公務員・教員

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観光事業を通じて地元の街の活性化に貢献したい。

八幡市役所職員採用試験 合格西田 雄樹 さんYuuki Nishida法学部法律学科卒(2018年3月) / 京都府立 久御山高校 出身

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八幡市役所職員採用試験合格、おめでとうございます。

ありがとうございます。
地元・八幡市役所の職員になることは、大学入学前からの希望でした。この大学を選んだのも、公務員コースがあり、公務員採用試験に向けた学修に打ち込める環境があったからです。ずっと頑張ってきた甲斐あって、合格という最高の結果を手にすることができました。自分が生まれ育った、自分がよく知っているこの街のために働けるということを、とてもうれしく感じます。

公務員になるために、大学ではどのような学修に取り組んでこられたのですか?

法学部の授業やSコース(特修講座)の公務員講座で、公務員採用試験の対策を重ねてきました。
出題科目が多く、覚えなければならないこと、理解しておかなければならないことがたくさんありましたが、「早く絶対に合格できる実力をつけたい」という気持ちで、1年生の時からかなり頑張って学修を進めました。その成果が現れたのが、2年生の冬に受けた模試です。公務員採用試験を翌年に控えた3年生と一緒に受けて、僕は55人中2位という成績を収めることができました。それで筆記試験に対する自信を持つことができ、以後は試験勉強よりも、地元でのボランティア活動などに力を注ぐようにしました。

地元でどのようなボランティア活動に取り組まれているのですか?

大学1年生の時から、石清水八幡宮の青年会に入っています。青年会での活動を通じて、八幡市がどのような取り組みをしているかを肌で感じて学ぼうと考えてのことです。
石清水八幡宮は、八幡市の代表的な観光名所であり、国宝認定も受けている、歴史的・文化的価値の高い神社です。青年会では、この石清水八幡宮で行われる祭の準備や運営の手伝いなどを行っています。青年会のメンバーには八幡市役所の職員や市議会議員の方もいるので、実際に八幡市のために働いている人たちとふれあえるという意味でも、とてもいい経験ができています。
青年会で知り合った市役所職員の方のすすめで、2年生からは八幡市の消防団にも入っています。防災訓練などに取り組みながら、市の防災活動について理解を深められるのがいいですね。消防団のメンバーにも市役所職員の方が多く、市役所での仕事について、話をうかがう機会にも恵まれています。特に、観光客を募るための広報など、商工観光課の仕事についての話は、とても興味深く感じました。親切な方ばかりなので、「将来はこの人たちと一緒に仕事がしたい」という気持ちになり、それが勉強のモチベーションアップにもつながりました。

大学での学修と学外での活動、両方での頑張りが採用試験合格に結びついたのですね。

そうですね。でも3年生の冬に受けた模試では大きく成績を落としてしまい、すごく焦りました。2年生の時の成績で安心しきってしまい、それ以後、試験勉強にあまり力を注いでこなかったことが原因です。「このままではダメだ」と思い直し、そこからまた猛勉強して、2ヵ月ほどでなんとか実力を取り戻すことができました。この時が、一番頑張ったと思います。
また、本番の採用試験の1ヵ月ほど前に、Sコースの和田先生に直前対策指導をしていただいたことも大きかったと感じます。数的処理の問題は人によって解き方に違いがありますが、和田先生は僕たち学生一人ひとりの解き方の特徴を把握し、それをふまえて個別に指導してくれるので、理解が進みました。この対策指導のおかげで、本番の試験への自信をより確かなものにすることができました。

面接試験に向けては、どのような準備をされましたか?

一次の筆記試験に合格したあと、二次の面接試験に向けて、ゼミの藤島先生がマンツーマンで指導をしてくださいました。
藤島先生は八幡市役所に関する資料を用意してくださり、市役所の組織や業務内容、八幡市長の考え、面接での心構えなど、面接に備えて知っておかなければならないさまざまな知識についても、改めてしっかりと僕に教えてくださいました。これが、本番でもとても役に立ったと感じています。
実際の面接試験では、地元・八幡市のために頑張りたいという自分の気持ちをしっかりと伝えることができたと思います。石清水八幡宮青年会と消防団での活動についても、いいアピール材料になりました。市役所の職員になってからもこれらの活動を続けることで、仕事の時だけでなく、休みの日にも市民のために役立ちたいと話し、それも評価につながったと感じています。
合格の通知をもらった時は、うれしいというより、ホッとしました。面接が終わったあと、「大丈夫だろう」という手応えは感じていましたが、それでも多少の不安がありましたから。両親や先生に報告し、一緒に喜んでもらえたことで、改めて合格の喜びを噛みしめることができたと思います。

大学での学びについて、他にも印象に残っていることがあればお聞かせください。

ゼミのグループで、研究発表大会に参加したことですね。2年生の時には自転車に関する道路交通法改正についての発表を行い、1位になることができました。3年生の時にはカジノ法案をテーマとした研究発表で、1位にはなれませんでしたが決勝まで進むことができ、自分たちなりに手応えをつかめたとは感じています。
10人ほどのグループでの研究発表だったので、最初は全員の意見をまとめるのがたいへんでした。考え方は一人ひとり違いますし、カジノ法案では賛成派と反対派に意見が二分し、グループとしての方向性をなかなか定めることができなかったのです。それでも最終的に結論を出し、しっかりと役割分担をして進めていく中で、協調性の大切さを学ぶことができました。この時の経験は、市役所での仕事に携わっていく上でも、きっと役に立つと思います。

今後の抱負についてお聞かせください。

石清水八幡宮は本殿などの建造物が2016年に国宝に認定され、今後、ますます観光客が増えることが期待されています。そうした八幡市の観光を盛り立てていく、商工観光課で働きたいというのが、将来の希望です。そして行事の開催などを通じて、たくさんの人が訪れたいと感じる街、住みたいと感じる街を、築いていきたい。そのためにもまず、いろいろな部署で経験を積みたいと考えています。
青年会や消防団での経験も、仕事に役立てることができると思います。今は青年会でも消防団でも年齢的に一番下ですが、いずれは責任ある役職を任せてもらえるようになり、次の世代のリーダーとして青年会や消防団を引っ張っていけるようになりたいですね。そして、そんな自分の成長を「住んで幸せと思ってもらえるまちづくり」につなげていくことが、これからの目標です。

受験生の皆さんへのメッセージ

どんな人でも最後まであきらめずに努力を積み重ねれば、自分が望む仕事に就くことができると思います。僕も大学で、4年間ずっと頑張り続けて来たからこそ、公務員になりたいという希望を実現できました。みなさんにもぜひ、途中で投げ出すことなく、最後までとことん、頑張り通してほしいですね。誰のためでもない、自分自身のためですから!

※掲載内容は取材当時のものです。

法学部学生
研究発表大会

法学部学生研究発表大会は、専門演習や特別演習を通し考えた法律上、政策上の様々な諸問題について、研究を重ね、その成果を発表する場です。大学全体の専門性をさらに向上することを目的に2000年度より開催されています。

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