公務員・教員

「運命の出会い」を「夢の実現」につなげることができたのは、
最後まであきらめない、強い気持ちを持ち続けたから。

東大阪市役所職員採用試験 合格渡邊 真由美 さんMayumi Watanabe法学部卒(2015年3月) / 西宮市立 西宮東高校 出身

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東大阪市役所職員採用試験合格、おめでとうございます。
公務員を志したきっかけについてお聞かせください。

ありがとうございます。
高校3年生の時、私が住んでいる西宮市の職員の方の講演会が、高校で開かれたんです。その時に、市政についてのお話や市役所での仕事の魅力を聞かせていただき、身近な市民生活を支える市役所の職員という仕事に憧れを抱くようになりました。
経法大に入学した理由も、Sコース(特修講座)など公務員をめざすための学習環境が充実しているからでした。

Sコースの他には、将来の夢の実現に向けて、どのようなことに取り組みましたか?

3年生の夏休みに、東大阪市役所でのインターンシップに参加しました。実際の市役所での仕事を、学生のうちに体験できるいい機会だと感じて申し込みました。最初は地元の兵庫県内の市役所でと考えていたのですが、なかなかそのチャンスに巡り会えずに困っていたら、キャリア支援課の方に「東大阪市役所のインターンシップに欠員が出たから、参加してみては?」と声をかけていただきました。
期間は10日間で、福祉部に配属。市役所の中での事務などにも携わりましたが、ほとんどの時間は外に出て、高齢者や障がい者のための福祉施設などを訪問しました。そこで実際に、お年寄りや障がいをもつ市民の方々とふれあうことができたのは、本当に貴重な体験になったと思います。
特に印象に残ったのは、職員の方と一緒に、一人暮らしの高齢者の方々のお宅を訪問し、アンケート調査を行ったこと。その職員の方は、アンケート項目をただ単に聞くだけでなく、わかりやすい言葉に置き換えて質問したり、夏だったのでエアコンがきちんと使われているかを確認したりと、一人ひとりに応じた細やかな気配りをされていました。
期間中には市長とお話をさせていただく機会もあり、私は高齢者や障がい者の方々と実際に接した経験を通じて、「現場に行って初めてわかることがたくさんあるので、実際に自分の足を運ぶことが大切だと感じた」と市長に話しました。

就職活動には、どのように取り組みましたか?

インターンシップを通じて公務員の仕事により強く魅力を感じたこともあり、民間企業は視野に入れず、公務員採用試験に合格することだけを考えました。
4年生の4月から試験が始まり、まず力試しのつもりで、国家総合職、国立大学法人、裁判所など、受けられるだけ受けてみました。いずれも難関で、本気でこれらをめざした学習をしてきたわけではないので合格には至りませんでしたが、試験を実際に受けてみるという経験ができたことは、とても意義があったと思います。
5月に、第一志望の地元・西宮市役所を受験。ところが、これまでの学修成果を発揮することができず、合格できませんでした。準備不足だったと、自分では感じています。「もっと頑張れたはずなのに、なぜもうちょっと頑張れなかったんだろう?私自身のせいだ」と自分を責め、かなり落ち込みました。

そのつらい経験を乗り越えて、東大阪市役所の採用試験に見事合格されたのですね?

どうしようかと思っていた時に、東大阪市役所でまだ募集をしていると知ったんです。インターンシップの時に、職場の雰囲気や働いている職員の方々の人間性を、とても魅力的に感じた東大阪市役所だったたけに私の中で「東大阪で働きたい」という想いが強く沸き起こりました。それからしっかりと気持ちを切り替え、東大阪市役所の採用試験に向けた準備に全力を尽くしたんです。
一次試験はSPI試験でしたので、問題集を買い、試験までの一ヵ月半、何度も繰り返し取り組みました。面接でもしっかりとした受け答えができました。
でも、合格の発表があるまでは、本当に不安でした。あとがない、という気持ちでしたから。それだけに、合格が決まった時は涙があふれました。Sコースで一緒にがんばってきた友人も喜んでくれて…。
今思えば、インターンシップの時から、東大阪市役所には運命のようなものを感じます。その運命の出会いを、自分の夢の実現につなげることができたのですから、あきらめずに頑張り続けてきて本当に良かったです。

今後の抱負についてお聞かせください。

まず、市民の方から信頼される職員をめざしていきたいと思います。そして、バランス感覚を備えた職員になりたい。市民の方々の声に直接耳を傾け、公益を考えた上で、時代にあった対策をしていけるよう、適切な判断ができる職員へと、成長を重ねていくことができればと考えています。
やってみたい仕事は、「共同のまちづくり」。今、東大阪市では、市民の方々、市内の企業、市内の大学に通う学生のみなさんなど、みんなで一緒になって東大阪市をつくっていくという考え方で、まちづくり意見交換会を定期的に開催しています。私も前回、参加させていただきましたが、まだまだ若い世代の参加が少ないという印象を受けました。これからは私も職員として、この会に若い人たちが積極的に参加できる環境を築いていけるような仕事に携わることができればうれしいですね。

受験生の皆さんへのメッセージ

私のように「公務員になりたい」という目標を持っている人には、経法大はおすすめの大学です。Sコースは内容も充実していて無料で受けられますし、また、同じ目標を持つ仲間ともたくさん出会うことができます。私もSコースで仲良くなった友人と、勉強でわからないところを教え合ったり、励まし合ったりすることが、あきらめずに頑張るための支えになりました。教職員の方々との距離が近いのも良かったと思います。とても親切で、頼りになりましたね。また、留学制度や資格講座、インターンシップなどいろいろなことに挑戦できる環境が整っていますので、公務員をめざす人だけでなく、どんな人にとっても、自分次第でなんでも可能性を見つけられる大学だと思います。ぜひいろんなことに挑戦してほしいですね。あきらめずに頑張り続けることで、未来を大きく変えることにつながるはずですから。

※掲載内容は取材当時のものです。

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