民間企業

留学当初は想像もしていなかった大学編入と就職。
経法大での学びが、私の人生を大きく変えてくれた。

株式会社オズマピーアール 内定レイント・カテリーナ さんReint Kateryna法学部法律学科卒(2019年3月) / ウクライナ キエフ国立大学 出身

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内定先についてお聞かせください。

株式会社オズマピーアールから内定をいただきました。
オズマピーアールは広告代理店である博報堂のグループ会社で、PRを軸にクライアントのコミュニケーション戦略を企画・立案・実施している会社です。1つのプロジェクトに対して1つのチームを組み、業務を分業化せずにチーム全体で進めていくため、一人ひとりがクライアントに向き合い、戦略パートナーとして仕事を進めていけるのが特徴です。
また、近年は「COLORFUL OZMA」というコンセプトのもと、多様な個性を持った人材を積極的に採用されています。アメリカのテキサス州オースティンでは、「Keep Austin Weird(風変わりであり続けよう)」と自分たちの価値観を大切にしているそうです。「COLORFUL OZMA」も同じような考え方で、さまざまな個性を持った人物を大切にすることで、専門性の高い個の集合体を形成しています。そんな個性的な集団にウクライナ人の私も仲間入りするわけですが、入社後は外国人としての視点を活かしてインバウンド関係の仕事に携わっていく予定です。

なぜ、ウクライナから日本へ留学をされたのですか?

昔から異文化に興味があり、さまざまな国を訪れ、その国の文化に触れるのが好きだったのですが、アジア圏に行った時、日本の伝統文化や最新の文化を知る機会があって、そのおもしろさに魅了されました。「もっと日本について勉強したい」。そう強く思った私は、ウクライナのキエフ国立大学で日本語や日本文化を専攻することにしました。でも、勉強すればするほど「もっと深く勉強したい」という思いが強くなり、キエフ国立大学の協定校である経法大へ留学することを決意しました。

当初は、1年間だけ留学する予定だったそうですね?

はい。1年間の交換留学生として経法大にやって来たのですが、それがまさか経法大に編入して、日本で就職までするなんて当時は想像もしていませんでした。ただ、経法大で日本語以外にも法律や経済、政治など、さまざまなことについて学ぶうちに、1年間の交換留学では物足りなくなってきたんです。だから、留学を決めた時と同じく、「もっと勉強したい」と思い、3年生から経法大に編入し、本格的に日本で大学生活を送ることにしました。
日本で就職活動をしようと思ったのは、3年生も終わりに近づいてきた頃。周りの友人たちが就職活動に向けて動き出したのを見て、「私も挑戦してみようかな」と思ったのがきっかけです。

大学生活の中で印象に残っていることはありますか?

やはり、一番は授業ですね。毎日、朝から夕方までびっしり授業があったので、勉強はかなり大変でしたが、同時にとてもおもしろかったです。どの授業も興味深く、特に法律関係の授業がおもしろかったですね。私の家族には弁護士が多いので、キエフ国立大学でも法律について勉強したかったのですが、悩んだ末に日本語を専攻したので、経法大では思う存分、法律の勉強をしようと思っていました。だから、編入後は法学部に在籍して、さまざまな法律の勉強に励んできました。最初の頃は日本語の法律用語が難しく、読むのも書くのもかなり手こずりましたが、今ではスラスラ読み書きができます。他にも、世界の歴史や政治に関する授業も印象に残っています。日本人の視点から見た欧米の歴史や政治は、文化的背景や考え方の違いを知ることができて、とてもおもしろかったです。
それから、日本での一人暮らしも私の大学生活の中では印象深い出来事ですね。ウクライナでは実家で暮らしていたので、そもそも一人暮らし自体が初めてのことでした。しかも、それを遠く離れた日本で経験したので、最初は苦労の連続でした。マンションの契約ひとつとっても、ウクライナとは勝手が違うため、わからないことだらけ。日々の暮らしの中で困ったことがあっても、文化や風習が異なるため両親に相談することもできません。すべて自分一人の力でやり抜かなければいけませんでした。でも、そこで経験した苦労のおかげで、ずいぶん成長できたと思います。

オズマピーアールを志望された理由は何ですか?

将来の仕事として私は、事務的な仕事ではなく、何かをつくる仕事がしたかったんです。ただ、「つくる仕事」と言っても、私には車や飛行機を作ることはできません。でも、アイデアを考えて形にする仕事ならできます。つまり、クリエイティブな仕事です。そういった仕事はいろんな業界にあると思いますが、私がすぐに思い浮かべたのは広告業界でした。また、3年生の9月から3カ月ほど、東京のメディア会社でインターンシップを経験したことも影響しています。その会社で、プランニングの仕事や宣伝動画の制作、インバウンド向けに観光スポット紹介のブログ執筆などを経験していく中で、PRのおもしろさに目覚めていったんです。
もちろん、オズマピーアール以外にも、いろいろな広告会社を受けましたし、中には内定をいただいた会社もあります。それでも、オズマピーアールを選んだのは、OB訪問をさせていただいた方がとてもいい方だったこと。また、働く環境が良かったこと。そして、何より「COLORFUL OZMA」などの社風に好感を持ったことが理由です。

就活にはどのように取り組まれたのですか?

