公務員・教員

当たり前の大切さに気づいた今だからこそ、
身近にある地域を大切にしていきたい。

大阪市役所職員採用試験 合格西島 夏鈴 さんKarin Nishijima経済学部経済学科 4年生 / 大阪府立 富田林高校 出身

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大阪市役所職員採用試験合格、おめでとうございます。
公務員を志すようになったのは、いつ頃からですか?

ありがとうございます。 大学入学当初から漠然と公務員に興味はあったのですが、本格的にめざすようになったのはゼミや授業を通して、地域活性化に取り組むようになってからです。特に、2年生の時にゼミで取り組んだ「やおセレクション」という冊子の制作は、大変貴重な経験になりました。八尾市内の商店街の店舗の情報をはじめ、地域の魅力を記事にして発信する冊子で、多くの住民の方々と触れ合いながら地域活性化に貢献できたので、公務員の仕事にも通じる部分を感じました。
最初は、より大きな仕事に携われる国家公務員にも魅力を感じていたのですが、地域に密着しながら、大阪の最前線で中心的な仕事ができるという点において、大阪市役所は私にとってベストな選択だったと思っています。

民間企業からも内定を獲得されたそうですね。

はい。本命は公務員だったので、特にめざしていた企業があったわけではありません。でも、「本番の面接を体感するだけでもいい経験になる」という先生からの勧めもあって、選考に参加しました。最初は軽い気持ちだったのですが、いざ企業研究をはじめてみると、興味深い企業も多く、真剣に選考に参加している自分がいました。内定をいただいたことで、公務員の採用試験にも余裕を持って臨むことができ、また、早い時期から自己分析と面接練習に取り組めたので、先生のアドバイス通り、とてもいい経験になったと感じています。

大学では、どのような学修に取り組まれましたか?

1年生の時から「Sコース(特修講座)」を受講したことで、公務員試験に必要な基礎力が自然と磨かれたと感じています。授業でも「判断推理」や「数的処理」など、筆記試験に役立つ科目を積極的に履修したり、経済学関連の授業を履修したりして、必要となる力を養っていきました。
2年生からは、「社会政策」や「地域デザイン論」、「地域文化論」など、将来、仕事に役立つだろうと考えた授業も履修。どの授業もとても興味深かったし、専門知識を身につけていくにつれて視野がどんどん広がっていくのを実感できました。
3年生のキャリア演習では、本格的な面接練習や自己分析をしたのが印象に残っています。友人と自己分析し合うことで、一人では気づけなかった一面を発見できました。4年生からは新型コロナウイルス感染症の流行に伴う影響で大学に通学することができず、自宅でひとり黙々と自己分析を行いました。早い時期から公務員試験の対策に取り組めたのは、とても幸運だったと思います。
また、「公務員特別演習」では、グループで決めたテーマに沿って地元の自治体が取り組んでいる施策を調査し、発表しました。グループのメンバーそれぞれが調査した各自治体の施策を知ることができ、公務員という職業をより具体的にイメージできるようになりました。

大学生活で印象に残っていることはありますか?

やはり、ゼミで取り組んだ地域活性化プロジェクトですね。2年生の時は「やおセレクション」を制作することで、取材で得た情報を取りまとめる力や、わかりやすく伝える力を磨くことができました。取材の申し込みから記事作成、ラフデザインの制作に至るまで、一貫して冊子の制作に取り組んだので、行動力や実践力も身についたと思います。
3年生の時には、中小企業家同友会の方々と、「八尾河内音頭祭」に八尾特産の枝豆や若ごぼうを使った商品を企画・販売するブースを出店しました。チラシやPOPの制作には2年生で身につけた力を大いに活かすことができたと感じています。また、枝豆を使った商品ということで、はじめは枝豆餃子と若ごぼうのビールを企画しましたが、幅広い年齢層の方に八尾の特産品を楽しんでもらいたいという思いから、子どもでも食べられる、枝豆を使ったポップコーンの企画・販売にもチャレンジしました。原価計算や売上設定など、難問もありましたが、本番のお祭りで、うれしそうにポップコーンを食べる子どもの姿を見た時は、企画して良かったと心の底から思いましたね。公務員をめざす私にとって、微力ながらも地域産業振興の一翼を担うことができ、大変貴重な経験になりました。

公務員試験のために、どのような準備をされたのですか?

