民間企業

「なんとかなる」ではなく、「なんとかする」。
強い気持ちがなければ自分を成長させられない。

日本郵政株式会社 内定根上 敦哉 さんAtsuya Negami法学部卒(2015年3月) / 大阪府立 堺西高校 出身

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内定を勝ち取った企業について教えてください。

僕は業界にとらわれず、職種を優先して就職活動を行いました。10年後、20年後の自分を思い描いた時、将来像がパッと浮かんだのが営業職だったんです。商社、IT、建築など3~4社の企業で最終選考に進みましたが、家族のすすめもあって、内定をいただいた企業から日本郵政を選びました。
 選択の決め手はやはり企業の安定感です。長い歴史と実績があること。業務内容が人々の生活に密着していること。そして、郵便局で勤める友人から仕事のやりがいを何度も聞いていたこと。すべてを考えると、この企業なら長く勤められるだろうという結論に至りました。どうせ働くのであれば、自分の成果が見える職種を選びたいので、渉外営業として活躍できればと思っています。

理想の企業に巡り会うために、どんな就職活動を行いましたか?

エントリーを始めたのは3年生の12月から。そこから半年間が勝負と決めていました。集中力が鈍る夏季には満足いく活動ができないと思ったからです。
 また、職種を優先すると言っても、幅広い業界や企業にエントリーすることは避けました。「自分がやりたいことは何か、やりがいがある仕事に就けるか」を考えながら、エントリー先を選択。説明会などを通じて企業のことを深く知ってから、さらに目標とする企業を10社程度に絞り込みました。自分自身の気持ちに嘘をつくことなく、自分らしく就職活動を行ったことが、理想の企業に出会えた要因だと思います。

こだわった就職活動だからこそ、得た成長も大きいのでは?

はい、マネジメント能力が身についたと思います。選考試験は先へ進むほど日程が重なってくるので、すべてのチャンスを大切にするためには日程や時間をきめ細かく管理する力が必要になりました。もちろん、どうしても調整が難しい場合は自分の理想の企業を見極めて優先順位をつけたのですが、その中で決断力・判断力が磨かれたと思います。また、スムーズに就職活動を行うために学内での連携や情報交換にも力を入れた結果、仲間と協力しあう姿勢も学びました。
そして、何より僕自身の成長を感じたのは、感謝の気持ちを知ったことです。キャリア支援課の「就勝実践キャンプ」では、教職員の厳しい指導のもとで役立つノウハウが学べましたし、例えば、企業訪問に着るワイシャツも、支えてくれる家族がいて初めて身に着けることができると実感しました。就職活動は決して一人ではできません。多くの方の支えがあって自分の将来に出会えるものです。この感謝の気持ちを、社会人になっても大切にしたいと思っています。

なるほど。他にも大学時代の印象的な体験はありますか?

もともとは公務員志望ということもあり、公務員試験に強い経法大を選んだのですが、その中で受講した「公務員特別演習」が一番印象に残っています。担当の先生方の経験と人脈を通じて、リアルな社会の事柄を学びましたし、社会で働く方のお話もたくさん聞けました。そうした経験から養われた職業観や幅広い視野を、社会でも発揮できればと考えています。
 もうひとつは、大学生活を通じて頑張ったアルバイトの経験です。コンビニの店員でしたが、決められた時間のなかで自分の役割を果たす大切さを学びました。現場を任される責任感はどんな職場でも同じです。社会人になっても1年目から自分の責任を全うするつもりです!

では、最後に今後の目標を聞かせてください。

自分に厳しくなければ、成長をつかむことはできません。僕はこれまで「なんとかなる」のではなく、「なんとかする」という想いで、授業も就職活動もアルバイトもこなしてきました。今後もぶれることなく同じ気持ちを持ち続け、誰からも認められ、信頼される人間になりたいと思います。そしていつか父親になった時、大きい背中を子どもに見せてみたい。僕がいろんな人に成長させてもらったように、今度は自分が誰かの成長を支えられる存在になりたいですね。

受験生の皆さんへのメッセージ

将来の夢を見つけるのは難しいことですが、そんな人はぜひ自分の未来を見つめ直してください。どんな人になりたいのか、どんな家庭を築きたいのか…? ぼんやりとしたイメージでも構いません。目標がひとつ見えれば人は努力できるし、おのずと結果が見えてきます。成長というものは、言い換えれば小さな努力の積み重ね。何かを培ったという経験は、就職活動でも大きな自信となります。どんなに小さな目標も大切にして、一歩ずつ前に進んでほしいですね。

※掲載内容は取材当時のものです。

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