民間企業

進路の変更を決意した、3年生の冬。
それでも、変わらなかったのは「誰かのために」という思い。

株式会社ロック・フィールド 内定辻井 美佳 さんMika Tsujii法学部法律学科 4年生 / 京都府 京都学園高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

株式会社ロック・フィールドから内定をいただきました。
ロック・フィールドという社名はあまり知られていませんが、デパ地下にあるRF1(アール・エフ・ワン)の会社と言えばご存知の方も多いと思います。ロック・フィールドは、現在、全国の百貨店や駅ナカ、駅ビル施設などを中心に、6ブランド・約330店舗を展開している中食業界のリーディングカンパニーです。
「中食」とは、外で食事をする「外食」、家でつくって食べる「内食」に対し、外で買った惣菜などを家で食べることを指します。女性の社会進出や小規模世帯の増加など、ライフスタイルの変化に伴って、この中食市場はこれからも大きく成長していくことが予想されます。
入社後は、まず関西地区の店舗に配属され、販売の仕事に就く予定です。その後は全国転勤の可能性もありますし、6つのブランドのうち、どのブランドに配属されるかもわかりません。どこで働くにしても、ひとつでも多くのことを吸収して、1日も早く店舗の統括責任者であるストアマネージャーになれるよう努力していきたいと思っています。

入学当初は公務員志望だったとお聞きしましたが。

はい。高校生の頃から「人の役に立つ仕事」に就きたいと思っていて、真っ先に思い浮かんだのが警察官でした。ただ、警察官は体力的に難しいだろうと思い、サポート業務が中心の警察事務官をめざすことにしたんです。経法大へ進学したのも、公務員になるためにはこの大学が一番の近道だと思ってのことです。実際、3年生までは「Sコース(特修講座)」を中心に警察事務官に向けた学修を進めていき、着実に力をつけていけたと思います。
転機となったのは、3年生も終わりを迎えようとしていた11月頃。周りの友人たちが就活本番に向けて自己分析をしたり、志望動機を話し合ったりしているのを見て、「私もしっかり頑張ろう」と思い、自分を見つめ直してみたんです。なぜ、公務員になりたいのか。将来、どうなっていきたいのか。さまざまなことを自問自答するうちに、公務員に対する思いに揺らぎが出てきました。そこで出した答えが「一度、民間企業も見てみよう」ということ。そして合同企業説明会で出会ったのが、ロック・フィールドでした。

その説明会で、一気に民間企業へ気持ちが傾いたのですか?

いいえ。説明会が良いきっかけになったのは確かですが、その時はまだ興味が湧いた程度でした。ロック・フィールドが純粋に魅力的な会社だったので、1月には1日インターンシップにも参加しましたが、このインターンシップで何かが大きく変わったわけではありません。でも、少しずつ気持ちの揺らぎは大きくなっていたと思います。
民間企業へ完全にシフトしたのは2月になってからで、就活実践キャンプへの参加がきっかけでした。このキャンプには公務員志望者として参加していたので、初めて公務員用の個人面接練習をしたのですが、そこで「ちょっと意識が甘いんじゃないか。そんなことじゃ、公務員には受からないよ」と厳しい言葉をいただきました。自分の気持ちをうまくまとめられていなかったのが原因ですが、その時、改めて民間企業へと大きく揺らいでいる自分の気持ちに気がついたんです。「やっぱり、ロック・フィールドにチャレンジしてみたい」。その素直な気持ちに従って、公務員から民間企業へと完全にシフトすることを決意しました。

民間企業は、中食業界に絞って受けられたのですか?

はい。昔から食べるのが大好きでしたし、アルバイトも大学4年間ずっと551蓬莱で販売の仕事をしていたので、中食業界に絞って就活をしました。元々は人と話すのも、接客をするのも得意ではありませんでしたが、アルバイトを通して大好きになり、日々の食卓を豊かにできる中食も大好きになりました。アルバイトでは、お客さまとの触れ合いも楽しかったですが、社員の皆さんが尊敬できる人ばかりだったので、そんな方々と一緒に働けることが何より嬉しかったですね。ただ、551蓬莱はお土産需要がメインで一見さんが多かったため、就活では常連のお客さまが多い中食ブランドを受けようと思っていました。

大学生活を振り返って、印象に残っていることはありますか?

