難関試験合格

目標に向かって全力で挑む。
それが私の、今も変わらぬモットーです。

2010年度公認会計士試験 現役合格 株式会社エスネットワークス 勤務足立 純也 さんAdachi Junya経済学部卒(2011年3月) / 大阪府立 布施高校 出身

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現在、どのようなお仕事をされていますか?

公認会計士の知識を活かして、企業再生の仕事に取り組んでいます。
私の勤めている株式会社エスネットワークスは、企業の「財務」分野におけるパートナーとして、持続的な成長を支援していく会社。ひと言で言えば財務コンサルティングということになりますが、ただ計画を立てるだけでなく、実行まで携わって企業とともに成果をあげていくことを目指しています。
入社1年目は、上場企業の開示支援として有価証券報告書の作成を行なったり、M&Aを検討している企業の支援業務として買収先の財務調査や株価算定などを行っていました。
現在所属している企業再生部門に移ったのは、2年目から。担当しているのは主に中小企業です。各都道府県の企業再生支援協議会から選任された第三者機関として、マネージャーを中心に3〜4人でチームを編成し、再生業務を担います。まずは担当企業に出向いて資料を揃えてもらい、事業内容や財務状況を把握しながら調査報告書・再生計画案を作成していきます。それが承認されると実行支援のフェーズに入っていく。私が今携わっているのは一連の、“再生への準備段階”ということになりますね。

お仕事での苦労・やりがいについてお聞かせ下さい。

半年ほど前までの1年半、担当企業に常駐して再生計画の実行支援にあたっていました。そこでは相手の立場になることの大切さを学びました。現場の方(常駐先の社員)に協力的に動いてもらうためには、何事もきちんと説明することが求められますし、労力を最小限にできるよう常に考えて準備しておくのも、スムーズに仕事を進めていくうえで欠かせないことだと思うようになりました。
財務支援にもさまざまな規模や立場、関わり方がありますが、今は中小企業の再生に携われていることにとてもやりがいを感じています。上場企業は規模も大きく、どうしても限られた範囲の業務にしか携われない場合が多いのですが、中小企業の再生にはその全容を捉え導くことが求められるので、より広い視野・経営的な視点で業務に取り組んでいく必要がありますから。

学生時代の話をお聞かせ下さい。
在学中に公認会計士試験に合格されていますね?

はい。大学入学時には、まさか自分が公認会計士を目指すとは思っていなかったのですが、1年生の春学期に友人とエクステンションセンターへ行った時、「いろんな種類があるんだなぁ」と資格に興味を持ったのがきっかけです。公認会計士を選んだのは、難易度が高かったからですね。「一度くらいは思い切り勉強してみよう、どうせチャレンジするなら難しいと言われているものに」と思い、すぐに「Sコース/会計職基礎講座」に申し込みました。
1年生のあいだに簿記3級・2級の資格を取得し、2年生からは「Sコース/公認会計士講座」を受講しながら、簿記1級も取得しました。卒業に必要な正課授業の単位も、2年生のうちにほとんど取得しましたね。学生生活の後半になるべく多くの時間を、公認会計士試験の勉強にあてたいと考えていましたから。
3年生になると経法大が提携している専門学校で、朝の7時から夜の11時まで講義や自習に励む日々を送りました。そして、3年生の12月に受けた「短答式試験」をクリアし、4年生の8月に行われた「論文式試験」に合格することができたんです。

今の会社を選ばれたきっかけは何だったのでしょう?

就職活動を始めたのが、「論文式試験」を終えた8月でした。それまでは試験合格を目標としていましたし、公認会計士になるには試験合格後、2年以上の実務経験が必要ですから、漠然とまずは監査法人に勤めるのだろうと考えていたんです。けれど活動を始めていろいろな会社を知り、自分がこれからどのように働いていきたいかを考えるうちに、自分の目指す方向は監査ではないのかもしれないと思うようになりました。
そんな中参加した合同企業説明会で話を聞いたコンサルティング会社のひとつが、「株式会社エスネットワークス」でした。その時初めて知った会社でしたが、理念やスタンスを聞くうちに「ここで働きたいな」と思えたんです。その場ですぐに応募し、入社に至りました。
“起業”や“雇用問題”に関心があったことも、公認会計士試験合格者の一般的な進路とされる監査法人へ進まず、コンサルティング会社を選んだ大きな要因だったように思います。

学生時代に学んだことは、今の仕事に役立っていますか?

学部での講義をはじめ、「Sコース/会計職基礎講座」「Sコース/公認会計士講座」で資格試験に向けて学んだことは、もちろん知識として活きています。
ただ、試験問題を解くにあたっては設問条件としてすでに情報が与えられていて、それをもとに考えていけばいい。けれど実際の業務では案件ごとに情報を集めるところから始まるので、問いと答えの両方を導き出しているようなものなのかも知れません。私は今製造業と建築業の企業を担当することが多いのですが、製造業とひと口に言っても企業ごとに事業内容や置かれている状況も違いますから、例えば調査報告書ひとつ取っても体裁すら変わってくるので、いつも模索しながら業務に取り組んでいます。

では最後に、今後の目標をお聞かせ下さい。

当面の目標は、マネージャーになることですね。プロジェクトリーダーとしてチームの先頭に立ち、企業や銀行、再生支援協議会の方たちとコミュニケーションを重ねながら計画を練り上げて、実行支援の指揮を取れるようになりたいなと考えています。
いつかは起業したいという想いもありますが、まだ具体的にイメージできているわけではありません。経営を支援するという経験は役に立つと思いますが、起業するにはやはり核となるアイデアがなにより大切だということも日々の業務の中でひしひしと感じていますから。今はまだ目標というより夢、ですね。

受験生の皆さんへのメッセージ

公認会計士に限らず、資格取得を目指すなら、サポートプログラムの充実した経法大は“近道”であると思います。提携している専門学校との“学内Wスクール”が可能で、入学後すぐに始めることができますし、基礎から段階的なカリキュラムが用意されているので、安心して学んでいくことができます。
資格取得に挑戦する方への個人的なアドバイスとしては、どんな資格でも、一度目の受験で合格するつもりで取り組んでほしいと思いますね。そのほうがより強い覚悟と高い集中力で勉強でき、良い結果が生まれやすいと思いますから。頑張って下さい!

※掲載内容は取材当時のものです。

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