民間企業

変わりたい!と自分から積極的に動くようになって、
「人をサポートすることが好き」な自分に気づいた。

株式会社セブン-イレブン・ジャパン 内定義原 菜月 さんNatsuki Yoshihara経済学部卒(2017年3月) / 大阪府立 佐野高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

株式会社セブン-イレブン・ジャパンから内定をいただきました。
誰もが知るコンビニエンスストアを全国でフランチャイズ展開している企業です。
入社後は、配属される店舗の店長として2年間勤務する予定です。そして現場を知ったうえで、OFC(オペレーションフィールドカウンセラー)と呼ばれる立場となり、店舗のオーナー様に経営面でのアドバイスを行う仕事に就きます。その後は希望に合わせ、そのままOFCを続けるか、地区マネージャーになるか、本部に勤務するといった道が選べると聞いています。大学での学びを活かして将来、自分がどのように成長できるのか、今からとても楽しみです。

大学ではどのような学習に取り組んでこられたのですか?

入学前はなんとなく公務員に憧れがあり、経法大を選んだのも公務員になるためのサポートが手厚いと高校の先生に薦められてのことでした。それで1年生の時は、公務員をめざす学生に向けた学内Wスクール「Sコース」(特修講座)を履修し、その他の授業も真面目に受けていました。ただ大学に行きながら、ファーストフード店でアルバイトをして…という毎日で、自分から積極的に何かに取り組むということがなかったんです。周りの意識の高い人たちを見ては、「このままじゃダメだな」と感じていましたから。自分自身が変わり始めたのは、2年生になって社会で通用するビジネスの知識や実践力を身につけることができるBLP(ビジネスリーダープログラム)を2年生の時に受講してからです。

BLPでは、どのような発見があったのですか?

BLPでは、実際の企業の商品開発やマーケティングをお手伝いしました。たとえば大阪の羽曳野市に「はっぴぃおかん」という、お母さん世代の女性が働く会社があるのですが、そこで作られているいちじくを使ったドリンク、ジュレ、プリンの売り方を考えました。他にも八尾市の会社が作っている、お菓子の袋などを閉める便利アイテムについても、私たち学生で「動物柄にすればもっと可愛くなって売れるのでは?」といったアイデアを出しました。それが商品として売り出されたことで、チームのみんなで考えたものが人の手に渡るやりがいや楽しさを知りました。また、さまざまな考え方に触れて自分自身の視野が広がりましたし、人前で喋ることにも慣れました。実際の社会に出た時、同世代を一歩リードできるような能力が身についたと思います。
こうしたBLPでの経験を通じて「公務員って、本当に自分がやりたいことなのかな」「ちょっと違うかも」と思い始め、Sコースの履修はやめることにしたんです。後悔はありませんでしたね。ちょうど、ゼミでの活動にも夢中になり始めた時期でしたから。

ゼミではどんな経験ができたのですか?

経法大がある八尾市の商業活性化に取り組んでいるゼミに所属したのですが、その中で「やおセレクション」の刊行に関わりました。近鉄八尾駅周辺の商店街の魅力を伝える情報誌です。掲載するお店選び、記事の作成、写真撮影など、すべてをゼミ生が役割分担して行いました。2年生の時は、私の1つ上の先輩たちが中心となって八尾市の商業の現状について調査研究を行い、その内容をもとに、「経済学部学生研究発表大会」に出場しました。準備を進めている最中、先輩に頼ってばかりの自分に気づき、途中から奮起して頑張ったのですが、結果は入賞さえできなくて大泣きしてしまったんです。この時の悔しさがバネとなって、ますますゼミ活動に没頭するようになりました。
先輩とともに行った調査研究、課題発見の成果をもとに、「やおセレクション」の発刊にこぎつけた時は感慨深かったですね。商店街の方々のところに足を運んでも、最初は冷たくあしらわれたりしていましたから。それでもめげずに何度もお店に通ってお話をすることで、信頼関係を築いていけたと思います。私は後半、副ゼミ長として編集を担当していました。他の雑誌などを見て、こんな表現があるんだと参考にしながら文章をチェックしたり…。このゼミに入ったことで、企画力やコミュニケーション力はもちろん、文章力も上がったと思います。そして3年生の時の研究発表大会では念願の1位になり、リベンジを果たすことができました。これも自分自身の成長の証だったと思います。

