民間企業

大学での体験から学んだ「人とのつながり」の大切さ。
それを生かせる仕事に、今、打ち込んでいます。

外資系生命保険会社 勤務野村 耕平 さんNomura Kouhei経済学部卒(2011年3月) / 京都府 東山高校 出身

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現在、どのようなお仕事をされていますか?

生命保険の営業をしています。勤務先は、外資系の生命保険会社です。
現在勤務する生命保険会社は、国内の多くの保険会社のようにパッケージ商品を持たないため、お客様それぞれに適した生命保険のプランを提案するというのが営業スタイルの特徴です。より多くの専門知識を身につけるための勉強を重ね、関連する資格取得にも取り組んでいます。お客様への提案の質を高めていけるよう、日々努力しています。

お仕事のやりがいや魅力についてお聞かせください。

お客様と一生涯を通じてのお付き合いができることが、この仕事の一番の魅力だと感じています。ご契約から保険金のお支払いまで、ずっとサポートするのが今の仕事です。
今の世の中には、保険に関する知識をほとんど持たずに、なんとなく生命保険に加入されている方がたくさんいらっしゃいます。例えば遺族年金がどれくらいになるかということも知らずに、必要以上の保険に入ってしまい、毎月多額の保険料を支払っている方も少なくありません。だからこそ私たちは、お客様それぞれの生活水準や家族構成などを丁寧にヒアリングし、それをふまえて、本当にそのお客様が必要とされる保険金額などを追求し、ご提案しているんです。
お客様の人生に対する想いも、聞かせていただいています。その方がどんな人生を送りたいのか、それによって保険のあり方も変わってきますから。「いずれは海外に移住したい」「子どもたちの夢を実現させたい」などなど、お客様それぞれの人生観をふまえ、保険のカタチを作っていく。ですから提案が楽しいと感じますし、やりがいも大きいんです。

現在のお仕事に就かれたきっかけについてお聞かせください。

今の会社には、2013年の夏に転職入社しました。それまでは、紳士服の販売を全国に展開している会社で働いていました。
もともと転職願望があったわけではありません。学生時代、「人とのつながりを大切にできる仕事がしたい」と考えて、販売職などを中心に就活を進め、前職に就きました。店舗でお客様と接する仕事はとても楽しいと感じていましたし、入社2年目には副店長になり、その次のステップも考えていたんです。でもそんな時、お店にいらっしゃるお客様を通じて、現在の仕事を紹介して頂き、次第に興味を持つようになりました。「生命保険の世帯加入率は高いが、内容をよくわからずに毎月保険料を払っている人が多い。本当にその人に適した保険を提供することで、日本での保険のイメージを変えたい」という米国企業の熱意に共感しました。
勤務地を自分で選べるのも魅力でした。前職では転勤もあったのですが、そうなるとそれまでのお客様とのつながりが途絶えてしまいます。現在の会社でなら、自分が求めてきた「人とのつながりを大切にできる仕事」にとことん取り組めると確信し転職しました。

大学ではどのような日々を過ごされましたか?

最も力を注いでいたのは課外活動ですね。軽音楽部で部長を務め、3年生からは文化会本部長、4年生の時は経法祭実行委員長もさせて頂きました。
入学当初、実は落研などのお笑い系のクラブに入りたかったんです。人前で話すことが好きで、「漫才がしたい」と考えていたものですから。それで、新入生歓迎会で司会をしていた先輩をつかまえて、「あなたは落研の方ですよね?入部させてください!」などといきなり話しかけたんです(笑)。ところがその先輩は軽音楽部の方で、それが縁で軽音楽部に入部。以後、私の大学生活は、とても充実したものになったと思います。
苦労もたくさんありましたよ。人をまとめ、動かす立場にありましたから。部長、本部長、実行委員長と、役割が大きくなるにつれ、だんだん自分の見えない部分、自分だけでは手が届かない部分が増えていく。経法祭の運営ともなれば、一人ではとても動かせません。そんな時、力になってくれたのが、一緒にやっているメンバーでした。そうした中で、人とのつながりの大切さを学んだんです。みんなで助け合い、互いに相手のために行動することで、大きなことも成し遂げられる。社会でも同じことが言えると、今は実感しています。

大学で印象に残っている授業についてお聞かせください。

会計のゼミですね。高校の頃は勉強が苦手でしたが、このゼミを通じて日商簿記検定3級の資格試験にチャレンジし、合格することができました。1年生の時のことです。「自分にもやれるんだ」という自信がつきました。また、「こんなに早い時期から資格取得に挑戦できるなんて、キャリア支援が手厚い大学なんだな」と感じました。
マイクロソフトオフィススペシャリストの「Word」の資格も、在学中に取得しました。こうした資格取得を通じて身についた知識などは今の仕事にも活かされていますが、それだけでなく、「資格試験のための勉強をして、合格する」ということについてのイメージを持てるようになったことも、大きいと思います。実際、社会に出てからも仕事に必要な資格をいくつか取得し、今もまた次の資格試験に向けた勉強をしていますから。学生のうちにこうした取り組みに慣れることができたのは、とてもよかったと感じていますよ。

今後の目標についてお聞かせください。

若い世代をはじめ、もっともっとたくさんの人々に、保険の必要性を伝えていきたいと思っています。保険がなぜ必要なのか、よくわからないという人は多いと思います。その根拠を示し、しっかりと説明ができるよう、知識もさらに高めていかなければならないと思います。将来的にはこの仕事の魅力について共感し、ともに頑張れる仲間を増やしていくという役割を担う、マネージャー職へのステップアップも視野に入れています。

受験生の皆さんへのメッセージ

経法大は、それほど規模の大きい大学ではありません。でもだからこそ、一人ひとりにたくさんのチャンスがあるんです。私は経法祭の実行委員長をしていましたが、大規模な大学なら、そんな役割を担うチャンスがあったかどうかはわかりません。また、先生や職員の方々との距離が近く、そうした大人の人たちと仲良くなれるのも経法大の魅力です。教職員の方々には、大人として適切なアドバイスを頂きながら、たくさんのチャレンジを応援して頂きました。この素晴らしい環境を生かして、いろいろな人と関わりながら、チャンスをつかみ、課外活動でも、ゼミでも、資格試験でも、自分のやりたいことにどんどんチャレンジしてほしいと思います。

※掲載内容は取材当時のものです。

シゴトの必須アイテム

お客様に保険についての説明を行うための書類、ヒアリング時に欠かせないメモ用紙、携帯電話、そして会社のシステムとつながり、提案書を作成するためのパソコン。これだけあれば、どこでも仕事ができます。また靴べらは、お客様のご自宅を訪問する際には必需品です。お客様のお宅の靴べらを使ってしまっては、私自身が「客」という立場になってしまいますから。


大学時代の「思い出の場所」

やはり文化会館でしょうか。軽音楽部の活動でも、文化会の活動でも、ここが拠点になっていましたからね。ほぼ毎日文化会館にいましたよ。あとはケヤキ広場ですね。経法祭をはじめ、たくさんのステージイベントの思い出が残っている場所です。


大学時代によく読んだ本

ビジネス書をよく読みました。中でも松下幸之助の著書から「どんな仕事でもやりがいを持ち、それが何に結びつくかを考えながらやる」ということの大切さを学びました。それが今の自分の仕事に対する姿勢にもつながっています。

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