2年生と3年生の時に参加した、学生研究発表大会が特に印象に残っています。初めて参加した2年生の時は、リーダーとしてチームを引っ張りながらプレゼンを担当しました。部活をやっているメンバーが多く、テーマが「日本と英米の相続制度」という難しい内容だったこともあり、空き時間や休暇中に集まって、何度も何度も議論や練習を重ねました。その甲斐あって、プレゼンでは伝えたいことは伝えられましたが、内容的にはもっと深みを持たせられたと反省する部分もありました。
3年生の時のテーマは、公務員特別演習で学んだ「独居老人の遺品整理」について。パワーポイントを使った資料作成や原稿作りなどを担当し、2年生の時の反省を活かして、より深く切り込んだ内容にできたと思います。結果としても、予選第2位という評価をいただくことができました。もっと上位を狙っていたので悔しくもありましたが、2年生の時よりも大きく成長していることが感じられて嬉しかったです。
あと印象深いのは、キャリア演習ですね。進路の方向として公務員と民間企業で揺れていた時期に、履修しようかどうか迷っていたのですが、履修して本当に良かったと思います。この授業で、志望動機やエントリーシートの書き方を教わり、言いたいことを簡潔にまとめる力を養うことができました。先生に添削していただく度に自己分析を深めていけたので、公務員と民間企業の間で揺れ動く気持ちを整理していけたと思います。

ロック・フィールドの選考には、どのように臨まれましたか?

合同企業説明会に参加したのが3月で、そこでWEB筆記試験を受け、エントリーシートを提出しました。その次は集団面接でしたが、私以外の受験者は食品衛生関係の学部に所属している人がほとんどでした。みなさん一様に「栄養士の資格を持っています」とアピールしている中、私はアルバイトでの経験や学生研究発表大会についての話をしました。栄養士の資格を持っていない点では負けているかもれませんが、それ以外の点は負けない自信があったので、堂々と自分をアピールして選考を通過することができました。
次は部門長の方との面接で、販売についての意気込みや将来像について聞かれました。私はアルバイトでも常に意識していることが2つあります。1点目は「この人と一緒に仕事がしたい」と思っていただける人になること。2点目は、お客さまに私のファンになってもらうことです。そのために、どんなことでも率先して取り組み、お店を盛り上げられるようにいつも心掛けてきました。お店の雰囲気は、従業員やストアマネージャー次第で大きく変わると思うので、社員になっても同じ意識で頑張っていきたいと思っており、このことを素直に話したところ、最終面接へと進むことができました。
最終面接前には、インターンシップの時にお会いしていた人事担当の方との面談がありました。そこでは、私が無事に最終選考を通過できるように、最終面接で聞かれそうなことなどについてアドバイスをいただきました。この面談は本当に心強かったですし、何より、「ロック・フィールドは、人を大切にする会社なんだ」と実感し、この会社のことがもっと好きになりました。最終面接はとても緊張していたので、「ここを通らないと意味がない!」という強い気持ちで臨んだこと以外、実は何も覚えていないんです。でも、無事に内定をいただくことができたので、熱意は伝わったんだと思います。

今後の抱負についてお聞かせください。

現在、2カ月に1度ほどのペースで、会社が内定者懇親会を開いてくれているので、まずは同期との絆を深めていきたいと思います。みんなライバルではありますが、切磋琢磨しながら良い仕事ができる関係性をつくっていきたいですね。そして、「この人と仕事がしたい」「この人と一緒に仕事ができて幸せだ」と思っていただける人になって、サブストアマネージャー、ストアマネージャーとステップアップしていきたいです。
当初めざしていた公務員から進路は変わりましたが、「誰かのためになることがしたい」という思いに変わりはありません。むしろ、いろいろと迷った分だけ、その思いは強くなりました。これからはロック・フィールドという会社の中で、同じ職場で働く人たちのために、そして何よりお客さまのために、全力を注いでいきたいと思っています。

受験生の皆さんへのメッセージ

大学4年間は、長いようで短いものです。だから、やりたいと思ったことには、どんどん挑戦していってください。その過程で壁にぶち当たったとしても、私のように方向転換することもできます。壁にぶち当たった時こそ、一歩下がって自分を客観的に見つめ直すチャンスでもあります。失敗を恐れず、自分の信じる道をひたすら進んでいってください。

※掲載内容は取材当時のものです。

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