民間企業

就活キャンプをきっかけに、広がった視野。
法律の知識も活かし、自分らしさを本当に発揮できる進路へ。

近畿産業信用組合 内定新改 有紀 さんYuki Shingai法学部卒(2015年3月) / 高知県立 高知西高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

近畿産業信用組合から内定をいただきました。
大阪市に本店をおき、近畿を中心に店舗展開をしている信用組合です。地域に密着し、地域のお客様との絆を何よりも大切に考える姿勢に共感して、志望しました。金融にかかわる仕事には、大学で学んできた法律の知識も活かせますので、内定が決まり、とてもうれしく感じています。

当初より金融機関への就職を希望されていたのですか?

最初は法科大学院への進学を希望していました。親族に法律関係の仕事をしている人が多いということもあり、高校生の頃から検察官や弁護士の仕事に憧れていました。そうした理由から法学部に入り、1年生の時からSコースの法職講座を受講し、法科大学院入試に向けた学習に取り組みました。
企業への就職を意識し始めたのは、3年生の秋に就活キャンプに参加してからですね。それまで法科大学院進学をめざしてがんばってきて、先生にも「今の成績なら合格できるよ」と言っていただいていましたが、「万が一、不合格になったら」という不安も抱き始めていたんです。浪人して親に負担をかけたくないという気持ちも強かったものですから。そんな時、友人に就活キャンプに誘われ、そこで公務員や企業への就職をめざしている人たちと交流する中で、新たな発見がありました。「早くから自分の未来を一つに絞る必要はない、視野を広げることも大切なんだ」と。

ではそれ以後、就職も視野に入れた活動に取り組み始めたのですね。

はい。公務員と一般企業、両方に関心を持ち、自己分析や業界研究などに取り組みました。キャリア支援課に相談に行くと、公務員採用試験に向けたテキストや模擬試験の情報、企業研究についてのアドバイスなど、親身になっていろいろと教えていただくことができ、とてもありがたく感じましたね。
公務員採用試験は法科大学院入試の内容と近い部分が多く、これまでの学習が活かせると感じていましたが、最終的には企業への就職を志望しました。私は新しいことにどんどんチャレンジすることが好きなので、そんな自分らしさを発揮するには企業が一番だと、確信するようになったんです。なかでも法律の知識が活かせる仕事ができれば、という想いを抱きながら、さまざまな業界の説明会などに参加し、4年生の6月頃には近畿産業信用組合から内定をいただくことができました。

就職活動ではどのような苦労がありましたか?

私は就職を意識し始めた時期が遅く、キャリア演習も受けていなかったので、その遅れを取り戻すのは少し大変でしたね。でも自分でネットを使って情報を集め、キャリア支援課やゼミの先生に相談したりしながら、自己分析のやり方や履歴書の書き方などを身につけていきました。就活キャンプで、面接やグループディスカッションなどの対策に取り組めたことも、すごく参考になったと思います。
それでも何社かの選考では不合格という結果になり、落ち込んだこともありました。特に最終面接で不合格になった時は、すごくつらかったです。でも友人たちと買い物やカラオケなどで気分転換をしながら、一方で「自分の何がよくなかったのか」について冷静に考え、次の選考にその反省を活かすよう心がけました。

近畿産業信用組合の選考では、どのような点を評価してもらえたと感じていますか?

面接官の方には、「受け答えがハキハキとしていて、笑顔がとてもよかった」と言っていただけました。それまでの選考を通じて、自分で気をつけようと考えていたことだったので、すごくうれしかったです。それまでの不合格の経験から、面接ではその企業について調べてきたことをきちんと話すことも大事だけれど、顔がこわばっていては印象が良くないから、まずは笑顔を大切にしようと思うようになりました。そして、言葉がつまっても「ここで働きたい」という熱意を伝えることが大事だ、ということも。地域のお客様との信頼関係を大切にする近畿産業信用組合の姿勢にはとても共感していましたし、だからこそ自分はここでがんばれるんだということを強くアピールしました。
また、大学で法律を学んだことだけでなく、大学入学前に自主的に中国に留学して身につけた行動力や中国語力、飲食店でのアルバイトで店長代理を任された経験などについても話しました。他の人と違う、私だからこそアピールできることを伝えることができたのも、よかったと思います。

今後の抱負についてお聞かせください。

地域のお客様との信頼関係を大切にしている組合ですし、自分もお客様からの信頼に応えられるよう、がんばりたいと思います。最初はおそらく広報事務の仕事からスタートすることになりますが、いろいろな職務を経験して成長を重ね、将来的には窓口渉外の仕事に就くことが希望です。また、人事にも興味があります。
融資の仕事などをする上で、ファイナンシャル・プランニング技能検定などの資格も取得したいと考えています。近畿産業信用組合は、従業員への資格取得補助が充実しており、司法書士や行政書士などの国家資格の取得も推奨していて、講座の受講などについてのサポートや取得後の補助金も受けられるので、ぜひ挑戦したいですね。

受験生の皆さんへのメッセージ

大学に入ったら、自分のことを何でも話せる友人を持つことをオススメします。私は高知県の出身なのですが、私と同じように、大学に入ると地元を離れて一人暮らしを始める人も多いと思います。家族と離れるのは、やはり寂しいですよね。でも親しい友人がいれば、そういう寂しさも減り、心強い相談相手にもなってもらえます。私もそういう友人に恵まれたおかげで、つらいことがあっても、乗り越えることができました。また、1年生の時の大学演習で、メンターの先輩といろいろな話ができ、大学生活のスタートにあまり不安を感じずにいられたことも大きかったですね。教職員との距離も近く、同年代の友人、少し年上の先輩、自分よりずっと大人の先生や職員の方々など、気軽に相談できる人が身近にたくさんいてくれるのが、この大学の魅力だと思います。

※掲載内容は取材当時のものです。

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