民間企業

消防官をめざして磨いてきた力を、
これからはJR西日本の原動力へと変えていきたい。

西日本旅客鉄道株式会社 内定杉本 泰知 さんTaichi Sugimoto法学部法律学科 4年生 / 和歌山市立 和歌山高校 出身

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内定先について教えてください。

西日本旅客鉄道株式会社から内定をいただきました。
JR西日本は誰もが知っている会社だと思いますが、私は鉄道運行の最前線を支えるプロフェッショナル職として働く予定です。プロフェッショナル職には「運輸」と「技術」の2部門がありますが、私は「技術」で内定をいただいているので、入社後は車両やレールのメンテナンス現場の監督業務に従事し、「安全の確保こそ最大の使命である」との決意のもと、安全性向上に取り組んでいきます。

元々は消防官を志望されていたそうですね?

はい。高校3年生の時、進学先や将来について改めて考えてみたところ、「人の役に立ちたい、人の命を救いたい」という気持ちが大きいことに気づきました。また、高校の先輩に消防官が多かったこともあり、親しみや憧れを感じて志望するようになったんです。入学後もその思いは抱き続けていましたが、4年生になって、さまざまな業界の方とお会いしていく中で気持ちに変化が生まれてきました。何か事が起こった「事後」に活動することが多い消防よりも、事が起こらないよう「事前」に防ぐ活動に従事したいと思うようになったからです。

大学では学修で、印象に残っているものはありますか?

「公務員特別演習」は印象にも残っていますし、とてもためになる授業でした。小学生の頃から野球をやっていたので、ひと通りの礼節は学んできたつもりでしたが、「公務員特別演習」を履修してみて、その認識が甘かったことに気づかされました。この演習で社会人としての礼儀作法や言葉遣いなど、社会で働くにあたっての基礎力を身につけることができたので、本当に有意義な授業だったと思います。「ビジネスリテラシー」でも、ビジネスパーソンとしての身だしなみやコミュニケーションスキル、リーダーシップ力などについて、少人数でみっちりと学ぶことができました。消防志望だったので「Sコース(特修講座)」も受講していましたが、この学びは民間企業の筆記試験に大いに役立ちました。
また、私はジムでアルバイトをしていて、「フィジーク」という競技にも取り組んでいます。フィジークはボディビルと似ていますが、ボディビルが筋肉を大きくすることを重視するのに対し、フィジークは見た目や全身のバランスを重視する競技。だから、「身体管理論」の授業では、身体の仕組や動かし方、怪我の予防法、食べ物と栄養バランスについてなどを、興味深く学ぶことができました。

軟式野球部の活動にも打ち込まれていたそうですね?

はい。でも入学当初は、消防官の勉強に集中するために、大学で野球はやらないつもりだったんです。それでも入部することになったのは、入学式で軟式野球部のキャプテンから「和歌山市高の杉本くんだよね?一度、練習を見学しに来ない?」と声を掛けられたことがきっかけでした。私の出身高校は、過去に甲子園に出場したこともある強豪校だったので、中途半端な環境ではやりたくなかったことから、正直、見学に行くつもりもありませんでした。ただ、せっかく声を掛けてくださったキャプテンに失礼と思い、仕方なく見学だけは行くことにしました。「二部リーグ所属だし、ゆったり練習してるんだろうな」と思いながら見学に行ってみると、そこには一部リーグ昇格をめざして本気で白球を追う先輩部員の姿がありました。そんな光景を目にした瞬間、心が大きく揺さぶられました。キャプテンも、「ぜひ、うちに入部してくれ!」と熱心に誘ってくださったので、軟式野球部に入部することを決断しました。
入部後は、練習の頻度を高くし、忌憚のない意見交換を行い練習の質も向上させたことから、目標だった西日本大会への出場を果たしました。これは、小・中学校では、野球部のキャプテンを務めていたということから、意見を出すことに慣れていたことと、先輩や後輩など関係なく良い意見は素直に取り入れるチームの方針も相まった結果だと思っています。
そうやって真剣に野球に取り組む中で、うれしい出来事もありました。チームが勝つことだけに集中して、自分の成績にはこだわっていなかったんですが、3年生の春にベストナインに選出され、秋には盗塁王にも輝いたんです。西日本大会で絶対王者と呼ばれる大学に勝てず、ずっと3位止まりで悔しい思いをしていただけに、とてもうれしいサプライズでした。

就活に向けては、どのような準備をされましたか?

