民間企業

大学4年間は、夢への滑走路。
夢中で駆け抜け、憧れの職業に内定!

ANA大阪空港株式会社 内定山本 裕子 さんHiroko Yamamoto経済学部経営学科卒(2020年3月) / 滋賀県立 玉川高校 出身

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内定先について教えてください。

ANA大阪空港株式会社から内定をいただきました。
ANAグループの空港部門を担う会社として、大阪国際空港と神戸空港の2つの空港で総合的なオペレーション業務を提供している会社です。具体的には「旅客サービス業務」「グランドハンドリング業務」「貨物郵便サービス業務」「オペレーション業務」「車両整備業務」「総務・企画・人事業務」の6つがあり、私は大阪国際空港でグランドハンドリング業務に配属されることになりました。グランドハンドリングとは、飛行機が発着する時に地上で飛行機を誘導したり、貨物を搭降載したりする仕事です。安全な空の旅を直接支える業務なので大きな責任を伴いますが、憧れの職業に就けるので今からとてもワクワクしています。

航空業界に興味を持ったのはいつ頃からですか?

子どもの頃から、映画やドラマで見て憧れを抱いていました。また、大学のある八尾市には空港があり、キャンパス上空をよく飛行機が飛んでいます。毎日のように飛行機を見て過ごすうちに、子どもの頃からの夢を現実にしたいという思いが膨らんできました。就職へ向けてビジョンがより具体的になったのは、本学のプログラムであるANAエアラインスクールに参加した2年生の時です。同じ道を志す仲間と切磋琢磨するなかで、航空業界で働きたいという思いが一段と明確になっていきました。
また、カナダへ留学に行った際に、空港スタッフへの思いが強くなる出来事がありました。ひとりで海外に行くのは初めてだったので、とても不安だったんです。でも、空港スタッフの方々が親切にしてくれたおかげで不安はいつの間にか消え、前向きな気持ちになることができました。空港という場所は、出発地から目的地への単なる中継拠点ではなく、長旅の疲れを癒す大切な休息地でもあります。そんな空港でホスピタリティ溢れる対応を体験したことで、「私も誰かの人生のひとときを支えられる空港スタッフになりたい」という思いが一層強まりました。

大学の学修で、将来につながると感じたものはありましたか?

以前、航空業界にいらっしゃった先生が教えてくださる「ホスピタリティ論」は、将来に直結する授業でした。一番印象的だったのが、サービスとホスピタリティの違い。「これをしなければいけない」というサービスの立場で接するのと、「これをしてあげたい」というホスピタリティの立場で接するのとでは大きな違いがあります。それを根本的な部分から教えていただき、実践方法まで学ぶことができました。
また、「経営戦略論」は航空業界に直接関係はしてきませんが、マーケティングに興味があったので、非常に興味深く学べた授業でした。企業がどんな理念のもと、どんなターゲットに向けて戦略を立てているのかを学ぶことで、企業を見る鋭敏な視点を身につけることができました。また、就職活動本番においても、ANA大阪空港をはじめとする企業を深く研究することができましたし、この授業で培った企業を分析する力は、卒業論文にも活かすことができました。
その卒業論文のテーマは、関西の主要空港の展望について。関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港のそれぞれの利用者やキャパシティ、施設の違いなどを比較したうえで、今後見込める成長を分析しました。最近は台風などの災害によって、空港が孤立してしまうこともあります。一方で、オリンピックや大阪万博を控え、大きな成長が見込める状況から、施設や設備の見直しが必要なのではと考えています。

大学生活の中で印象に残っていることはありますか?

真っ先に思い出されるのは、アルバイト。実は、高校生まではとても内気な性格で、自分から積極的に話しかけたりするのが苦手だったんです。そんな自分を変えたいと挑戦したのが、さまざまな国籍や年齢の方がたくさん訪れるテーマパークでのアルバイトでした。
私が担当していたのは、エントランス付近での物販業務。エントランス付近は常に混雑し、多くのお客様がひっきりなしに訪れます。常にお客様とコミュニケーションを取り続ける環境だったこともあり、積極性はかなり磨けたと思っています。でも、海外のお客様と接する時に英語が話せず、伝わらないもどかしさも感じていました。そんな時に大学の先生からいただいたアドバイスが、「実際に海外に行ってみれば」というものでした。この言葉をきっかけに、海外フィールド・スタディでカンボジア、海外語学研修でカナダへ留学。日本を飛び出すことで、積極性と社交性を磨くきっかけをいただけたことに、とても感謝しています。

就職活動に向けて、どのような取り組みに力を入れましたか?

