難関試験合格

弁護士となり、地元の街に貢献したい。
夢の実現に向かって、大きく前進できました。

司法試験 合格山口 秀哉 さんYamaguchi Hideya法学部卒(2011年3月) / 岡山県立 岡山操山高校 出身

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司法試験合格、おめでとうございます。
法曹界をめざそうと考えたのはいつ頃からですか?

経法大に入学する前は、私は地元・岡山の中小企業に勤務していました。実際に仕事をしていて感じたのは、業務のシステム化が進む中で、地方の中小企業が抱える法的な面での問題が大きくなっているということ。例えば大手企業と提携を結ぶ際に交わす契約書について、内容をきちんと理解できる人が私の勤めていた会社にはいなかったのです。ですから、大手企業に有利な内容であっても、よくわからないうちに契約を交わしてしまうこともある。そこで私は「法的な側面から中小企業をサポートする弁護士になりたい」と考えるようになったのです。

弁護士をめざす上で、経法大への入学を決めた理由を教えてください。

まず司法試験合格に向け、Sコースという充実した講座が開かれていることが一点。そしてもう一点は、大学の周辺に、活力が感じられる中小企業が数多く見られるという点です。そうした周辺の中小企業とのコラボレーションなどにより、自分がめざす将来をよりリアルにイメージしながら学べるということを、魅力に感じました。

経法大ではどのような学習ができましたか?

まず法学部の授業では、法律の基本を体系的に学ぶことができました。広く、法律の全体像を俯瞰して学べるのは、この時期だけ。司法試験を受験する上での基礎を築けたと思いますし、法学部での学びはあとあとに生きてきたと、今、振り返ってみると改めて実感します。
Sコースでは、司法試験と、その前のステップである法科大学院受験のための、具体的な対策に取り組むことができました。知識もさることながら、受験ノウハウを学べたことが大きい。過去問題をどのように活用していけばいいのか、といった、独学ではまかなえない合格のための多くのノウハウを、Sコースで得ることができたと思います。

夢の実現に向かって、経法大でよいスタートが切れたのですね。

そうですね。資格試験への挑戦で難しいのは、最初と最後だと思うんです。そういう意味では、経法大でスタートダッシュをサポートしてもらえたのは、とても良かったと感じます。特に私は入学前は会社勤めをしていて学習の場をしばらく離れていましたから、勉強の習慣やリズムなど、感覚をつかませてもらえましたよ。
何よりこの大学は、先生やスタッフのみなさんが親切で、みんなが後押ししてくれるのがうれしい。エクステンションセンターでは資格試験についてのさまざまな情報を教えてもらえ、授業時間以外でも先生は熱心に質問に答えてくれる。一人だけで勉強していると迷いますし、下手をしたら目的と全然違う方向に進んでしまうこともあります。でもこの大学で、先生やスタッフの方々に相談しながら学習することで、不安や迷いを感じず、司法試験合格という目標に向かってまっすぐに突き進むことができました。

法科大学院進学後は、どのような毎日を過ごされましたか?

司法試験のための勉強に打ち込みました。一日集中して勉強しなければならない時間は長く、遊びたいといった気持ちをおさえる、我慢できる力が大切な時期。甘えは許されません。何時間も勉強したあと、さらにあと30分粘れるか、という気持ちで頑張りました。
いい仲間と出会えたことも大きかったですね。司法試験は、団体戦の側面があるんです。判例を読み込むにも、一人で考えるより、三人や四人で考えるほうが、より理解が進みます。自然科学と違い、法学には明確な答えがありませんから。先ほど「最初と最後が難しい」と話しましたが、最後の苦労を乗り越えられたのは、この仲間たちあってのことです。憲法について、なかなか答えが出せなかった時、新聞に書いてある事例を、三人で議論しました。そこで考えていたことが、司法試験で生きたんです。「一人ではとても思いつかなかっただろうな」と、仲間たちに感謝しています。

司法試験合格時にはどのような気持ちになりましたか?

正直、ホッとしました。自信はそれほどなかったのですが、試験までにできることはすべてやったという思いがあったので、試験直後はやりきったという気持ちでいっぱいでしたね。そして私も、仲間たちも、一回の受験で合格を果たし、その喜びを分かち合えたのがうれしかった。そういう意味でも、支えになる仲間がいたことは本当に良かったと思います。

今後に向けての抱負をお聞かせください。

大学入学前、仕事を通じて出会った方々から、「岡山がさらに発展していくには、まず地元の中小企業の振興が重要だ」といったお話を聞かせていただきました。弁護士として地元企業をサポートし、岡山の発展に貢献することが、私の大きな目標。そのために、まずは大阪の法律事務所や公的機関などで、経験を積みたいと考えています。できれば中小企業の法務に特化したところで働きたい。そして大阪で吸収したことを活かし、最終的には地元・岡山で独立し、中小企業のために力を尽くしたいと思います。

受験生の皆さんへのメッセージ

職業というのは、「お金を稼ぐため」という側面もありますが、一方で「この分業社会のなかで自分がどのような人格形成をしていくか」という意味でも、すごく重要なものです。その中でも、弁護士という職業は、自分の大儀を貫くことができる、自己実現に適した職業だと思います。司法試験を受けるには覚悟も必要ですが、そのぶん受かった時の喜びもひとしおです。必ずしも頭のいい人が受かるという試験ではありませんし、私のように社会人を経て挑戦しても、チャンスはつかめます。司法試験合格をめざすなら、ぜひチャレンジしてほしいと思いますし、経法大なら、そのための心強い後押しをしてくれますよ。

※掲載内容は取材当時のものです。

4年間のサクセスストーリー

1年生
「将来は弁護士に」という夢を抱いて入学。Sコースの法職基礎講座を受講する一方で、まずは資格試験に慣れようと考え、法学検定やビジネス法務実務検定などを受験し、これらに合格する。
2年生
行政書士の資格試験にチャレンジし、合格。司法試験合格という大きな目標に向かい、ひとつひとつステップを重ねる。
3年生
Sコースの法科大学院入試対策講座を受講し、法科大学院受験の準備に取り組みはじめる。
4年生
法科大学院受験対策を本格化。Sコース法科大学院入試対策講座で学習し、さらに自宅でも毎日3〜4時間は勉強。その甲斐あって、同志社大学法科大学院の入学試験合格を勝ち取る。

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