周りの友人たちは自己分析と面接練習に励んでいましたが、個人的には両方自信があったので、ひたすら筆記の勉強をしていました。でも、「就活実践キャンプ」には参加しました。「公務員特別演習」でも面接練習はしますが、いつも同じメンバーでやるので、どうしても慣れが出てきてしまうんです。その点、就活実践キャンプの面接練習は企業の方が面接官だったり、面識のない人の中で集団面接をしたりするので、本番さながらの雰囲気で効果的な練習ができたと思います。キャンプ最終日には、「公務員特別演習」でお世話になっている西口先生に面接をしていただいていたのですが、「いろんな先生からの評価を聞いたけど、杉本君はそのままで大丈夫」と言っていただき、面接への自信をさらに深めることができました。

西日本旅客鉄道の選考には、どのように臨まれましたか?

1次はエントリーシートと書類での選考で、2次は集団面接に筆記試験、適性検査でした。面接では、何を聞かれても面接官の方から絶対に目をそらさず、「絶対に受かります!」という強い気持ちを全身で伝えていました。3次は個人面接でした。私は「運輸」と「技術」を併願していたのですが、入室してすぐに「杉本くんは体力ありそうだから技術でもいい?」と聞かれたんです。その瞬間、「これはもしかして受かったかも!?」と手応えを感じました。
他の学生の受け答えを聞いていると、JR西日本や鉄道業界に関する知識には差があったように感じます。でも、3次までトントン拍子に進んで来られたのは、ドアのノックや話し方などビジネスパーソンとして必要な礼節においては、他の学生とは差がつくように意識し、消防官をめざして鍛えてきた力を遺憾なく発揮できたからだと思います。

今後の抱負についてお聞かせください。

消防官から鉄道会社への就職へと気持ちは変わりましたが、消防官をめざして磨いてきたことが無駄になったとは思っていません。懇親会の時に人事部の方から「杉本君は人をまとめるポジションに就いてほしい」と言われているので、大学で身につけてきた力を思う存分発揮し、現場監督としてはもちろん、社内でもリーダーシップをとっていきたいです。そして、事故で命が失われることなどは絶対ないよう、安全を第一に考えて仕事に励み、JR西日本を動かす原動力になりたいと思っています。

受験生の皆さんへのメッセージ

自分の偏差値だけを見て、楽に行けそうだからという理由で大学を選ばないでください。何が学べる大学なのかをきちんと調べて、自分の将来を見つめ直した上で選ぶことをお勧めします。大学生になったら色んなことにチャレンジすべきだと思いますが、1年生のうちから単位はしっかり取得し、基礎を固めておくことが大切です。授業に出席しつつ就活するのは、時間的にも精神的にもかなり大変なので、それ以外は好きなことに打ち込んで、大学生活を楽しんでください。自律した学修が求められる大学では、メリハリが重要です。メリハリをつけながら、皆さんがそれぞれの目標に邁進されることを願っています。

※掲載内容は取材当時のものです。

軟式野球部

練習は週1、2回程度、花岡キャンパスグランドや富田林グランドなどで活動を行っています。
夏には楽しく厳しい合宿も行っています。
加盟している連盟は西都大学軟式野球連盟で、3月頃にトーナメント形式の新人戦があり、総当りの春季大会や秋季大会などもあります。リーグ戦では個人賞やベストナインなどもあり、表彰されることもあります。
部員はみんな面白くて個性的な人ばかりなのでとても楽しく笑いが絶えません。そして仲がいいのでチームワークも抜群です。また、地方出身者も多く、上下関係も厳しくありません。
楽しく気軽に野球をしたい方は、是非一度見学に来てください。

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