3年生の時の「キャリア演習」では、「自己PR文」や「大学時代に頑張ったこと」の磨き上げに力を入れました。先生や大学職員の方に添削していただくのですが、人によってそれぞれ視点が異なることから多様なアドバイスをいただけたことは、とても有益だったと思います。また、自分の中では「これは、頑張ってきたと胸を張るようなものではない」と思っていたことでも、「それすごい!それをアピールすればいいんだよ」という客観的なフィードバックも有益でした。たとえば、テーマパークでのアルバイト経験では、ゲストの表情や仕草から困っていることを察知し、「何かお困りですか?」と率先して話しかけていました。そのこと自体を自分では何とも思っていませんでしたが、「何かに気づけること自体が大切なことなんだ」「その気づきを行動につなげられるのが自分の強みなんだ」とわかったのも、「キャリア演習」でのアドバイスがあってこそです。この授業で、自分の強みに自信を持つことができました。
3年生の夏には、ANA福岡空港とANA沖縄空港のインターンシップに参加しました。どの空港でも業務内容は同じですが、雰囲気や企業カラーが違うので空港に対する理解が深まりました。また、インターンシップにはホテル業界や旅行業界をめざす人たちも参加していたので、そういった人たちと意見交換できたのは、とても大きな刺激になりましたね。

参加されたANAエアラインスクールについて教えてください。

はい。現役スタッフの方が講師として来てくださり、立ち居振る舞いから実践的なスキルまで、幅広く教えていただきました。また、管理職クラスの方に面接練習をしていただけるので、フィードバックの内容が非常に的確でした。ANAの哲学も肌で感じることができました。そこからさらに、グランドスタッフコースやキャビンアテンダントベーシックコース、グランドハンドリング講座を受講。グランドハンドリング講座では、基礎業務を学んだ後に、実際に空港で危険回避の方法を学んだり、空港でしか走っていない特殊車輌に乗せていただいたりしました。また、スタッフの方たちと一緒に飛行機に手を振ってお見送りした時には、機内から手を振り返してくれるお客様の姿がはっきりと見え、何だかグッとくるものがありました。
グランドハンドリングは、飛行機の出発時刻が決まっているので限られた時間の中で業務をこなさないといけません。この講座での体験を通して、一便を飛ばすために思いをひとつにして仕事に取り組んでいる姿を目の当たりにし、自分もこの中の一員になりたいと改めて思いました。

今後の抱負についてお聞かせください。

グランドハンドリング業務はお客様と直接的に接する機会が少ないので、チェックインカウンターや搭乗ゲートなどで勤務するグランドスタッフの仕事も経験してみたいと考えています。飛行機の運航に関わることとお客様と直接関わること、その両方の仕事を理解したうえで、将来的には安全で快適なフライトをサポートする運航支援業務に就くことをめざしています。

受験生の皆さんへのメッセージ

私はこの4年間、留学やアルバイト、ANAエアラインスクールなど、夢の実現に向けてやりたいことは存分にやってこられたと思っています。でも、4年間なんて、あっという間です。貴重な大学生活を悔いのないように過ごしてください。経法大には、学生一人ひとりの夢を叶えるためのいろんな道が用意されているので、どんどんチャレンジしていってください。

※掲載内容は取材当時のものです。

ANAエアラインスクール

2016年より、エアライン業界をめざす学生のための国際キャリアプログラムとして、ANAビジネスソリューション(株)と教育連携協定を締結。
「ANAエアラインスクール大阪校」で開催されるキャビンアテンダントベーシックコース、グランドスタッフベーシックコースを優待受講制度を利用して受講することができます。
ANAの現役キャビンアテンダントやグランドスタッフが講師を務め、ANAが培ってきたサービス品質のエッセンスを取り入れたプログラムを通じて『おもてなしの心』を育てます。

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