授業での学修に加えて、Sコースで筆記試験対策を徹底的に行いました。独自のノウハウを持った先生に丁寧に教えていただけるので、筆記試験には何の不安もなく臨むことができました。面接対策としては、キャリアセンターの公務就職支援室に通いつめて、何度も個別指導をしていただきました。民間企業の面接を経験していたので面接自体には慣れていましたが、公務員の面接では質問される内容が民間とは違うため、細かい部分まで厳しい目で指導していただくことで、さまざまな質問に対応できる力をつけることができたと感じています。図書館で自習したり、自宅でも過去問に取り組んだりと、試験本番まで勉強漬けの日々を過ごしました。

本番の試験でも、その成果は発揮できましたか?

はい。一次試験の筆記試験に関しては、はっきりと手応えを感じることができました。しかし、二次試験の面接は、緊張から思うように力を発揮できませんでした。「とにかく何か答えなきゃ」と気持ちばかり焦ってしまい、だんだん頭が真っ白になっていきました。面接終了後、冷静に振り返ってみると、「あの質問には、こう答えればよかった。あの質問にも、もっと詳しく答えられた」と後悔が募りました。
そして、今度こそ練習の成果を発揮しようと意気込んで臨んだ三次試験の面接では、公務就職支援室で事前に取り組んでいた質問が出ました。「大丈夫。落ち着いて話せば、きちんと答えられる」。そう自分に言い聞かせながら、ゆっくり自信を持って答えました。ところが、私が答えた内容に対して、より深い内容の質問が矢継ぎ早に出てきたのです。必死に答え続けましたが、事前に想定していなかったことにまで質問が及び、明確な手応えを感じることがないまま面接が終わってしまいました。
そのため、合格発表のサイトに自分の番号を見つけた後も、しばらく合格を信じられませんでした。何度も番号を確認し、確かに自分の番号が掲載されているのに、合格したという実感がなかったんです。翌日、合格者にだけ送られる書類を受け取った時、初めて「本当に合格したんだな」と実感することができました。ずっとめざしてきた公務員という夢が叶ったので、素直にうれしい気持ちもありましたが、改めて、もっともっと勉強が必要だなと感じました。

今後の抱負についてお聞かせください。

いま、大阪は大きな転換期を迎えています。大阪都構想の是非が再び問われていますが、住民投票の結果にかかわらず、様々な改革が進んでいくことでしょう。2025年には大阪・関西万博も控えています。今後、働く環境も変化し続けていくと思いますが、ひとつだけはっきりしていることがあります。それは、身近にある地域を大切にしていくということ。コロナ禍において、これまで身近にあったヒト・モノ・コトは当たり前の存在ではなくなりました。誰もが当たり前の大切さに気づいたと思います。大学の学修で地域と深く関わってきた経験から、「最も身近な存在である大阪という地域を大切したい」という思いが更に強くなりました。環境がどんなに変化しようと、大好きな大阪という地域を、そこに暮らす人々のことを、ずっと大切に思いながら働いていきたいと思っています。

受験生の皆さんへのメッセージ

高校生の時点で将来の目標が決まっていなくても大丈夫。焦ることはありません。無理に夢を見つけようとするよりも、4年間の大学生活でしかできないことに、積極的に挑戦して、いろいろな経験を積んでください。挑戦するうちに、自然と将来やりたいことが見えてくるはずです。興味があることには勇気を持って飛び込んで、充実した大学生活を送ってくださいね。

※掲載内容は取材当時のものです。

『八尾セレクション』

経済学部では、八尾市との連携のもと、商業集積(商店街)が抱えている課題の抽出とその解決のあり方を探る「八尾市産業振興・まちづくりに関する調査研究」プロジェクトに取り組んでいます。その課題として、商業者・商店街と消費者との間の情報発信・受信機能をより向上させる必要性があることに着目し、その解決を探るための社会実験に取り組みました。
本学の八尾駅前キャンパスが立地する、八尾市内最大の商業集積地である近鉄八尾駅周辺の商店街地域をモデル地区とした、魅力を伝える情報誌『やおセレクション』を刊行。両者の情報の橋渡し役を大学生が担っていることが特徴で、店舗の選定や記事の作成、写真撮影を含め、すべてをゼミ生が担当しました。

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