民間企業

思考力、問題解決力、向上心この3つの強みをアピールし、
複数社の内定を勝ち取る

株式会社阪急リテールズ 勤務八田 香菜子 さんHatta Kanako法学部卒(2013年3月) / 大阪府立 北野高校 出身

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就職された企業についてお教えください

私は、「阪急リテールズ」から内定をいただきました。
「阪急リテールズ」という社名は聞き慣れないかもしれませんが、書店「ブックファースト」やコンビニ「アズナス」、家具・生活雑貨店「ダブルデイ」、食品スーパー「成城石井」、駅売店「ラガールショップ」という店名はご存じの方も多いはず。阪急阪神沿線を中心に、こうした駅ナカ・駅チカビジネスを展開している流通・小売企業です。
阪急阪神ホールディングスグループの一員として、お客様に「安心・快適」そして「夢・感動」をお届けしたいと業態を拡大。常に進化し続けているところに大きな魅力を感じました。

最初から、流通や小売業界に興味をもっていたのですか?

大学入学当初は、法律を学び、将来は法職に就きたいと思い、Sコース(特修講座)の法職講座を受講して法律の知識習得に励んでいました。勉強と同時に、学習塾の講師やコーヒーチェーン店でのアルバイトにも注力。指導や接客など、人とコミュニケーションする仕事に大きな魅力を感じていました。
しかし、限られた一日という時間で、その両方に力を注ぐのは困難。1年生の秋に“これから私はどの道に進むべきなのだろう?”と自分自身を見つめ直しました。“接客”を中心とした仕事の方が自分には向いているのではないかと思い、両親にも相談。そこで、法職の道から一般企業への就職に進路を切り替えました。

アルバイトでの経験が、大きな転機になったのですね?

はい。アルバイトではありましたが、店舗をよりよくするためのミーティングを開催したり、後輩スタッフの指導育成も担当したりしていました。さらに、社員さんからの推薦を受けて、社内資格「コーヒーアドバイザー」も取得するなどのスキルアップも図りました。
店舗運営に真剣に取り組み、ばらばらだったスタッフの気持ちをまとめ、同じ方向にベクトルを合わせていけるようにできたときは、本当に嬉しかった。人とかかわりながら組織を動かしていくことに大きなやりがいを感じました。

具体的には、いつから就職活動を開始したのですか?

実際に活動する3年生の春から「キャリア演習」を履修したのですが、これが、私にとって重要なものとなりました。この授業は、自己分析の仕方や採用担当者の心に届くエントリーシートの書き方など、効果的に自分をアピールする方法を学べるだけでなく、“所作”や“意識のもち方”に気づかせてくれる内容。早期の段階で、何のための就職活動なのか、自分はどうなりたいのかといった根本的なことを意識することができ、とてもありがたかったです。
ここで、自分の強みを整理。アルバイトなどでの経験から、思考力や問題解決力、向上心があることがアピールポイントであると考え、それを採用担当者に伝えられるよう表現方法を工夫しました。こうした自己分析をもとに、6月から就職情報サイトでエントリーを開始。興味をもっていた雑貨やアパレル、食品、流通業界の販売職を中心に、企業の大小を問わず幅広く応募しました。

インターンシップは参加されましたか?

営業の仕事も見てみたいと思い、3年生の夏にカーディーラーのインターンシップに参加しました。実際の店舗で、お客様をお迎えするための装飾や清掃、お飲み物のサービスなどの補助業務を経験。そこで気づかされたのは“サービスの質”の高さ。“すべてはお客様のために”という考えが徹底されているのです。これまでアルバイトでやってきた自分の接客スタイルでは不十分だと思い知らされたそのとき、社員の方が、「八田さんは、コーヒーの入れ方や出し方が丁寧でとてもいいね」と褒めてくださったのです。これは、とても嬉しかったです。自分のやってきたことを評価していただけたことが自信につながりました。

では、阪急リテールズへはどのようにアプローチしたのですか?

実は、阪急リテールズに応募したのは4年生の5月。すでに流通とアパレル企業から内定を得ていた後でしたが、雑貨を扱う仕事がしたいという思いを持ち続けていたため、生活雑貨店「ダブルデイ」を展開していた阪急リテールズの説明会に参加。選考では、これまで私が取り組んできたアルバイト経験のエピソードを中心に“仕事に対する一生懸命さ”を伝え、無事、内定を得ることができました。
早期から就職活動に取り組んだおかげで複数の内定を得ることができたのですが、どの1社に就職するかを決めるのにとても悩みました。どの企業もそれぞれのよさがあるからです。最終的に、阪急リテールズを選んだのは、多様な業態を経験できる企業だったから。その中で自分自身を成長させることができるのではないかと思い、入社を決めました。

頑張った甲斐がありましたね!
それでは、今後の抱負を聞かせてください

早く店舗スタッフとして働きたいと思っています。接客はもちろん、売り場づくりや企画・運営などさまざまな業務をこなしていきたいですね。そのときに大切なのは、自分のことだけを考えないこと。まわりをみて、「今、自分はなにをすべきか」をしっかり考えて行動していきたいと思っています。まわりから頼られる人材となれるよう、頑張っていくつもりです。

受験生の皆さんへのメッセージ

将来、専門職に就くにしろ、一般企業で働くにしろ、早い段階で目標や方針を決めていた人の方がその目標を成し遂げていると思います。実際に、早期から目標をもっていた人は確実に内定や採用を勝ち取っていますから。大切なのは、いつそれに気づき、高い意識をもってその目標のために取り組めるかということ。それを先生や職員の方がしっかりサポートしてくれるので、とても心強いですよ!

※掲載内容は取材当時のものです。

4年間のサクセスストーリー

1年生
司法書士などの専門職に就きたいと思い、法学部に入学。Sコース(特修講座)の法職講座を受講して知識を身に付ける。
同時に、学習塾やコーヒーチェーン店でアルバイトを開始。接客の面白さに惹かれ、法職志望から一般就職へ進路変更。
2年生
岩村教授のゼミで模擬裁判などを体験。法職には進まずとも、専門の授業もしっかり受けて見識を広める。
3年生
「キャリア演習」を受講し、就職活動に対するモチベーションを高める。
キャリア支援課にも足繁く通い、就職情報+αの情報を得る。6月から就職活動を本格スタート。
4年生
複数の企業から内定を得る。阪急リテールズへの入社を決め、就職活動を終える。10月には「キャリア演習」の授業で、3年生に向けて就職アドバイスを行う。

堅苦しくなく、学びやすい”法学部”

法律の専門家というと堅苦しいイメージかもしれませんが、本学の先生方はそんな方ばかりではありません。学生に歩み寄ってわかりやすく説明してくれたり、身近な問題をテーマにしてくださったり。分からないことを納得がいくまで丁寧に教えてくれます。だから、とても学びやすい“法学部”なのではないかと思います。

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