民間企業

大学で学んだ国際的な知識と
磨いてきたコミュニケーション力を武器に、
グローバルなビジネスに挑戦したい。

ユニチカ株式会社 内定ロザ ディア さんLoza Dia国際学部 国際学科卒(2020年3月) / インドネシア スマラン ロンゴラウェ高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

ユニチカ株式会社から内定をいただきました。
ユニチカは繊維技術を応用し、多角的な事業を国内外に展開する総合素材メーカーです。フィルムや樹脂、不織布などをつくる「高分子事業」、活性炭繊維やガラス繊維などを展開している「機能材事業」、衣料素材はもとより、繊維製品の生産・販売も手掛けている「繊維事業」の3事業を軸に、グローバル展開を推進しています。
入社後は、研修を受けてから配属部署が決まるので、まだどんな職種に就くのかわかりません。ただ、私は国際貿易に興味があってグローバルな事業展開を行うユニチカに就職したので、海外との商品受発注業務などに携わりたいと思っています。また、ユニチカは日本の本社に加え、中国・インドネシア・タイ・欧米にも海外拠点があり、入社3年目以降は海外でも働ける可能性があるので、将来的には母国であるインドネシアで働きたいとも考えています。

大学入学当初は、国連職員を志望されていたとお聞きしましたが?

そうなんです。インドネシアでは難民問題が身近にあったので、難民の方々を支援する国連職員の姿を見て憧れを抱くようになりました。国連職員になるには、語学力と学位、そして専門分野での就業経験が必要です。ですから、まずは大学院への進学をと考えて勉強に励んできましたが、残念ながら試験をパスすることができませんでした。研究計画書などは英語でしっかり書けましたが、日本語で行われた面接で失敗してしまったんです。日本語の専門用語についての勉強が足りず、うまく受け答えできなかったのが原因ですね。ただ、大学院へはいつでも行けますし、まずは日本で就業経験を積んでから、また挑戦してみたいと思っています。

大学での学修で、どのような力を磨いてこられたのですか?

3年生の「Current Affairs」は、さまざまな国際問題について勉強したり、それをテーマに英語でディスカッションしたりすることで、英語力と専門的な知識を身につけることができました。ただ、その国際問題のソリューションを考案するには、更に見識を深める必要があります。そのためにも、大学院へ進学し、大学で得た専門性をより高度なものへと発展させたいと考えています。
また、「Business Communication」でも、英語力を伸ばすことができました。この授業では、ある商品について英語でプレゼンをしたり、社内外の人とのコミュニケーション術を英語で学んだりできたので、英語力に加えビジネス力も身についたと思います。
あとは、ゼミの学修でも確かな学力をつけられたと感じています。国際法について学べるゼミを選んだのですが、現在は「ミャンマーのロヒンギャ問題」について研究しています。卒業論文も「ロヒンギャに対するミャンマー政府の対応は民族浄化に当たるのか」について書く予定です。ロヒンギャは私と同じイスラム教なので他人事とは思えませんし、善良なロヒンギャの人々が、なぜあれほど迫害されなければならないのか疑問に感じています。今後は、世界最大の国際人権NGO「アムネスティ・インターナショナル」の活動にも参加して、見聞を広げるつもりです。自分一人の考えではロヒンギャ問題を解決に導くことはできませんが、より多くの意見を聞き、ディスカッションを重ねることで、解決の糸口を見つけたいと考えています。

大学生活の中で印象に残っていることはありますか?

