公務員・教員

警察官になる!
基礎の「き」から始めた勉強も柔道も、
すべて目標に直結した大学生活だった。

和歌山県警察・大阪府警察 合格髙宮 雄 さんYuu Takamiya法学部卒(2017年3月) / 大阪府 浪速高校 出身

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和歌山県警だけでなく大阪府警へも合格、おめでとうございます。
いつ頃から警察官をめざしはじめましたか?

はい。両方に合格することができ、実家に近い和歌山県警を選びました。まずは警察学校で鍛えられ、交番勤務からスタートすることに。将来の夢は刑事です。目標であった警察官になれて、とても意欲に燃えています。
「警察官になりたい」と漠然と考え出したのは中学生の頃です。社会の役に立ち、身近な正義のヒーローという印象がありました。年を重ねてもその思いは変わらず、大学入学時には確固たる目標になっていました。だからこそ、僕の大学選びは警察官になるためという一点に集約されていました。
教員一人あたりの学生の人数比が低く、公務員養成に強い印象のあった大阪経済法科大学を選びました。

1年生からさっそく警察官をめざした学修が始まった?

その通りです。学部の授業と並行してSコース「公務員講座」を受講し、警察官になるための基礎の「き」から指導してもらうことができました。
Sコースでは復習のため、因数分解など中学生レベルの計算問題から始まります。もう完全に忘れていましたね。公務員試験に欠かせない数的推理や判断推理は、数学の基礎がないと解答できません。数学に対する苦手意識があったので、Sコースでそれを克服するため必死で頑張りました。わからない部分は必ず先生に質問する。先生もこちらが理解するまで対応してくれます。この繰り返しです。そして理解できたら次のステップに行く。大切なのは曖昧な理解のまま次に進まないことです。

Sコースだけではなく学部でも警察官になることをバックアップしてくれる授業はありましたか?

一般のゼミとは別に「公務員特別演習」という授業があり、非常に大きな力になりました。担当教員は奈良県警の警察署長を歴任された西口先生。きめ細かい面接対策から警察官になる心構えまで、貴重なお話をうかがいました。
この授業で「県民の安全・安心を守るのは警察官にしかできないこと。こんなにやり甲斐のある仕事はない」という先生の話を聞き、改めて「絶対警察官になってやる!」という思いを強くしました。
面接対策では入室から退室までの基本動作を徹底して教わりました。特に入室してからの30秒で印象が決まると教えていただき、そこを重点ポイントに練習しました。面接で出そうな質問も教わり、実際和歌山県警の面接ではそのものズバリの質問があり、本当に感謝しています。
また、僕の場合大阪府警と和歌山県警を受けたわけですが、それぞれの面接の傾向についてもよくご存知で、その対策も個別に授けてくださいました。先生は警察勤務時代に面接官も務められていたので、その経験に基づいた具体的なアドバイスが受けられたのも心強かったです。
授業で警察業務について学べたことも、面接での引き出しになりました。警察官という職業は誰でも知っていますが、実際に何をしているかとなると、あまりよく知られていません。警察官の仕事の中身をある程度理解していたことは、好印象にもつながったと思います。

試験直前はどのように過ごしていましたか?

Sコースの直前対策を受けていました。4年生の5月初旬から共通の教養試験が始まりますから、この対策講座は3月〜4月の文字通り直前に実施されます。予備校の講師の方が大学に来て講義してくださるのですが、非常に教え方の上手な先生でした。板書なしの口頭だけ。それでも勝手に頭に入ってくる感じで、とても有効な対策講座でした。
また「就勝実践キャンプ」では、警察に内定が決まっている先輩から直々に体験談を聞く機会があり、非常に参考になりました。

警察官採用試験の二次面接では自己PRの時間があるそうですが、どんなPRをしたのか教えてください。

1分間の自己PRの時間があり、面接官の方に「私を納得させる自己PRをしてください」と言われました。警察官として犯罪に立ち向かい、社会の役に立ちたいという意欲はもちろん、大学時代に柔道で培った体力、気力、さらに柔道部の副主将として運営に携わったことで身につけた思考力、問題解決力をアピールしました。部の運営で苦労した時期もありましたが、今ではそのことが人間的成長につながったと思います。

柔道を始めたのはいつですか?

大学に入ってからです。中学時代は野球、高校時代は陸上。柔道は未経験でしたが、これもひとえに警察官になるために始めたことです。
高校時代は400メートル走の選手として取り組んでいたので体つきが細身で、とても柔道をする体型ではありませんでしたが、この4年間で体つきがまったく変わりましたね。柔道を通じて身体が強くなったのに加え、武道ならではの礼儀や反骨精神、絶対に負けないという精神力も身についたと思います。
最初はもちろん白帯からのスタート。現在は初段の黒帯になりました。始めた当初はまったく投げられなかったのですが、練習を重ねていくことで段々と技を覚え、試合で一本勝ちできたときは本当に嬉しかったですね。

Sコースや学部での学びと柔道部、すべては警察官になるために?

はい。勉強も柔道も、誰よりも頑張ったと言える大学生活でした。それも全面的にサポートしてくださった先生方や一緒に勉強した仲間の支えがあったからです。特にSコースで一緒に警察官をめざした仲間の存在は忘れられません。3年生の終盤、みんなで自習室に集まって勉強を教え合ったことが力になりました。Sコースの仲間の内定の状況が常に気になって、決まったらハイタッチを交わして喜び合いました。
勉強と柔道以外に、警察官をめざすうえでいい経験になったのが「学生防犯隊」での活動です。大学の地元八尾市で、通学路での子供たちの見守りなど防犯パトロールのボランティア活動を行います。府民と一緒に防犯活動に取り組み、地域の方々から感謝されるなど、警察官のやりがいについて実感できる機会にもなりました。
卒業論文はこの「学生防犯隊」での経験を題材に、地域の防犯に関する考察を書いてみようと準備を進めているところです。
ちなみにゼミでは刑事訴訟法を学んでいます。警察官になったら、犯罪者の逮捕に際して刑法や刑事訴訟法で定められた手続が必要になりますし、将来刑事課勤務をめざしているので、そのためにも法律の条文に慣れ親しんでおくことは重要だと思います。

就職後の抱負についてお聞かせください。

まずは警察学校からスタートになります。厳しい訓練が待っていることは承知していますが、大学4年間で、勉強も柔道も、誰にも負けないと言えるくらい努力をしてきました。警察学校でもその経験をもとに気力、体力を全面に出して頑張ります!

受験生の皆さんへのメッセージ

ここで4年間を過ごした実感として、大阪経済法科大学ほど学生の将来を手厚くバックアップしてくれる大学はないと思います。夢があって、それを叶えたい気持ちをもっている人にはぜひ勧めたい大学です。だたし、環境はあってもやるのは自分。それだけは忘れないでくださいね。

※掲載内容は取材当時のものです。

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