そういった経験を通じて、将来進みたい方向も見えてきたのですね。

BLPやゼミ活動によって、それまでとは違ったことに興味がわき、社会で必要なスキルも身についたと思います。またアルバイトや、サッカー部のマネージャーを務めた経験も役立ちましたね。アルバイトは高校1年生の時から同じファーストフード店で続けていたのですが、サブマネージャーまで昇格し、私の働く店舗が本部からの総合評価で大阪府1位に選ばれたんです。みんなで1つのことに取り組んで達成する喜びを、ここでも知ることができました。
友人からの誘いで、サッカー部のマネージャーを始めたのは2年生の終わり頃です。最初は部員のモチベーションが低く、「辞めたい」という部員もいました。ところが夏休みあたりから、みんなの中で「勝ちたい」という気持ちが生まれ、一人ひとりが目に見えて変わってきて。練習でも真剣味が増し、後期リーグでは試合に勝ち始めてどんどん楽しくなりました。「人や組織が変わる瞬間」に立ち会えたことが、ハッとするほど印象深かったですね。自分はこういう瞬間が好きなんだと。
また、大学で行われたキャリアゼミや業界セミナーも、将来を考えるいいきっかけになったと思います。私は自己分析がすごく苦手だったんですが、適性診断に助けられました。「カウンセラーやマネジメント職に向いている」という結果が出たんですよ。サッカー部のマネージャーにやりがいを感じたように、「人をサポートすることに向いているのかもしれない」と自覚しましたね。

就職活動はスムーズに進みましたか?

幅広い業種にアプローチする中で、セブン-イレブン・ジャパンの一日セミナーに参加して興味を持ちました。もともと、コンビニの中ではセブン-イレブンの品ぞろえが一番好きだったんです。セミナーの中で、地域に密着した店舗づくりを行っているという話を聞き、地域の活性化について考えたゼミでの経験にも通じるものを感じました。
本番の面接では「やおセレクション」の現物を持参し、ゼミでの取り組みをアピール。情報誌という目に見える成果物があったからこそ、話を広げやすく、とても興味を持っていただけました。

今後の抱負についてお聞かせください。

採用試験の時、面接官の方に「素直で感情が豊かだから、相手の思いに共感することができるんじゃないか」と言っていただけました。また、「笑顔がすごくいいし、それはビジネスで大きな武器になる」とも。そういった自分の長所を活かし、お客様やオーナー様に寄り添った提案をしていきたいと考えています。そして10年後、20年後、人から信頼される人間になりたいですね。「義原さんがいたから頑張れた」と言われるように。目の前にいる人だけでなく、会社を通じてたくさんの人を笑顔にしたい、そんな大きな目標を掲げています。

受験生の皆さんへのメッセージ

経法大の好きなところは、学部学科に関わらず、自分さえ動けばいろんな人が手助けしてくれるところです。先生との距離も近く、顔見知りの仲間を作りやすい環境ですから。
高校生のうちは、まだ将来やりたいことが決まっていない人も多いと思います。私も、なんとなく公務員に憧れているだけでした。でも、入学後に得たさまざまな経験を通じて、自分の適性や興味の方向性を知ることができました。この大学にはそれだけのチャンスが広がっていて、自分が何かに真剣になればなるほど新しい出会いが待っています。また、海外からの留学生も多く、学内だけでも多くの価値観に触れることができます。ぜひ、自分の可能性を広げてください。

※掲載内容は取材当時のものです。

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