何と言っても留学は、大学生活の中でも忘れられない経験ですね。まず、1年生の時に、フィールド・プロジェクトで韓国に行きました。韓国語の勉強はもちろんですが、一番印象に残っているのは、安山市という外国人労働者が集まる街に行ったこと。そこには、タイやインドネシア、モンゴル、パキスタン、ロシアなど、多様な国籍の人々が住んでいたことから、街のいたるところで常に異文化に触れることができました。
そして2年生になってから、再び韓国の崇実大学校に交換留学へ。純粋に外国語の勉強が大好きなので韓国語の勉強をしたかったのと、将来はグローバルな仕事に携わりたいと考えていたので、英語と日本語以外の選択肢も持っておきたいと思っての留学でした。アメリカやブラジル、フランスなど、さまざまな国の留学生と英語で交流するチャンスがあり、そこでもまた異文化理解が深まりました。このふたつの留学を通して、英語力と韓国語力を確実に伸ばすことができましたし、人前で話すことにも慣れ、コミュニケーション力も磨かれたと実感しています。
あとは、国際交流サークルの存在も私の大きな支えでした。日本人学生と留学生が交流するサークルですが、そこで情報交換をしたり、困っていることを相談したりできるので、多くの面で助けてもらいました。また、入学当初は日本語での会話があまり得意ではありませんでしたが、このサークルでいろいろな人と交流したおかげで、日本語でのコミュニケーション力がアップしたと思います。

就活にはどのように取り組まれたのですか?

「国際キャリア演習」で、グループディスカッションをしたり、自己分析をしたりして、就活へ向けた勉強をしていました。また、日本の就活を理解するために、就活実践キャンプにも参加しました。全学部から学生が参加するとは知らなかったので、人数の多さや緊張した雰囲気に最初はかなり驚きましたね。でも、客観的にみた自分のアピールポイントや、より印象良く伝わる話し方など、とても有益なアドバイスをいただけたので、この経験はユニチカの面接でも活かせたと思います。
また、就活を全面的にサポートしてくれるキャリアセンターにもよく通っていましたね。週に1回は面接練習をしていただきましたし、1分で自己紹介をする練習などにも取り組みました。ドアの開け方やノックの回数など、ビジネスマナーについても細かく教わったんですが、その大半がインドネシアとは全く異なったマナーだったため、ほとんど異文化の勉強をしている感覚に近かったかもしれません。あとは、様々な企業の説明会にとにかく参加して、就活に関するあらゆる情報を収集していきました。

ユニチカの選考には、どのように臨まれましたか?

一次面接はほとんど緊張しなかったんですが、二次面接は少し予想外の出来事があったので、とても緊張してしまいました。100パーセント満足のいくパフォーマンスは発揮できませんでしたが、日頃の準備が功を奏し、何とか乗り切ることができました。それ以外の質問にはきちんと対応できたので、全体的にはひとまず及第点の出来といった印象でした。最終面接ではアルバイトについて聞かれ、4年間働いていた飲食店での経験をアピールしました。最初は注文を聞いたり、料理を提供したりするだけだった私が、やがてバイトリーダーにまで昇格し、在庫管理や売上管理、入金など、全て任されるようになったんです。そこまで成長できたのは、大学でさまざまな経験を積み、コミュニケーション力が飛躍的に高まったからだと思っています。

今後の抱負についてお聞かせください。

ユニチカに入社したら、大学で学んだ専門性と磨いてきたコミュニケーション力を活かして、海外拠点をヨーロッパやアフリカにまで広げ、ユニチカをさらにグローバル化できるよう尽力したいと思っています。何年か経ってビジネスや国際貿易についてのノウハウを自分のものにできたら、将来的にはインドネシアから世界中へ服を輸出するビジネスを始めてみたいとも考えています。
最近は、ある企業で翻訳のアルバイトを始めたのですが、その企業はインドネシアにもビジネスを展開しており、日本とインドネシアの橋渡しのような仕事が経験できて、とてもためになっています。他にも経理や社長のスケジュール管理など、いろいろな仕事をさせていただいているので、ユニチカで大いに役立てたいです。

受験生の皆さんへのメッセージ

大学生活は楽しいことばかりじゃなくて、大変なことや難しいこともあります。でも、自分の夢を叶えるために一生懸命頑張ってほしいです。私は国連職員をめざして勉強していましたが、そこから就職へと切り替えました。途中でめざす道を変えたとしても、経法大にはそれをサポートしてくれる環境があります。だから、安心して夢に挑戦してください。皆さんの大学生活が、挑戦に満ち溢れ、充実したものになることを願っています。

※掲載内容は取材当時のものです。

協定校は、
27カ国・地域、71大学。

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