日本の就職活動のことを何も知らなかったので、大学が開催している「留学生のための就活マナー講座」に参加したり、就活に関する雑誌を買って勉強したりしました。あとは、3年生の2月に開催された「就活実践キャンプ」にも参加しました。残念ながら体調が悪くて1日しか参加できませんでしたが、就活の雰囲気や緊張感を味わうことができたので、とても貴重な経験になりました。そんな風に情報収集をしながら準備を進めているうちに、あっという間に就活本番がやって来ました。
オズマピーアールの選考は、まず、コネクトシートの提出から。コネクトシートというのは、エントリーシートよりも、さらに深く自分のことを伝えるシートで、私が受けた年から採用されたものです。「素の語り場」として企業と就活生がコネクトする(つながる)ためにつくられたもので、社会との関係づくりが役割であるPR(パブリックリレーションズ)の理念や行動にも通じる部分があります。
コネクトシートの次の選考は、「ジョブチャレ72」です。「ジョブチャレ72」とは、課題の通知から72時間以内にパワーポイントで作成した資料を提出するというものですが、プレゼン資料作成のコツやスキルは、インターンシップで身につけていたので、その時の経験が大いに役立ちました。
「ジョブチャレ72」をパスすると、次からは面接です。まずは、グループ面接。さまざまな部署の人が入れ替わり立ち替わり私たちの所にやってきて、5分間ほど話をする形式でした。すごく緊張しましたが、オズマピーアールで働くたくさんの人と話をすることができたので、より一層この会社が好きになりました。その次が役員による個人面接で、こちらからの質問が主となる面接でした。具体的な仕事内容や働く環境などについて、落ち着いてじっくりと話をすることができ、なんと2時間も話をさせていただきました。そして、最後に社長面接。一番緊張した面接でしたが、本気でPRの仕事がしたいんだという思いを伝えて、無事に内定をいただくことができました。

今後の抱負についてお聞かせください。

入社してしばらくは、すべてが勉強だと思います。経験やスキルをしっかり身につけていき、1日も早くPRのプロフェッショナルになりたいと思います。また、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。インバウンド向けの仕事も本格化していくので、オリンピック・パラリンピック関連の仕事にも携わってみたいですね。将来的には、ウクライナのことを日本人にPRしていきたいとも考えています。
今にして思えば、日本への留学を決意したあの日が、私の人生を大きく変えるターニングポイント。きっとこれからも、想像のつかない未来が待っていると思います。ウクライナへ帰るのか、ずっと日本で暮らしていくのか。どうなるのかは全くわかりませんが、PRの仕事に本気で取り組みながら刺激的な毎日を送っていきたいです。

受験生の皆さんへのメッセージ

大学での学びは義務ではありません。将来に役立つ知識を、自分で選び取ることができます。ひとつでも多くのことを学び、ひとつでも多くの思い出を作ってほしいと思います。将来きっと、それらは何物にも代えがたい宝物になるはずです。そして、自分が何をしたいのか、イメージを持って行動することはとても大事。誰一人として知り合いのいない外国に飛び込んで来た私が、いろいろな経験をしながらも日本で希望する企業に就職できたのは、行動力があったからだと思います。どんな困難でも、強い思いと行動力があれば必ず乗り越えられます。ぜひ、有意義な大学生活を送ってください。

※掲載内容は取材当時のものです。

世界に広がるネットワークは
27カ国・地域71大学・教育機関

研究者同士の学術交流から始まった本学の国際交流は、国際シンポジウムの開催、姉妹校での海外語学研修の実施や学生の相互派遣、また、国際共同学生プロジェクトの実施へと大きく発展してきました。中でも、アジアとの交流は活発に行われ、中国・台湾・韓国をはじめベトナム、フィリピン、モンゴル等アジア各地からの留学生を受け入れ、世界を身近に感じることができる多文化キャンパスを実現しています。今後も世界各地との交流を図り、国際的なネットワークの構築を推進していきます。

【ウクライナ】包括協定校
キエフ大学/Taras Schevchenko National University of kyiv
イヴァン・フランコ記念リヴィウ国立大学/Ivan Franko National University of L'viv
キエフ国立言語大学/Kyiv National Linguistic University

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