載内容は取材当時のものです。

BLP
(ビジネスリーダープログラム)
河内木綿プロジェクト

大学のある八尾市の伝統文化「河内木綿」を現代的な発想で製品化し、世界に発信して地元八尾市を活性化しようというのが「河内木綿プロジェクト」です。木綿の栽培・収穫から、商品の企画・製造・販売と、6次産業をリアルに体験しながら、さまざまな課題解決に取り組んでいます。

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