民間企業

剣道で培った忍耐力と大学で手にした積極性。
ふたつの武器を活かして、全社員の中でトップをめざす。

大東建託リーシング株式会社 内定濵口 威哉 さんToshiya Hamaguchi経済学部経済学科卒(2019年3月) / 長崎県 海星高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

大東建託リーシング株式会社から内定をいただきました。
大東建託は、賃貸アパート・マンションの企画提案から設計施工までを一括して行っている会社です。グループ全体では、アパート・マンションの管理・運営、入居者の募集・仲介も行っていて、管理しているアパート・マンション戸数は業界トップの実績を誇ります。
「いい部屋ネットで探そう」というTVCMをよく見かけると思いますが、あれは大東建託のブランドCMなんです。入社後、僕も「いい部屋ネット」の店舗で、お部屋を探しているお客様に、大東建託が設計・施工した物件を中心に最適な住まいを提案していくことになります。お客様の新しい人生のスタートをお手伝いできる、とてもやりがいのある仕事だと思います。

不動産業界に興味を持たれたきっかけは何ですか?

兄が不動産業界で働いているので、元々少し興味は持っていました。でも、自分が本当にしたいことは何なのか、どんな業界にすすみたいのか、明確な答えは持っていませんでした。剣道部に所属しているので、先輩から「就活に向けては自己分析をしっかりした方がいい」とアドバイスを頂きましたが、いくら自己分析をしてみても、具体的なイメージが固まらないまま就活が始まってしまいました。
そんな状況だったので、とにかく業界業種を絞らず、どんどん合同説明会に参加して、気になった企業は個別説明会に行くというスタンスで就活を進めていきました。その中で出会ったのが大東建託です。不思議とフィーリングが合ったというのもありますが、大東建託のブランド力や実績の高さ、そして規模の大きさに惹かれ、自分がどこまで通用するのか挑戦してみたくなったんです。

大学生活で印象に残っている学修や取り組みはありますか?

2年生から所属している高橋ゼミで、大学のある八尾市の商店街活性化プロジェクトに参加し、商店街を盛り上げるための情報誌「やおセレクション」を企画・制作したのが印象に残っています。やおセレクションに掲載するお店の選定から、お店への連絡・取材まで、すべて自分たちで行うため、授業がない日もゼミ室に集まっては、よくみんなで会議をしていました。また、地元の中小企業の方々とお会いする機会も多く、普通に大学生活を送っているだけでは、なかなかできない貴重な体験ができました。
2年生と3年生の時には、学生研究発表大会にも参加しました。3年生の時はプレゼンも担当。高校生の頃の自分なら、絶対にやらない役回りでしたが、地元・長崎から出てきて、誰も知り合いのいない大阪に飛び込んだことで、コミュニケーション能力や積極性が自然と身についたんだと思います。プレゼンの楽しさも味わうことができ、学生研究発表大会を通じて人としてひと回り大きくなれたような気がします。
就活に直結した取り組みとしては、キャリア演習と就活実践キャンプも印象に残っていますね。就活前に実践的な面接練習ができたのは、僕にとってはとても大きなことでした。それまで、まったく経験のないことだったので、うまく話せるか心配でしたが、意外とうまく話せる自分に驚きつつも、面接に対して自信をつけることができました。

剣道部での活動にも力を入れていたそうですね。

はい。僕が入部した時の剣道部は、活気のない部という印象。20人くらい所属しているはずなのに、練習に来るのは5人くらい。学生主体で活動している部だったので、ゆるい空気が流れていたんです。「これで、いいのか?」と、幼稚園から剣道をやっている身としては、思うところがありました。そして、自分たちが上級生になった3年生の時、本格的に剣道部の立て直しに乗り出すことにしました。
時間を厳守すること。遅れるなら連絡を入れること。そんな当たり前のところから意識改革を行っていきました。すると、少しずつではありますが、みんなも気を引き締めて稽古に励むようになり、その年から合宿をスタートさせるなど、活動も精力的になっていきました。みんなのやる気が本物だと感じるようになったのは、試合がない12月から4月頃の練習でのこと。以前ならこの時期は練習に来る人が全然いませんでしたが、みんなしっかり練習に参加していたんです。僕らが卒業した後も、この意識や空気は継続していってほしいので、すでに引退した身ではありますが、今でも稽古に顔を出しています。
小さい頃から剣道を続けてきて身についたことは、我慢すること。これまで竹刀を何万回素振りしてきたかわかりませんが、つらい練習に耐え、ひたすら研鑽を積んでいく日々を過ごしていると、実生活でもほとんどのことに耐えられる忍耐力が身につきます。これは僕の武器であり、誇りでもあります。

大東建託リーシングの選考でも、その経験は活かされましたか?

そうですね。忍耐力が直接役立ったわけではありませんが、最終面接で3分間自己PRする時間があったので、 剣道で培った忍耐力の話をパワーポイントにまとめてプレゼンしました。「自分をアピールできるものを持って来てください」と言われていたので、隣の人は自作の建築模型を持って来ていましたし、歌を唄う人やダンスをする人もいたそうです。そういう目立つアピールも少しは考えてみましたが、自分らしくアピールする方がいいだろうと思い、6歳から続けている剣道について素直にプレゼンすることを選びました。
その結果、見事内定をいただくことができたのですが、内定はちょっと変わった方法で伝えられました。それは、最終面接の数日後のこと。「最終面接のフィードバックをしたいので来てください」という連絡が来たんです。「フィードバック?何を言われるんだろう?」と疑問に思いながら会社に行ってみると、僕以外にも6人の学生が集められていました。そこで人事の方が「おめでとうございます。あなた方は内定です」と、サプライズで内定通知を頂きました。もちろん驚きましたが、それ以上に喜びもとても大きかったですね。

今後の抱負についてお聞かせください。

兄からも、不動産業界は厳しいと聞いています。最初は苦しいこともあると思いますが、持ち前の忍耐力で突き進んでいきたいと思います。そして、やるからにはトップをめざしたいですね。トップと言っても、同期でトップや地域でトップなどではありません。全社員の中でのトップです。それは当然、自分の評価にもなりますが、一番お客様を笑顔にできたということにもなりますから。そして実は、将来は人事部の仕事もやりたいと思っています。父が人事部で面接官をしているので昔から興味はあったのですが、就活中に様々な面接官の方と接してみて、「やっぱり面接官っていいな」と再認識したからです。いつの日か、採用の現場に面接官として立ってみたいですね。

受験生の皆さんへのメッセージ

いろいろな人に出会って、いろいろな話をしてください。知り合った人の数だけ、いえ、数以上に成長できると思うので。長崎から単身、大阪に出て来た僕の実体験なので、間違いありません。自分から積極的に動いていけば、色んな可能性がひらけていくはずです。僕が大学生活で唯一後悔しているのが、留学に行かなかったことです。留学していれば、もっと世界が広がっていたと思います。また、この大学は先輩とのつながりや、教職員とのつながりが強い大学だと思います。一度つながれば、とことん向き合ってくれます。だから、知り合いのいない環境に飛び込むことに不安を感じている人は、安心して経法大に来てください。

※掲載内容は取材当時のものです。

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